
冬に別れを告げて~霧ヶ峰・蝶々深山の春をパッチワーク~
宇宙HIKE
- 2026年04月27日
「雪が少なく、スノーシューはできないので軽アイゼン(チェーンスパイク)ハイクになります」と、スノーシュー好きの私にとって大ショックな連絡が、山行2日前に入りました。雪が溶けてしまったなら楽しみ半減しちゃうのかな?ガイド山本典子さんと行く、3月初旬の霧ヶ峰山行について書きたいと思います。
歩き出しはまだまだ冬……!

この日は山本さんと、ほか4人(うち3人は宇宙HIKEメンバー)の5人パーティ。車山肩駐車場から出発しました。スノーシューでモフモフ歩くはずが、雪が少ないとのことで全員チェーンスパイク装着。……のはずが。歩き始めてすぐ、新雪のようなサラサラの雪に足を取られます。難なく進む山本さんとは対照的に、私はなかなか前に進めず四苦八苦。「これならスノーシューでもいいんじゃない?」そんな独り言をこぼしながらのスタートでした。
小さな足跡に大きく喜ぶ

「足跡がありますよ?なんの足跡でしょうね」
山本さんの声に、少し息が上がっていた私たちの空気がふっと和らぎます。「わあ〜、かわいい!」「なんだろう、キツネかな?」。立ち止まって、夢中でシャッターを切る時間。少し前に横切った小さな生きもの。この子があとで戻ってきて、私たちの足跡を見たら何を思うんだろう。
そんな想像に、ワクワクしました。


蝶々深山は360度絶景

車山湿原を抜け、蝶々深山へ向かうにつれて雪はどんどん少なくなっていきます。石が顔を出した道は、今度は別の意味で歩きづらい。それでも登りきった先には、360度のパノラマが待っていました。遠くには北アルプス。横にはどっしりと蓼科山。標高差はそれほどないのに、この景色。どこかお得な気分になる山頂でした。




ところで、蝶々深山ってどうしてこの名前なんでしょうね?
さまざまな種類の蝶が多く生息していたから。蝶のような岩があるから。いくつか説はあるものの、はっきりとはわかっていないそうです。「蝶々が深い山」なんて、少しメルヘンな名前。車山湿原と八島湿原のあいだにあるこの場所なら、たしかにたくさんの蝶が舞いそうだな、と思いました。


蝶々深山から八島湿原へ下る道は、かなり雪が溶けていて足元はぐちゃぐちゃ。滑らないように、尻もちをつかないように、とにかく細心の注意で進みます。そんな日に限って白いパンツ。選んだ自分をちょっと恨みました。(ここ、本当はスノーシューでモフモフ歩ける場所だそうです。絶対リベンジしたい)
ヒュッテみさやまの絶品トマトカレーでまったり

ヒュッテみさやまではトマトカレーをいただきました。トマトを丸ごと潰したような、しっかりとした酸味。気づけば、あっという間に完食。


こちらには夏に来たことがありましたが、冬は初めて。茅野駅からのバスは冬季運休のため、普段はなかなか来られません。ガイドツアーだからこそ出会える季節があります。冬も宿泊できるそうなので、いつかまたゆっくり訪れたいです。


冬と春のあいだに

ヒュッテでゆっくり休憩したあと、車山肩駐車場までの登り返し。ここがこの日いちばんきつかったかもしれません。(お腹が満たされていたせいも、きっとあります)


ただ、立ち止まってふり返ると、そこには冬が終わりかけた山の景色。「春へ向かう、この短い時間を見られるのは貴重だな」。この日のこのタイミングだからこそ、最高の景色が広がっていました。
終わってみれば、春に向かうパッチワークみたいな山の景色が最高な山行でした。いっしょに歩いてくれたガイドの山本さん、参加したみなさんに感謝です。

この日の山行:車山肩駐車場~車山湿原~蝶々深山~ヒュッテみさやま~車山肩駐車場
ガイド:山本典子さん
https://www.instagram.com/yamamoto.noriko_aoimori?igsh=dTZwMDJnZHRxNnoz
写真&テキスト◎tecco(宇宙HIKE)
https://www.instagram.com/sapo_tecco?igsh=N2RuZ2Nva2lqM2o0&utm_source=qr
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PROFILE
宇宙HIKE
Photographer 松本茜主催、山と写真のコミュニティー。 宇宙を旅するように山へ登り、旅や写真を使って「自分」にフォーカスする。 ユーモア溢れるメンバーが集まり、日々楽しみながらいろんなフィールドで活動を続けている。
Photographer 松本茜主催、山と写真のコミュニティー。 宇宙を旅するように山へ登り、旅や写真を使って「自分」にフォーカスする。 ユーモア溢れるメンバーが集まり、日々楽しみながらいろんなフィールドで活動を続けている。



















