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藤本六三志、デフリンピック自転車競技 個人ロードで銅メダル 競技歴1年半の新星が“静かな大舞台”で躍動

11月22日(土)「東京2025デフリンピック」自転車競技ロード種目・男子個人ロードレースで、藤本六三志が銅メダルを獲得した。デフリンピック自転車競技における日本勢最初のメダルという歴史的な一歩。競技経験わずか1年半という若き新星が、伊豆の国市・日本サイクルスポーツセンターで行われた花形レースで世界に存在感を示した。

男子個人ロードレースは伊豆サイクルスポーツセンターでの100kmで行われた

4年に一度開催されるデフアスリートの国際総合スポーツ大会、デフリンピック。ロード競技は17日(月)のスプリントから始まり、ポイントレース、個人タイムトライアル、そして最終日の22日(土)に個人ロードレースが開催された。

ロードレースの舞台は日本サイクルスポーツセンターの5km周回ロードコース。男子個人ロードレースは1周5kmのコースを20周=計100kmで争われ、スタートラインには52名が並んだ。序盤は牽制を含んだ落ち着いた入りとなったが、レースが動き出したのは4周目を過ぎたあたりだった。

DNAの2人の主導権でプロトンが崩壊

4周を過ぎた頃、DNA(Deaf Individual Neutral Athlete、デフリンピックにおいて特定の国の代表としてではなく、「中立(Neutral)」の立場で個人参加するデフアスリート)所属のロザノフ・ドミトリー・アンドレーエヴィチ、ガブリーロフ・エゴールの2人が主導権を握り、先頭を引く展開となり、7周目からアタック気味に飛び出すと、集団(プロトン)は徐々に裂け、レースは“生き残り”をかけたサバイバル局面へ入っていく。

今回、日の丸を背負う日本代表として郷原輝久、田中航太、早瀨憲太郎、藤本六三志の4選手が参加したが、終盤、先頭グループの人数が絞られていく中でも藤本は脚を残し、最終局面を迎えた。

完走8人のサバイバルレース

耳からの情報を使わないデフ競技では、集団の減速・加速や仕掛けの兆しを視界と空気感だけで読み切る力がより重要になる。急激なペース変化で後続が分断されていく中、藤本は冷静に位置を保ち、粘り強く先頭グループに残り続けた。

そしてカミレーリ・ジョン(マルタ)との一騎打ちとなった藤本はフィニッシュスプリントで鋭い加速を見せて3位入賞。

強豪ひしめく世界大会の100kmロードで、わずか競技歴1年半の選手が表彰台に立つ快挙となった。“静かな熱戦”とも呼ばれるデフリンピックのロードレースで、藤本の走りはまさに静けさの中の爆発力だった。

表彰式の様子。左から2位のガブリーロフ・エゴール(NDA)、優勝したロザノフ・ドミトリー・アンドレーエヴィチ(NDA)、3位の藤本六三志(日本)
チーム日本のメンバーと喜びを分かち合う藤本

引き続き11月24‐25日にはMTB競技が開催

翌23日(日)はコース整備のためロードレースは行われず、大会は次のステージへ。月曜日からはマウンテンバイク競技がスタートする。会場MCはMC REALのシンジ氏とケニー氏が担当し、日本語・英語での実況で大会を盛り上げる予定だという。

マウンテンバイク競技

  • 11月24日(月) 13:00~14:45 XCC
  • 11月25日(火) 09:00~13:15 XCO

東京 2025 デフリンピック公式サイト

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Bicycle Club編集部

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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