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オンとオフ両方で楽しめるスチールバイク「DAVOS(ダボス)」

元々はロードバイクでガンガン走る2人が、グラベルライド。
そこで選んだのが太いタイヤにクロモリフレーム。
レースバイクほどお金を掛けずに贅沢な乗り味を楽しめるのが魅力だ。
ここでは私、小玉が杉本さんと愛知・瀬戸でのライドを楽しんだ。

プロフィール

(左)杉本雄隆

会社員として勤める一方、モデル活動も行う。昨年、転勤で名古屋に拠点を移したばかり。普段はロードバイクに親しみ、週末には1日100kmほど乗り込む。

(右)小玉潦

ライター。かつてはロードバイクにのめり込む時期もあったが、今はゆったりと楽しむスタイルに傾倒。名古屋市在住。

▲どちらの車体も長年、乗り込んでいくとセッティングや取り付けるアイテムが変わってくるだろう。その時の理想を考えながら楽しみたい。

多彩なサイクリングスタイルを楽しめる瀬戸エリアへ

愛知県瀬戸市周辺は名古屋市からのアクセスが良く、東海地方のサイクリストに親しまれている地だ。登坂の多い土地柄、上りを好むストイックなサイクリストから好まれる一方で、川沿いの平坦路や谷筋の生活道を選べばマイペースに走れる。さらにカフェや陶芸工房が点在しており、地域のサイクルルートにも組み込まれていることから、ファンライドを楽しむ人にも親しみやすい環境となっている。加えて、未舗装路を活用したグラベルツーリングとも相性が良く、多彩なサイクリングスタイルを楽しめるエリアだ。

今回はそんな瀬戸エリアのオンロードやグラベル区間を、DAVOS(ダボス)のバイクで楽しんでみた。乗車したのはグラベルからオフロードまでこなすネオランドナー「D―604」と、アーバンライドからオフロードまでをカバーする「M―605」の2台。普段この辺りをよくロードバイクで走るという杉本さんとともに、いつもと異なるエリアを「+αなバイク」で走り、新たな発見を探すとともに、2つのバイクの乗り味を体感しに行く。

▲里山の輪郭をなぞるように乗り込むと、スチールフレームの衝撃をいなしてくれる「柔らかさ」と太いタイヤのしっかりした「強い」トラクション、それぞれを感じた。

バイクの安定感を実感した、登坂とグラベル。

瀬戸エリアに入りしばらく走ると、やがて国道363号に差し掛かる。そのまま走れば県内有数のヒルクライムが盛んな峠に向かうが、今回はその序盤で脇道に逸れて生活道へ。路面の状態こそ悪いが交通量は少なく、マイペースで登坂できるルートへと移った。

しかしそれでも勾配はきつく、斜度5%を超える区間が続く。「昨日も5時間ほど自転車に乗っていた」という杉本さんは顔色ひとつ変えずに登坂していく。走る前から分かってはいたものの、付いていくにはなかなか厳しい。自分自身、少し競技の世界にも身を置いていたため「悔しい」という感情が出るかと思いきや、あまりにも早くその差が広がったので全くそんなことは思わなかった。ただあまりにも遅いペースで走っていたせいか、羽虫が耳元にまとわりついて邪魔をする。どうか刺されないようにと祈りながら少しだけスピードを上げた。

前をゆく車体が完全に見えなくなり、一人登坂を続けていると、何とも言えない自分だけの世界を感じる。蝉の声とロードノイズだけを聴きながら、まだかまだかと山頂を目指した。集落が続く地帯に差し掛かると、ふと近隣の家屋から聞こえたニュースで甲子園に残る四強が報じられていた。思いがけず夏を拾った感覚になり、意気込んでもうひと踏ん張り。

頂上付近、道が開けた区間に入ると杉本さんが待っていてくれた。息を整えがてら登坂のフィーリングの良さについて話す。「これだけ安定していたら悪路も多少強引に進んでも安心だね」と杉本さん。

その言葉どおり、グラベル区間も十分に楽しみながら目的地へと距離を縮める。普段はレースをメインとしたカーボンロードバイクに乗っている杉本さんにとっては、荒れた路面でもペダルを踏み込める安定感と、下りもスピードを落とさずに走り抜けられる点が魅力だという。バイクの乗り味を十分楽しんだところで本日の目的地に辿り着いた。

「視界」を広げるDAVOSのバイク

杉本さんたっての希望で訪れたのは「おきなわカフェ やんばる」。愛知県に越して間もない頃に出合った店で、大学時代を沖縄で過ごした杉本さんにとっては無くてはならない味だ。ソーキそばが絶品で、ものの数分でお互い完食。庭には島唐辛子やシークワーサーがよく実っていて、料理にも使われている。店主との話もはずみ、素敵な時間を過ごせた。

▲「やんばる」で購入したブルーベリーをフロントバッグに忍ばせてつまみ食い。ちょっとした里山ライドでもキャパシティを持たせておけばこんなお土産も持ち運べる。

食後は来た道を戻って帰ることに。行程全体でみれば復路は下り基調となっていて、比較的スピーディーに標高を下げられる。時間にも少し余裕ができ、杉本さん案内のもと、窯元が密集する瀬戸赤津へ寄り道。

やがて着いたのは江戸時代から150余年続く窯元「作助窯」。六代当主を務める加藤さん夫婦も自転車好きで、偶然杉本さんとライド中に出会ったそうだ。この赤津エリアは自転車で走りやすく、登坂区間も多いことから、私自身もよく走りに訪れていた地域だった。しかし路地を一本入ってみると歴史的な窯元がこんなにも集まっているとは知らず、思いがけない発見になった。

▲窯元「作助窯」では、瀬戸の土「蛙目粘土(がいろめねんど)」を用いた土づくりと、自然灰を基にした釉薬づくりを代々受け継ぐ。時間と手間のかかるスタイルながら、陶芸に向き合い、そして寄り添って伝統を守ってきた。現在は六代当主の襲名記念展覧会に向けて汗を流す日々が続いている。

今回は「普段走るエリアを別の視点(バイク)で走ってもらう」をテーマに、杉本さんをアテンドしたが、終わってみると自分自身も発見を楽しむ機会になっていた。もちろん杉本さんには、なじみある地の別の表情を楽しんでもらうことはできたのだが、自身にとっても満足できる1日に。自転車がもたらす「視界の広がり」を改めて実感した。

私が乗ったM―605は登りや、トラクションのかかる路面でも、重量が示す軽快さではなく優しい安定感を産んでくれていた。トレイルでの下りに重きを置いたアッセンブルなどもでき、いろんな可能性を感じさせてくれる。

スチールバイク、D―604と、M―605の2台ともそんな出会いや発見のきっかけを作ってくれる車体である。そのスペックが表してくれるように、時にわがままな乗り手側の要望や、スタイルの変容にも柔和に寄り添ってくれる懐の広さがあった。

▲ペダルはDAVOS×MKSのUS-S。着脱が便利な歩けるタイプのビンディングでオフロードツーリングでも快適。
▲ハンドルにはオーストリッチ・POTARI フロントバッグライトX DAVOSを取り付けた。小物を入れるのに便利。

D-604 Neo Randonneur Ver.2

■ロングツーリングからグラベルまで。

前作「D-604」に寄せられた声を反映し、軽量化と乗り心地の向上、幅広いサイズ対応(XXS ~ XL)を果たした。チューブをオリジナル高品質クロモリ鋼に刷新し、「走り」と流行に左右されない「スタイルの良さ」を両立。マウンテンバイクなどに採用される「スライドエンド」を搭載し、ホイールやタイヤ選択の幅を増やすことにも成功。さらにジオメトリーを見直し、フラット/ドロップハンドル両方で自然なポジションとハンドリングを確保。アイレットを追加するなど拡張性にも幅を持たせた。

価格

15万9500円(フレームセット)

スペック

・サイズ:XXS(430)、XS(460)、 S(500)、M(520)、L(545)、XL(560)
・カラー:ターコイズグリーン、ユウヤケピンク、アジサイブルー、ソラマメグリーン
・フレーム重量:2200g(塗装込み、Mサイズ)2340g((塗装込み、Lサイズ)
・フォーク重量:600g(塗装込み)
・フレーム:ダボスダブルバテッドカスタムチュービング
・フロントフォーク:フルカーボンフォーク(ラック/フェンダーマウント付き)コラム未カットアイレット耐荷重:片側 3kg
・ヘッドチューブ:ストレートヘッドチューブ(上44mm/下44mm)、ヘッドパーツ付属(トップキャップ/プレッシャーアンカー)※付属ヘッドパーツ規格 ZS44/28.6-EC44/40
・ブレーキマウント/BB仕様:前後フラットマウントブレーキ/BSA 68mm
・前後スルーアクスル:F12x100、R12x142 (M12*P1.5mm)DAVOSキャリア用スルーアクスル付属
・リアスライドエンド:W142×12㎜ (M12*P1.5mm)スライドエンド可動域:約20㎜※締め付けトルク:26Nm(1 ~ 2 ヵ月ごとにトルク確認推奨)
・クランク/チェーンリング:ロードクランク取り付け可能クランククリアランス125mm以上が推奨 シングル44T(max), ダブル50Tx34T(max)
・ローター径:フロント・160 ~ 180mm対応リア・140mm推奨
・タイヤサイズ :430(XXS)460(XS)サイズ→700c Max 42mm/ 650b Max 52mm、500(S)520(M)545(L)560(XL)サイズ→700c Max 50mm/ 650b Max 52mm

特長

1.「アイレットの増設」は、乗り手のスタイルや願いを全て叶えてくれる、正にネオランドナー然としたアップデートと言える。

2.「スライドエンド」が採用されたことにより、XXS・XSサイズの小さな車体にも最大700C×42のタイヤを装着できるクリアランスを確保できるようになった。

3.楕円パイプを採用したトップチューブは、山道で車体を担ぐ場面でも肩に負担がかかりにくい。

M-605 All-TERRAIN

■乗り手の要求を全て受け止めるATB。

M-605は「オールテレイン・ツーリングバイク(ATB)」としてラインナップされる。クロモリフレームにはタンゲ・チャンピオンNo.1を採用。フォークも同様にクロモリ素材で、29と27.5インチ、2つのホイールサイズに対応し、最大2.8インチ幅のタイヤが装着可能。リアもスライドエンドを採用したことで、同じく29と27.5インチ、2つのホイールサイズに対応。スタンドオーバーハイトは低めに設計され、荷物を積載していても安定感がある。車体の組み方次第でバイクパッキングを意識した旅も、マウンテンバイクのようにトレイルも楽しめる。

価格

11万5500円(フレームセット)

スペック

・サイズ:S(350)、M(420)、L(470)
・カラー:レイク・デュル・ブルー、ワンダリングデザート
・フレーム:タンゲチャンピオンNo.1 クロモリダブルバテッドパイプ(ラック/フェンダーマウント付き)
・フロントフォーク:4130クロモリフォーク(ラック/フェンダーマウント付き) コラム未カットアイレット対荷重_片側 5kg
・フレーム重量:2400g(未塗装、Mサイズ)2550g(未塗装、Lサイズ)
・フォーク重量 :1500g(未塗装、コラム未カット、スルーアクスルなし)
・ヘッドチューブ:ストレート44ヘッドチューブ( 専用ヘッドパーツ付属・トップキャップ・スターファングルナット付属)
・ブレーキマウント:前・インターナショナルマウント 後・ポストマウント BB仕様:BSA 73mm
・ 前後スルーアクスル:F15x110(M15*P1.5mm)、R12x148( M12*P1.5mm)
・クランク/チェーンリング:シングル38T(max)、ダブル38Tx28T(max)
・ローター径:F・最大180mm R・最大160mm対応
・シートポスト/クランプ径:27.2mm/ 29.8mm(シートクランプ付属)
・タイヤサイズ:29インチ Max 2.6/ 27.5インチ Max 2.8

特長

1.クロモリリジッドフォーク付きフレーム。サスペンションフォークに換装して山遊びに振り切ってもいいだろう。

2.トップチューブにはDAVOSブランドらしさを表す等高線があしらわれる。

3.キャリアも取り付け可能。また、「スライドエンド」でコンバーチブル対応。エンド幅はBOOST規格となっていて、シングルスピードにして純粋な走りの楽しさを求めても面白いフレームセットだ。

 

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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