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「ツール・ド・フランスで戦える選手を」RTAが2026年春の欧州遠征費を募るクラウドファンディングを開始

浅田顕監督率いる若手選手発掘・強化プロジェクト「ロード・トゥ・ラヴニール(RTA)」が、2026年春に予定しているU23・U19選手の欧州遠征に向けたクラウドファンディングを開始した。本場の「エリートナショナル」カテゴリーを含む過酷なレースを転戦し、世界への道を切り拓くための資金支援を求めている。

世界への扉をこじ開ける「欧州での実績」 資金難に苦しむ若手選手へ支援を

新城幸也(ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ)らを世界へ送り出してきた浅田顕氏(株式会社シクリズムジャポン代表)が主宰するプロジェクト「ロード・トゥ・ラヴニール(Road to l’Avenir/以下RTA)」が、新たな挑戦をスタートさせた。

2026年2月下旬から4月上旬にかけて実施される「春季欧州遠征」の資金を募るクラウドファンディングを、12月23日より開始した。目標金額は500万円。この資金は、日本の若手選手たちが自転車ロードレースの本場・フランスやベルギーで戦うための渡航費や滞在費、活動費に充てられる。

「世界への挑戦権」を得るためのU23・U19時代

RTAが掲げる目標は明確だ。「ツール・ド・フランスに出場するUCIチームへ、日本人選手を送り込むこと」。
現在、世界のロードレース界における日本の立ち位置は厳しい。UCIワールドチームに所属する日本人選手は極めて少なく、来シーズンには18年ぶりにゼロとなる。サッカーで言えばワールドカップ出場が遠い国のような現状がある。しかし、浅田監督は「道が閉ざされているわけではない」と説く。

その鍵を握るのがU17〜U23(23歳未満)の世代だ。現在のトッププロ選手のほぼ全員が、この年代で欧州のアマチュアレースや育成レースを走り、プロチームのスカウトの目に留まって契約を勝ち取っている。逆に言えば、この時期に欧州での「走行履歴」と「リザルト」を作らなければ、プロへの道は事実上閉ざされてしまうのが世界の常識だ。

しかし昨今の円安や欧州の物価高、航空券の高騰により、個人レベルでの挑戦は限界を迎えている。才能ある若者が経済的な理由でスタートラインにさえ立てない現状を打破すべく、RTAは今回のクラウドファンディングに踏み切った。

2026年春、若武者たちが挑む「本場」のリスト

今回の遠征でRTAが予定しているレースリスト(下図)は、まさに欧州の若手選手がプロを目指してしのぎを削る現場そのものだ。

リストには3月のフランス・ブルターニュ地方で開催される「ルート・ブルトンヌ(Route Bretonne)」など、フランスのアマチュア最高峰カテゴリー「エリートナショナル」のレースが含まれている。これらはプロ予備軍がひしめくカテゴリーであり、ここで勝利や入賞を重ねることが、UCIコンチネンタルチームやワールドチームの育成チームへの切符となる。

また、U19(ジュニア)カテゴリーにおいても、4月5日の「ペヴェール・カランボー・クラシック(Pévèle Carembault Classic)」への参加を予定。このレースは翌週に開催される「パリ〜ルーベ」のコースの一部を使用するフランス・カップの一戦で、ジュニア選手といえども容赦ない石畳(パヴェ)と泥の洗礼を受けることになる。

「ベルギー特有のパワークリテリウム」や「雨と風のブルターニュ」など、日本では決して体験できない過酷な環境。そこに身を置くことこそが、世界標準の選手へと成長する最短ルートだとRTAは位置づけている。

浅田顕監督「奇抜なことではなく、王道を」

本プロジェクトを率いる浅田顕監督は、今回の挑戦について次のように語っている。
「本プロジェクトが決して奇抜なことを目指しているわけではなく、あくまでも 『効率的に、地に足をつけながら、強く・長く活躍できる選手を育てる』 という王道の戦略を掲げています。世界トップレベルの現場では、勢いや運だけで通用することはほとんどありません。着実に積み重ねた実力を持つ選手だけが、長期的に活躍するチャンスを得られる世界だからです」

参加予定選手には、2025年の遠征で好走し、さいたまクリテリウムにも出場した新藤大翔らの名前が挙がっている。最終メンバーは2月上旬に確定する予定だ。

クラウドファンディングの実施期間は2026年1月末まで(予定)。リターンには、現地からの御礼ハガキや、レース後の詳細な活動報告会(オンライン・リアル)への参加権などが用意されている。

「世界で戦える日本人」を育てるための、地道だが確実な一歩。RTAの挑戦は、日本のロードレースファンの支援を待っている。

【クラウドファンディング概要】

  • プロジェクト名: 本場欧州に遠征し「ツール・ド・フランス」で戦える日本選手を輩出したい
  • 実施期間: 2025年12月23日〜
  • 目標金額: 5,000,000円
  • 資金使途: 2026年春季欧州遠征にかかる選手・スタッフの渡航費、滞在費、活動費など
  • プラットフォーム: CAMPFIRE

詳しくはこちら

問:シクリズムジャポン https://www.rta-cycling.jp/

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Bicycle Club編集部

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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