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宇都宮シクロクロスで織田聖が2連勝 ホームレースの沢田時が復調しDay2で2位

全日本選手権を翌週に控えた12月6日・7日の週末、栃木県宇都宮市の道の駅うつのみや ろまんちっく村特設コースで宇都宮シクロクロス(JCF/JCXシリーズ第8戦・9戦)が開催された。UCIクラス2として行われた2連戦は、両日ともに織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)が優勝。Day1は副島達海(TRK Works)とのマッチレースを制し、Day2は独走勝利を飾った。地元宇都宮ブリッツェンの沢田時は、Day2で2位に入り全日本へ弾みをつけた。

全日本前哨戦は織田聖が完全制覇 復調の沢田時が2日目に意地の2位

12月に入り、シクロクロスシーズンも佳境を迎える。翌週に控える全日本選手権の前哨戦として、多くのトップライダーが集結した宇都宮シクロクロス。会場となる「道の駅うつのみや ろまんちっく村」は、泥区間と林間区間、そしてキャンバーが組み合わされたテクニカルかつパワーの要るコースだ。

宇都宮ブリッツェンのホームゲームということもあり、会場には多くのサポーターが詰めかけた。例年泥が浮き出るセクションが多いものの、今年は比較的ドライコンディション。高速レースが予想される中、UCIポイントと全日本へ向けた好感触を掴むための戦いが幕を開けた。

Day-1:織田聖が副島達海との接戦を制す

15時にスタートが切られた土曜日のDay-1。ホールショットを争う前方集団から、1周目にして早くも優勝候補の3名が抜け出した。全日本王者の織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)、副島達海(TRK Works)、そして地元の沢田時(宇都宮ブリッツェン)だ。

2周目に入ると織田がハイペースを刻み、副島がそれをマーク。一方、体調不良からの復帰戦となる沢田は徐々に遅れをとり始める。レース中盤以降、先頭争いは織田と副島の一騎打ちの様相を呈した。

「最後まで聖さんとバチバチだったが、聖さんが速すぎて引きずり回されていた」と副島が振り返る通り、ハイペースで攻め続ける織田に対し、副島も食らいつく。

織田も「最後の最後まで、達海とお互い一歩も引かない戦いだった」と語る激しいデッドヒートが続いたが、最終的に織田が力でねじ伏せる形でフィニッシュ。全日本ジャージの強さを見せつけて優勝を飾った。2位には3秒差で副島が入った。

後方では3位表彰台をかけた争いが白熱した。織田たちから遅れた沢田に対し、後方から追い上げた成田光志(OLIVE)が合流。ファイナルラップまで続いた攻防はホームストレートでのスプリントへ持ち込まれ、これを制した成田が3位を獲得。沢田は4位となった。

レース後、沢田は「調子は良かったがペースが速くてちぎれてからが結構きつかった。最後は脚が足りなかった」と悔しさを滲ませつつも、翌日への修正を誓った。

Day-2:織田が圧巻の連勝 沢田が2位で表彰台へ

明けて日曜日のDay-2。気温も上がり、前日よりも多くの観客が見守る中、14時にレースがスタートした。この日は沢田のチームメイトであり、、ロード選手の岡篤志(宇都宮ブリッツェン)も参戦した。岡は前週に行われた松伏シクロクロスのME2カテゴリーにおいて、ロードバイクでの出走ながら圧勝して昇格を決めたばかり。最後尾スタートながら、トップカテゴリーの舞台で会場を沸かせた。

レースは序盤から織田、沢田、副島、そして松本一成(W.V.OTA)の4名が先頭パックを形成。沢田が積極的にペースを作るなど、前日とは違う動きを見せる。

均衡が破れたのはレース折り返しの6周目だった。織田が鋭いアタックを仕掛けると、一気に集団が崩壊。

「昨日の疲労からか序盤はキツイ展開だったが、脚が回ってきたところで先頭に出てペースアップした」と語る織田が、狙いすましたアタックで独走態勢を築く。副島がトラブルで遅れる中、沢田と松本が追走するが、織田との差は確実に開いていった。

「昨日は応援に応えられず、今日はチャンスが来ると思って徹底的に前で走った」という沢田は、単独2番手に浮上すると背後の松本を突き放しにかかる。先頭の織田は危なげない走りでリードを保ち、Day-1に続く完全優勝で週末を締めくくった。

2位争いは、最後まで粘りの走りを見せた沢田が松本を振り切ってフィニッシュ。「優勝はできなかったが、今日できるベストのレース」と語る沢田が、全日本選手権に向けて復調を印象づける表彰台を獲得した。

全日本選手権へ向けて

圧倒的な強さで2連戦を制した織田聖。「今日は独走に持ち込むことができた」と振り返り、自身4連覇のかかる翌週の大一番へ向けて視界は良好だ。

また、チームの地元で2位表彰台を獲得した沢田時も「風邪の影響で呼吸が万全ではないが、かなり走りは戻ってきている。全日本は優勝しか狙っていない」と力強くコメント。翌週の全日本選手権での頂上決戦に期待が高まる週末となった。

なお、Day1で沢田に競り勝ち3位に入った成田はU23カテゴリー1年目の若手選手。エリートに混ざっての表彰台獲得で存在感を示したが、イタリア・トスカーナ州で行われるロードチームのトレーニングキャンプに参加するため、次週の全日本選手権は欠場する予定だ。

シクロクロストップカテゴリー初挑戦となった岡篤志はフルラップ完走こそならなかったものの(-3Lap)、メリダの新型オフロードバイク「MISSION」を駆り、ファンとの交流を楽しんだ。

宇都宮シクロクロス Day-1 リザルト

1位 織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム) 1時間0分34秒
2位 副島達海(TRK Works) +3秒
3位 成田光志(OLIVE) +1分14秒
4位 沢田時(Astemo宇都宮ブリッツェン) +1分16秒
5位 野嵜然新(drawer THE RACING/桐光学園高等学校) +3分27秒
6位 加藤健悟(臼杵レーシング) +3分33秒
7位 竹内遼(MERIDA BIKING TEAM) +3分45秒
8位 松本一成(W.V.OTA) +3分49秒
9位 小坂光(Utsunomiya Lux) +4分13秒
10位 田島綾人(W.V.OTA) +4分31秒

宇都宮シクロクロス Day-2 リザルト

1位 織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム) 1時間1分4秒
2位 沢田時(Astemo宇都宮ブリッツェン) +43秒
3位 松本一成(W.V.OTA) +49秒
4位 竹内遼(MERIDA BIKING TEAM) +2分3秒
5位 柚木伸元(日本大学)
6位 加藤健悟(臼杵レーシング) +2分11秒
7位 鈴木来人(OnebyESU-ICV) +2分19秒
8位 副島達海(TRK Works) +2分23秒
9位 小坂光(Utsunomiya Lux) +3分36秒
10位 佐々木啄人(W.V.OTA) +3分46秒

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PROFILE

せいちゃん

せいちゃん

稲城FIETSクラスアクト所属のJプロツアーレーサー。レースを走る傍ら、国内外のレースや選手情報などを追っている。愛称は「せいちゃん」のほか「セイペディア」と呼ばれている

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