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キャノンデール・CAAD14が登場!金属を愛するへそ曲がりたちへ|Cannondale

キャノンデールの新型アルミロードバイク「CAAD14」を、自転車ジャーナリスト安井行生が徹底試乗。原点回帰を掲げて登場した最新CAADは、クラシックなホリゾンタルフレームと最新規格を融合させた一台だ。アルミならではの剛性感や加速フィール、ハンドリング性能を実走でチェックし、その魅力と個性を詳しくインプレッションする。

アルミの正体

アルミは弱い素材である。確かに鉄に比べると軽い。比重は3分の1だ。しかし残念ながら剛性も3分の1。アルミ缶はスチール缶に比べるとペコペコだ。だから、フレーム剛性をスチール並みに確保しようとすると結局肉厚にする必要があり、比重の小ささが相殺されてしまう。要するに重量的メリットはほとんどない。なにも考えずに作れば「アルミフレームは軽くも硬くもならない」のだ。アルミは夢の素材ではない。

しかし、1983年にキャノンデールがブランド初となるフレームをアルミで作ったとき、ちょっとした魔法をかけた。大径化。チューブを太くしたのである。もちろん当時はスチールフレーム全盛期だが、キャノンデールはチューブを肉薄にしつつ、外径を1.5倍ほどに大きくして、軽さと剛性を両立させた。断面形状を工夫することで低剛性という弱点をカバーしつつ、軽さをいう長所を活かしたのである。錆びにくく(正確には大気中で自然に表面に酸化皮膜が形成されるので腐食しにくい)、加工性がいいというメリットも自転車用の素材としては有利だった。

当時、キャノンデールは他社や市場から異端児扱いされたというが、その性能的優位性は明確だった。設計で素材の弱さを補うにとどまらず、物性の不利を覆し、大径アルミフレームは「スチールフレームより軽くてよく走る」ものになった。

エンターテイナー

伝統を重んじるヨーロッパプロレース界でも、当初キャノンデールのアルミフレームは嘲笑の対象になったりもしたが、サエコ・キャノンデールチームへ供給を始め勝つようになると、さすがに意識が変わる。太くてファンキーなこのアルミフレームは、嘲笑うものではなく、追従するものになったのだ。スポーツバイク界においてアルミは一気に開花する。

アメリカンブランドはもちろん、欧州メーカーも“新素材アルミニウム”に着目し、90年代半ばには大径アルミフレームが珍しいものではなくなる。ここでロードバイクの性能は新時代へと突入したのだが、その先頭集団を牽引していたのは、やはりキャノンデールだった。

グランツールでチームがリーダージャージを獲得すると、(UCIに睨まれ、多額の罰金を払いながら)バイクをそのジャージの色に塗り替えるというパフォーマンスも、キャノンデールのアルミバイクを有名にした。

そうしてキャノンデールは、アルミフレームのCAADシリーズ(キャノンデール・アドバンスド・アルミニウム・デザインの略)をCAAD2、CAAD3、CAAD4……と進化させる。業界がカーボンフレーム全盛期に入っても、CAADシリーズは継続。レースシーンではフルカーボンが主力となって以降も、CAAD9、CAAD10、CAAD12と、金属フレーム好きのハートを打ち抜くアルミフレームを作り続けた。

いつしかCAADシリーズはキャノンデール社の代名詞となり、「カーボンフレームを買えない人たちのもの」ではなく、「あえて選ぶ価値のある面白い選択肢」「カーボンに対するカウンターカルチャー」になっていた。

キャノンデールCAADの歴史についてはこちら▼

キャノンデールがこだわるアルミフレーム「CAADシリーズ」とその歴史

キャノンデールがこだわるアルミフレーム「CAADシリーズ」とその歴史

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“13”の失速

しかしCAAD13で失速する。CAAD13は、比較的オーソドックスな作りだった従来モデルから一転、各部にカムテール形状を取り入れ、コンパクトなリヤトライアングルを採用し、空気抵抗削減と快適性向上を目論んだ。これは同社のカーボンモデル、スーパーシックスエボと同じ思想である。走りは決して悪くはなかったが、それまでのCAADにあったような「アルミらしさ」は薄かった。その結果、CAAD13は、「カーボンフレームになりたかったアルミフレーム」になってしまったのである。

それまでのCAADシリーズには信者が付いていた。ハイエンドカーボンバイクが買える予算があったとしても、CAADを選ぶファンがいた。CAADフレームに高価なパーツを組み込んでその生々しい走りを楽しむCAAD使いがいた。しかしCAAD13では彼らのハートをつかめなかったのだ。これに関しては、キャノンデール社内で幾度もの議論と自己分析が行われ、「CAADをどのように進化させるべきか」について、さまざまなアイディアが検討されたという。結果、出来上がったCAAD14は“原点回帰”が形になったようなモデルとなった。

開発陣は語る

「誰もが気に入るようなものだとは思いません。しかし、CAADのフィーリングを知っており、それを愛する人にとっては、待ち望んだ一台になるでしょう」とCAAD14のヘッドデザイナーの一人、Tanner Van De Veer氏は語っている。

開発の初期段階では、CAAD13のときと同じく、カーボンフレームを模倣する方向に進んでいたという。実際、エアロロードのようなヘッドチューブの複雑なデザインスケッチが残っている。

「アイディアスケッチ上では素晴らしいものに見えますよね。でも、ドロップドシートステーや複雑なチューブデザインは、カーボンには適したものであっても、アルミに適したものではありません。心の奥底では、『何かが間違っている』という直感がありました。そこで、冷静になって自問したのです。『このキャノンデール社のアイコンを再構築する最適な方法とは?』と」

「答えは、素材に最適化し、原点に立ち返ることでした。そうして私たちは、CAADをCAADたらしめているクラシックなシルエット、ホリゾンタルトップチューブ、ハイステーを再び採用しました。複雑な加工や極端なラインなどの“カーボンっぽさ”を排除し、シンプルなダブルダイヤモンドを作り上げたのです」

懐古ではないアルミ

「とはいえこれは単なるレトロスペクティブ(懐古趣味)ではありません。スーパーシックスエボと同様のデルタコラムを用いてケーブルを全て内蔵し、UDHを採用し、ドライブサイドはブラインドドロップアウトにするなど、バイク全体に最新の互換性とモダンなディティールがちりばめられています」

「私たちはつい先日、新型のスーパーシックスエボを発表しました。しかし、誰もが3ワットの空気抵抗削減と30gの軽量化を欲しているわけではありません。それらとは違う価値観を求めている人たちのバイクがCAAD14です。カーボンフレームのような滑らかさはありませんが、それは我々が意図したものです。アルミ特有の鮮やかなライドフィールと、純粋な楽しさを兼ね備えた一台なのです」

よく観察すると各チューブの加工にはなかなか手がかかっている。シートステーは横方向に扁平されている。

そういうわけだから、正式発表前からティーザーフォトが話題となり、人々をわくわくさせているだけでこの新型は成功だ。フレーム価格21万円、アルミホイールを履いた機械式105完成車が34万5000円、リザーブの57|64で武装したスラム・フォースAXS完成車が100万円オーバーだから、アルミらしい低価格を売りにするモデルでもない。開発担当者が言っているように、カーボンバイクのような空気抵抗の低さや軽さや効率で勝負するようなモデルでもない。その存在自体が人々の感情に訴えかける稀有なモデルである。

スーパーシックスエボと同様のデルタコラムを採用し、ケーブル類はフル内蔵する。

105完成車は別体ハンドルを使うが、ステム下でケーブルをまとめる

一時はCAADシリーズ=BB30だったが、CAAD14は他のキャノンデール車と同じスレッド式BBを採用。

エンドはメリットが大きいUDH。

タイヤクリアランスは32C。

へそ曲がりたちのため

走りもその精神をそのまま体現したよう。試乗車は機械式105完成車のCAAD14 3。フレームサイズは最小の48である。なお、CAAD14のフレームサイズは5種類で、ホリゾンタル基調のためシートチューブが長めであることに注意が必要。また、完成車によって入手可能なサイズに制限がある。

加速させるとアルミらしい頼もしい剛性感が伝わってくる。純正アルミホイールの重量があるので驚くほどシャープというわけにはいかないが、力強い加速だ。パワーをかけてもフレームの変形は感じられず、ペダリングをしている最中ずっと「いかにもがっちりした金属フレームを踏んでいる」という印象だが、このようなメリハリがあってがつんと脚に響くほうがCAADらしくて好ましい。

ハンドリングは素直で扱いやすいから、ハードなペダリングをしても多少ラフな操作をしても、安心感は損なわれない。30万円代中盤と考えると、フレーム素材に関係なく十分満足できる基本性能は出ていると思う。

アルミフレームを褒める常套句として「まるでカーボンのよう」がある。「カーボンフレームと見まがうばかりのフレームの仕上げ」「カーボンフレームのような滑らかな乗り心地」などなど。CAADシリーズもかつては「カーボンキラー」などと呼ばれていたが、しかし個人的には「じゃあカーボンフレームに乗りゃいいじゃん」である。

このCAAD14は、カーボンフレームの顔色を伺うような気持ちの悪い上目遣いはしていない。「オレはアルミだなにが悪い」と言っている。それに、わざわざこのCAAD14を選ぶような人は、中国メーカーのカーボンフレームと重量やスペックを細かく見比べるようなことはしないだろう。凛としたホリゾンタルフレームで、いかにも金属らしい無骨な形状で、頼もしい剛性感でがんがん進んでくれるという、今の世の中から姿を消してしまったこんなアルミフレームだからCAADを選ぶのだ。CAAD14はそういうへそ曲がりたちの期待に100%応えるものになっている。

CAAD14 3

価格:345,000円(税込)

Chalk

カラー:Matte Black(BBQ) / Chalk(CHK)

SmartForm C1 Premium Alloyを採用した最新アルミレーシングロード。シマノ・105(12速)コンポーネントを搭載し、CAADシリーズならではの高い走行性能を手頃な価格で実現したモデル。

フレームセット

フレーム CAAD14 SmartForm C1 Premium Alloy
インテグレーテッドケーブルルーティング / 12x142mm スルーアクスル / BSA 68mm スレッドBB / フラットマウント / UDH対応
フォーク CAAD14 フルカーボン
1-1/8”-1-1/2” Delta コラム / 12x100mm スルーアクスル / フラットマウント / 内装ルーティング
オフセット:55mm(48-54cm)/ 45mm(56cm)

ホイール & タイヤ

リム Cannondale RD3.1 Disc
ダブルウォール / アイレット付き / 28h
ハブ Shimano TC500 Centerlock
(F) 12x100mm / (R) 12x142mm
スポーク Stainless Steel 14g
タイヤ Vittoria Zaffiro 700x28c

ドライブトレイン

クランク Shimano 105 R7100 50/34T
165mm(48-51cm) / 170mm(54-56cm)
BB Shimano BB-RS500 BSA 68
スプロケット Shimano 105 R7100 11-34T(12速)
チェーン Shimano 105 7100 12-speed
フロントディレイラー Shimano 105 7100
リアディレイラー Shimano 105 7100 12-speed
シフター Shimano 105 R7100 2×12-speed

コックピット

ハンドル Vision Trimax Compact
400mm(48-51cm) / 420mm(54-56cm)
ステム Cannondale C1 Conceal Alloy
31.8mm / -6°
90mm(48-51cm) / 100mm(54-56cm)
グリップ Cannondale Bar Tape(3.5mm)
ヘッドセット Integrated 1-1/8” – 1.5”

ブレーキ

ブレーキ Shimano 105 R7170 油圧ディスク
ローター Shimano RT70 160/160mm

サドル & シートポスト

サドル Prologo Nago RS STN
シートポスト Cannondale 3 Alloy
27.2x350mm / 11mm offset

サイズ展開

48 / 51 / 54 / 56

CAAD14 1(日本国内9台展開)

価格:1,080,000円(税込)

カラー:Raw(RAW)

アルミロードの最高峰「CAAD」シリーズの最新モデル。世界限定300台、日本国内9台展開。

SmartForm C1 Premium AlloyフレームにSRAM Force AXS、Reserveカーボンホイールを組み合わせたハイパフォーマンスレーシング仕様。
 

フレームセット

フレーム CAAD14 SmartForm C1 Premium Alloy
インテグレーテッドケーブルルーティング / 12x142mm スルーアクスル / BSA 68mm スレッドBB / フラットマウント / UDH対応
フォーク CAAD14 フルカーボン
1-1/8”-1-1/2” Delta コラム / 12x100mm スルーアクスル / フラットマウント / 内装ルーティング / 55mmオフセット

ホイール & タイヤ

リム Reserve 57|64 Carbon Turbulent Aero(チューブレスレディ)
ハブ DT Swiss 370 / Centerlock / Straight Pull
(F) 12x100mm / (R) 12x142mm
スポーク DT Swiss Competition
タイヤ Vittoria Corsa PRO TLR 700x29c(チューブレスレディ / ワイドリム対応)

ドライブトレイン

クランク SRAM Force AXS Power Meter 50T Aero
165mm(48-51cm)/ 170mm(54cm)
BB SRAM DUB BSA Road 68 Wide
スプロケット SRAM Force XPLR 10-46T(13速)
チェーン SRAM Force 13-speed
リアディレイラー SRAM Force XPLR AXS 13-speed
シフター SRAM Force AXS 13-speed

コックピット

ハンドル / ステム Cannondale SystemBar R-One(フルカーボン一体型 / 内装ルーティング)
90x380mm(48-51cm) / 100x400mm(54cm)
グリップ Cannondale Bar Tape(3.5mm)
ヘッドセット Integrated 1-1/8” – 1.5”

ブレーキ

ブレーキ SRAM Force AXS 油圧ディスク
ローター Centerline Centerlock 160/160mm

サドル & シートポスト

サドル Prologo Dimension STN NDR
シートポスト Cannondale SAVE Carbon
27.2x350mm / 11mm offset

サイズ展開

48 / 51 / 54

付属品

  • Fillmore tubeless valves
  • SRAM AXS charger

CAAD14 Frame set

価格:210,000円(税込)
カラー:Rally Red(RRD) / Black(BLK)

SmartForm C1 Premium Alloyを採用した最新アルミレーシングフレーム。CAADシリーズ伝統の高剛性と軽量性に加え、内装ケーブルルーティングとUDHを採用した次世代アルミロードフレームセット。

Black
Rally Red

フレームセット

フレーム CAAD14 SmartForm C1 Premium Alloy
インテグレーテッドケーブルルーティング / 12x142mm スルーアクスル / BSA 68mm スレッドBB / フラットマウント / UDH対応
フォーク CAAD14 フルカーボン
1-1/8”-1-1/2” Delta コラム / 12x100mm スルーアクスル / フラットマウント / 内装ルーティング
オフセット:55mm(48-54cm) / 45mm(56-58cm)
ヘッドセット Integrated 1-1/8” – 1.5”
シートポスト Cannondale SAVE Carbon
27.2×350/400mm / 11mm offset

サイズ展開

48 / 51 / 54 / 56 / 58

ジオメトリー

Size 48 51 54 56 58
Seat Tube Length (A) 49.0 52.5 55.5 58.0 60.0
Top Tube Horizontal (B) 52.1 53.3 54.8 56.4 58.1
Top Tube Actual (C) 51.2 52.9 54.6 56.3 57.8
Head Tube Angle (D) 71.2° 71.2° 71.2° 73.0° 73.0°
Seat Tube Angle (E) 74.1° 73.7° 73.3° 72.9° 72.5°
Standover 73.2 76.1 78.5 80.9 82.8
Head Tube Length (F) 9.8 11.7 13.8 15.1 17.2
Wheelbase (G) 99.0 100.1 101.2 99.8 101.1
Front Center (H) 58.7 59.6 60.8 59.3 60.5
Chain Stay Length (I) 41.5 41.5 41.5 41.5 41.5
Bottom Bracket Drop (J) 7.4 7.2 7.2 6.9 6.9
Bottom Bracket Height (K) 26.8 27.1 27.1 27.3 27.3
Fork Rake (L) 5.5 5.5 5.5 4.5 4.5
Trail (M) 5.8 5.8 5.8 5.8 5.8
Stack (O) 50.5 52.0 54.0 56.0 58.0
Reach (P) 37.7 38.1 38.6 39.2 39.8
Axle to Crown (Q) 37.6 37.6 37.6 37.6 37.6

問:インターテック https://www.cannondale.com/ja-jp/

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PROFILE

安井行生

安井行生

大学卒業後、メッセンジャー生活を経て自転車ジャーナリストに。現在はさまざまな媒体で試乗記事、技術解説、自転車に関するエッセイなどを執筆する。今まで稼いだ原稿料の大半を自転車につぎ込んできた。

安井行生の記事一覧

大学卒業後、メッセンジャー生活を経て自転車ジャーナリストに。現在はさまざまな媒体で試乗記事、技術解説、自転車に関するエッセイなどを執筆する。今まで稼いだ原稿料の大半を自転車につぎ込んできた。

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