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アンタレスの11万円カーボンホイールとチポッリーニのオールロード「ITACA」をせいちゃんがテスト

11月22日(土)、東京・調布の味の素スタジアム「あじペン広場」にて、国内最大級のスポーツ自転車展示・試乗会「スポーツバイクデモ2025 in 東京」が開催された。多くのブランドブースが軒を連ねる中、主催であるワイズロードも自社が取り扱う注目製品を多数展開。今回はその中から、ワイズロードオリジナルブランド「ANTARES(アンタレス)」の意欲作となるカーボンホイールと、イタリアン・レーシングブランドCIPOLLINI(チポッリーニ)のオールロード「ITACA」の実走インプレッションをお届けする。

ANTARES ROAD CARBON WHEEL 4521 DISC TLR

「初めてのカーボンホイール」の最適解。11万円で手に入る高性能と所有欲

会場で熱い視線を集めていたのが、ワイズロードオリジナルブランド「ANTARES(アンタレス)」から発表されたばかりの新型カーボンホイール「4521 DISC TLR」だ。

オリジナル商品の説明をする奥平総帆 新橋店店長

「スポーツバイクは人の力で走る乗り物。ホイールのアップグレードは最も効果的なチューンナップ」という理念のもと、初めてのアップグレードを検討するライダーに向けて開発された本作。特筆すべきは税込110,000円という衝撃的なプライスタグだ。昨今、海外通販などでは安価なカーボンホイールが散見されるが、国内27店舗を展開するワイズロードの実店舗でサポートが受けられる安心感を含めてこの価格は「破格」と言っていい。

スペックも妥協がない。リムにはオールラウンドに使える45mmハイトを採用し、内幅21mm(外幅28mm)とすることで25Cから43Cまでのタイヤに対応。最新フレームから少し前のモデルまで幅広い互換性を確保している。
ハブには36Tの面ラチェットフリーボディを搭載し、スポークには定評のあるSapim CX-Leaderを採用。あえてカーボンスポークではなくステンレス製のストレートスポークを選んだ点は、輪行時のトラブルリスク軽減や扱いやすさを考慮した結果だという。

ハブボディは剛性の高いアルミ削り出し

インプレッション:堅実な作りとクラスを超えた高級感

自分のバイクを持ち込んでテストして実際に試乗してみると、その狙いが明確に伝わってくる。漕ぎ出しやコーナーの立ち上がりではハイエンドモデルと比較すれば若干の重さを感じるものの、一度スピードに乗ってしまえば巡航性能は高く、非常にバランスが良い。過度な剛性で脚を削られることもなく、乗り心地はマイルドで快適だ。

高級感のあるUDカーボン地が透けるクリア仕上げ
ロゴも目立たずどんなバイクにも合わせやすい

何より感心したのはその質感だ。試乗した初回限定仕様(50ペア限定)はUDカーボン地が透けるクリア仕上げで、目立つロゴも無い。派手さを抑えた高級感あるデザインは、どんなバイクにもマッチするだろう。

フリーボディはメンテナンス性、耐久性、扱いやすさにこだわっている

ハブのメンテナンス性や、ホイールを倒した際にフリーボディが抜けにくい設計など、初心者への配慮が行き届いている点も好印象。「完成車付属のアルミホイールからのステップアップ」として、これ以上ない選択肢と言える。

会場にはANATARESブランドのプロトタイプが並んだ

また、会場にはANTARESブランドで25万円程度を目指して開発中というロードバイクのプロトタイプも展示。機械式105にアルミホイール、一体型ハンドルを装備したこのバイクにも少し試乗したが、こちらはハンドリングがクイックで、立ち上がりの反応が良いレーシーな味付けとなっていた。今後の展開にも期待したい。

ANTARES ROAD CARBON WHEEL 4521 DISC TLR

価格:110,000円(税込)

  • リム素材:T700 Carbon Fiber
  • リムサイズ:ハイト45mm / 内幅21mm / 外幅28mm(最大30.8mm)
  • 対応タイヤ:クリンチャー、チューブレスレディー(25C~43C)
  • ハブ:36T面ラチェット、センターロック
    フリーボディ:Shimano HG(11,12速対応)※SRAM XDRオプションあり
  • スポーク:Sapim CX-Leader(F:24H / R:24H)
  • 重量:フロント740g、リア855g(合計1,594g)

詳しくはこちら

CIPOLLINI ITACA

TCMテクノロジーが生む快適と速さの融合。イタリアン・オールロードの真髄

イタリアの英雄、マリオ・チポッリーニの名を冠するブランドからは、オールロード「ITACA(イタカ)」が登場。

CIPOLLINIの特徴である接着剤を使わない真のモノコック構造「TCM(トゥルー・カーボン・モノコック)」を採用し、強靭かつ軽量なフレームワークを実現している。最大40mmのタイヤクリアランスや、ダウンチューブ内蔵ストレージ、亜麻繊維を配合して振動吸収性を高めたシートポストなど、トレンドを網羅したスペックが光る。

ダウンチューブにはマグネット開閉式のストレージを装備。携帯工具などをスマートに収納可能だ

インプレッション:どこまでも走り続けたくなる極上の安定感

今回は前述の「ANTARES 4521 DISC TLR」を装着してのテストライドとなった。

走り出した瞬間に感じるのは、圧倒的な「安楽さ」だ。フレームそのものの振動吸収性に加え、亜麻繊維入りのシートポスト、そして太めのタイヤが路面の凹凸を綺麗にいなしてくれる。少し荒れた路面でも突き上げ感は皆無に等しかった。

亜麻繊維を配合して振動吸収性を高めたシートポストがサスペンションの役目を果たしている

エンデュランスジオメトリーによるアップライトなポジションは視界が広く、ハンドリングも非常にマイルド。しかし、ペダリングパワーが逃げる感覚はなく、TCM構造らしい芯のある進み方をする。150kmから200km、林道を含むような山岳ロングライドに連れ出したくなる、大人のための上質なオールロードだ。

UDHを採用しているのもポイント。モノコック構造のためか細部の仕上げも綺麗だ

CIPOLLINI ITACA

価格:990,000円(税込・フレームセット)

  • フレーム:TCM(トゥルー・カーボン・モノコック)、3K仕上げ
  • 重量:フレーム970g (Mサイズ)、フォーク480g
  • タイヤクリアランス:最大40mm(推奨32mm)
  • BB規格:プレスフィット 41 X 86.5 MM
  • その他機能:ダウンチューブ収納コンパートメント、FLAX TECHシートポスト

詳しくはこちら

問:ワイ・インターナショナル https://ysroad.co.jp/

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PROFILE

せいちゃん

せいちゃん

稲城FIETSクラスアクト所属のJプロツアーレーサー。レースを走る傍ら、国内外のレースや選手情報などを追っている。愛称は「せいちゃん」のほか「セイペディア」と呼ばれている

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