
ギヤ操作はAIにお任せ! 自動変速がもたらすサイクリングの新たな景色|SHIMANO Q’AUTO
Bicycle Club編集部
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日頃からランニングやロードバイクを楽しんでいるアクティブスポーツ女子の丸山果恋さんが、AIによる適応型学習機能による自動変速システム「Q’AUTO」(クォート)を搭載した未来の自転車NESTO(ネスト)の「AUTOMATE(オートメイト)」を体験してみた。長年ロードバイクの変速に苦手意識を持っているという果恋さん、変速をしなくてよいスポーツ自転車をどう感じるのか。オートメイトの開発に関わってきたホダカの黒田聡美さんと共にサイクリングへと出かけた。
まるでバイクを自分好みに手なずけていく感覚

「はじめは自動に変速していくのに驚きました。ただ、“ギヤ(歯車)が重いな”とか、“もっと早く変速してほしい”など、自動変速と自分の意志との乖離のような、ちょっとした違和感がありました。でも、乗りながらシフト(変速)スイッチを押して自分の意思を積極的にバイクに伝え続けていたら、どんどんその違和感がなくなっていきました。まるで、バイクを自分好みに手なずけていくような感覚でした。今回走ったコースの中で同じ坂道を走った時、1回目はギヤが重く感じたのですが、2回目は早めに変速してくれて、ペダルを踏み込んだときの“踏みごたえ”がちょうどよく、スムーズに坂道を上れました」(果恋さん)

シマノが独自開発したAI学習機能には、6,500以上のアルゴリズムパターンが組み込まれている。その中から、乗り手の好みに合わせて自動変速を最適化していくというから驚きだ。
一度バイクに好みの変速をAI学習させてしまえば、以降は乗り手が変速する必要はない。坂道に差しかかれば、バイクが自動でギヤを軽く(シフトダウン)してくれる。しかも最適なトルクでスムーズに。登り切ってスピードに乗り出せば、今度はギヤを重く(シフトアップ)していく。向かい風ならギヤを軽く、追い風ならギヤを重く。乗り手はただハンドルを握ってペダルを漕いでいればよいだけ。
AIによる適応型学習機能を搭載し、乗り手の走りのスタイルに合わせた理想的な変速(シフトチェンジ)を自動で行ってくれるオート変速システム「Q’AUTO」。スポーツ自転車の長い歴史の中で、変速はマニュアル操作が常識だったが、今後は自動変速を備えたスポーツ自転車が普及する時代がやってきそうだ。
シマノが独自に開発したAI適応型学習機能搭載変速機「Q’AUTO」とは?

改めてQ’AUTOの基本システムを簡単に紹介しよう。Q’AUTOはシマノが独自に開発した、AI適応型学習機能を搭載した自動変速システムだ。
速度、ケイデンス(ペダル回転数=1分間にペダルを何回回すか)、さらに傾斜(坂のきつさ)を計測する3軸センサーをリアハブ(後輪の中心部)に内蔵し、最適なギヤを自動で選び続けてくれる。さらに、乗り手の意思をAIが学習し、どのギヤを選ぶか、さらに変速タイミングまでも乗り手に合わせてカスタマイズしていく。

ハブはダイナモ(発電機)機構を採用し、ワイヤレス変速(配線なしで電子制御する変速)に必要な電力を生み出し続ける。今回、ふたりが乗るネストのオートメイトについて、黒田さんは次のように説明する。
「Q’AUTOは、シマノのコンポーネント(変速やブレーキなど主要パーツのセット)の中でE-Bikeからロードバイク、グラベル(未舗装路向けスタイル)まで幅広いシーンに対応する耐久性の高いCUES(キューズ)シリーズの自動変速システムです。このQ’AUTOを搭載するために新たに開発したモデルが、ネストのオートメイトです」(黒田さん)
Q’AUTOの詳細はこちら
自分の好みのシフト操作をAI学習機能で覚えてくれる

ワイヤレス自動変速を特徴とするQ’AUTOには、AUTOモード(自動変速モード)と呼ばれるペダリングスピードに応じた3つの基本プログラム(変速パターン)が用意されている。具体的には、ゆっくりしたペダリングを好むトルク型、逆に軽めのギヤで速めのペダリングを好むタイプ、そして両者の中間の3つだ。これらを初期段階で選べる。
これだけでも、乗り手のペダリングの傾向に合わせた自動変速を実現する。しかし、Q’AUTO最大の特長は、やはりAI学習機能だ。

「まず、リアディレイラー(後ろの変速機)にあるファンクションボタンを押し、乗り手がイメージするペダリングスピードに合わせて最適なモードを選びます。その上で、Q’AUTOの真価はやはりAIによる自動学習機能です。走行中、変速したいタイミングで手元のDi2シフトスイッチ(電子式の変速ボタン)を押して手動変速することで、その情報をAIが学習し、徐々に乗り手が求める変速タイミングやギヤへ近づけてくれます」(黒田さん)

AI学習にかかる時間はわずか20〜30分。およそ6kmほど走るだけで、自分好みのペダリングフィールの自動変速バイクが完成する。今回、はじめてオートメイトに乗りながらAI学習機能に触れた果恋さんは、その過程を振り返る。
自動変速を体験、Q’AUTOは体力をセーブしてくれるのかも

「普段はロードバイクでカフェライドを楽しんだり、年に1回ほどロングライドイベントに参加したりしていますが、昔から変速に対して苦手意識というか、特に意識して変速したことがありませんでした。Q’AUTOは動力でアシストするE-Bike(電動アシスト自転車)ではないので、坂道でもあくまで自力で走るという点では、いつも自分が乗っているロードバイクと同じなのですが、最適なギヤを最適なタイミングで変速してくれるので、いつもよりスムーズに、疲労を感じずに走れた気がします。実際、変速について何も考えなくてよいので、本格的なロングライドでは体力をセーブして走れる気がします。後日、スポーツ自転車を乗りはじめたばかりの夫にも乗ってもらったら、そもそもギヤを変えることにハードルの高さを感じていたようで、最初からタイミングよく変速してくれるQ’AUTOはとてもありがたい機能とのことでした」(果恋さん)

充電の必要がないのはすごく楽

Q’AUTOシステムをつかさどるAIチップ搭載のハブ、Di2リアディレイラー、さらにAI学習をさせるDi2シフトスイッチはいずれもワイヤレスで接続される。これらは、ハブダイナモ(車輪で発電する仕組み)機構によって走行中に自動変速に必要な電力を発電してくれる。
「AI学習のほかに、Q’AUTOのもう一つの特長がハブダイナモによる発電です。自動変速はすべてDi2シフトで行い、その電力はすべてハブダイナモでまかなう自己給電式(走るだけで電気を作る仕組み)のDi2オートシフトです。電池切れの心配がありませんから、日々のサイクルライフを気軽に楽しめます。このほか、ドライブトレイン(チェーンやギヤなど駆動系)には堅牢で高い耐久性を持つLINKGLIDE(リンクグライド)を採用しています。これにより、人の意思によらない自動変速でもペダリングショックの少ない変速を実現でき、結果的にメンテナンス頻度も抑えられます」(黒田さん)

スポーツバイクの新しい入口に。AUTOMATEが広げるQ’AUTOの世界
昨今のトレンドを汲むAI学習機能を持つQ’AUTOシステム搭載のクロスバイク「オートメイト」。スポーツ自転車の入り口として、スポーツバイク特有の変速タイミングなどのスキルやメカニカルな操作を意識することなく、誰でもストレスなく快適にサイクリングを楽しめる。

そして、完全ワイヤレスのオートシフトに加え、ブレーキワイヤーも内装化し、スタイリッシュなデザインを実現。
AI学習に必要なDi2シフトスイッチは、最初に自動変速の学習が済んでしまえば取り外し、よりスマートな外観を追求できる。なお、現在オートメイト発売を記念して、Di2シフトスイッチの無料貸し出しキャンペーンを実施中だ。
【キャンペーン情報】AUTOMATE シフトスイッチ貸出サービス
- 内容:SHIMANO Q’AUTO シフトスイッチ(SW-EN605-R)の貸出
- 期間:自転車への取付から最長1週間
- 費用:キャンペーン期間中は無料(通常時は税込3,000円+工賃)
- 申込:専用フォームよりオンライン申込後、NESTOプレミアムディーラーにて実施※数量限定、先着順
NESTO AUTOMATE ネスト オートメイト
価格:19万8000円(税込) 
- フレーム:6061 Aluminum SmoothWelding, BSA, 12x142mm ThruAxle
- フォーク:Carbon Fork, 12x100mm ThruAxle
- コンポーネント:SHIMANO CUES U8050シリーズ(Q’AUTO)※Di2シフトスイッチは付属しません。
- 変速:1×10 Speed (11-48T)
- クランク:SHIMANO CUES FC-U4000-1 42T
- ブレーキ:SHIMANO 油圧ディスクブレーキ
- ホイール:SHIMANO CUESハブ(R) / オリジナル(F) TLR対応リム
- タイヤ:Vittoria TERRENO T10 HARDPACK 700x35C
- サイズ:460mm(155-165cm)、490mm(165-175cm)、520mm(175-185cm)
- 重量:10.75kg(520mm、付属品除く)
- カラー:マットグレー/マットブラックグラデーション
ネスト・オートメイトの詳細はこちら

問:シマノ https://bike.shimano.com/ja-JP/home.html
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