
山で食べる一食を、もっとおいしく。 Jonen Peakworksが届ける「山々カレー」
ランドネ 編集部
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山を歩いて、たっぷり汗をかいたあとに食べるごはんは、いつもよりおいしく感じるもの。
その一食が、疲れた体をしっかり支えてくれる、栄養バランスのとれたものだったら。そして、おいしく食べることが、楽しませてくれた山に還っていく仕組みになったら。そんな思いから生まれたのが、長野県安曇野市発の「山屋による山屋のためのカレー」と「山屋による山屋のためのキーマカレー」です。
手がけるのは、「Jonen Peakworks(ジョウネンピークワークス)」の飯野正紀さん。松本大学の栄養監修のもと、安曇野市の食品会社とともに1年以上かけて開発。信州産の食材や具材感、栄養バランスにこだわった、山を歩く人のためのレトルトカレーです。飯野さんの登山の原点であり、いまも通うホームマウンテン・長峰山へ。山を歩きながら、カレーに込めた思いをうかがいました。
山を歩く人がつくった、山のためのカレー
「山屋による山屋のためのカレー(以下、山々カレー)」と「山屋による山屋のためのキーマカレー(以下、山々キーマカレー)」は、どちらも信州産の食材を使ったレトルトカレー。
「山小屋で食べるような、栄養バランスのいい食事を、日帰りやテント泊でも楽しめたら」
そんな思いから松本大学に相談し、栄養面を考えながらレシピを開発。食品メーカーのCEFCOと試作を重ね、山の上で食べることを考えた2種類のカレーができあがりました。

▲山屋による山屋のためのカレー(200g) ¥1,780(税込)
エネルギー 340kcal/たんぱく質 23.5g/脂質 20.7g/炭水化物 17.1g/食塩相当量 2.3g
「山々カレー」は、信州福味鶏と信州産豚肉に国産大豆も加え、1袋あたりのたんぱく質は23.5g。信州味噌や和風だし、トマトを合わせ、ほどよい辛さに仕上げています。

▲山屋による山屋のためのキーマカレー(160g) ¥1,580(税込)
エネルギー 202kcal/たんぱく質 14.8g/脂質 11.0g/炭水化物 11.6g/食塩相当量 2.1g
いっぽうの「山々キーマカレー」は、松本大学の学生たちがレシピを担当。パプリカやニンジン、信州産のぶなしめじをたっぷり使い、辛さを抑えたマイルドな味わいです。
栄養面にも配慮し、それぞれのカレーに特徴を持たせた2種類。ひと皿の食事としておいしく食べられることを大切にしながら、登山者の食事としてのバランスも考えられています。なかでも、登山中に不足しがちなたんぱく質をしっかり摂れるのが特徴です。
1食あたりのたんぱく質量

レトルトなので、温めるだけで食べられるのも山ではうれしいところ。お湯を入れた保温ボトルを持っていけば、バーナーを使わずに温かいカレーを食べることもできます。

ホームマウンテンは、長峰山
飯野さんが登山を始めたのは、2023年5月。きっかけは、当時3歳だった息子さんと、こども園の行事で登った長峰山でした。
「翌日、ふくらはぎが痛くなって。先生に言ったら、『2時間くらいで筋肉痛になるわけないでしょ』って(笑)」

そこから息子さんと近くの里山を歩くようになり、やがてひとりでも山へ。信州百名山や山梨百名山の制覇を目標に、低山から北・中央・南アルプスへと行動範囲を広げていきました。

いまも長峰山は、飯野さんにとって定期的に訪れる山。
「最初に登ったときに、『みんな幼稚園生なのに、こんなきつい山を登っているの⁉』という衝撃もあって。ここが登山を始めるきっかけになった山なので、やっぱり印象に残っています」

山小屋での一食が、カレーづくりのきっかけに
山を歩くようになってから、山小屋で食べるごはんのおいしさにも惹かれていきました。
「山小屋のごはんは、栄養バランスもカロリーもしっかりある。それなのに、テント泊のときはラーメンやおにぎり、パンなど、手軽なものばかり食べているなと思って」


山小屋で食べる一食が、山行を支えてくれる。そんな実感から、「疲れた登山者が栄養バランスよく食べられて、お腹いっぱいになるものをつくりたい」と考えるようになったそう。
その答えのひとつとしてたどり着いたのが、レトルトカレーでした。
わさびカレーから始まった、1年以上の試行錯誤
20代のころから、わさびチューブとお茶を入れて煮込んだ「わさびカレー」を作っていたという飯野さん。安曇野らしいわさびを使ったカレーをレトルトにできないかと試したものの、高温・高圧で加工するレトルトではわさびの風味が失われ、焦げたような味に。それでも、「山で食べるためのカレーをつくりたい」という思いから開発を続けます。
当初は、飯野さんと松本大学の学生がそれぞれ考えたカレーを競わせて、最終的にひとつの商品を作る予定でした。ところが、学生たちが提案したのは、飯野さんが当初考えていたものとは異なる、野菜たっぷりのキーマカレー。いっぽう飯野さんが目指したのは、肉の存在感があり、スパイスの風味が楽しめるカレー。方向性の異なる2種類のレシピができあがったことから、それぞれの個性を生かして、2種類のカレーを作ることに。そこからレトルト化に向けた試行錯誤が始まります。

家庭の鍋や圧力鍋でおいしく仕上がっても、工場でレトルト加工するとスパイスの香りが変わり、肉はパサついてしまう。信州産の鶏肉や豚肉を使うからこそ、その食感やおいしさも残したい。CEFCOとともに、肉の下処理や加熱方法を何度も見直しました。
「20回以上はトライしました。最終的に『これだ!』というバランスが見つかったときは、すごく感動しましたね」

疲れた体を、ひと皿でいたわる
完成したカレーは、山の上でも楽しみやすいよう、辛さを控えめに。
「辛いカレーはあとから甘くできないけれど、辛さが足りない人はスパイスを足せばいい。子どもから辛党の大人まで楽しめるようにしました」と、飯野さん。
味の変化を楽しみたい人には、「根元 八幡屋礒五郎」の七味を。山々カレーには一味唐からしやゆず七味、キーマカレーには七味ガラム・マサラやゆず七味など、カレーに合わせて選べる3種類の小袋も販売。
さらに、同社とともにつくったオリジナルブレンド「山屋による山屋のための七味」も完成。信州大学と根元 八幡屋礒五郎が共同開発した唐辛子「信八(しんはち)」や、大鹿村で栽培される希少な「大鹿唐辛子」、天龍村の柚子など信州の素材をベースに、クミンやガーリック、粗挽きのブラックペッパー、パセリを合わせました。ひと振りで香りと辛さが立ち、山々カレーにも山々キーマカレーにもよく合う、瓶入りの七味です。カレーと一緒に楽しめるセットでの販売もあります。


※原材料の産地は2026年10月時点の情報です。収穫状況などにより変更となる場合があります。
※写真は撮影時の旧パッケージです。2026年10月より「焙煎一味」は仕様・商品名・パッケージが変更され、「一味唐からし」へリニューアルしています。
粉チーズを混ぜたり、熱々のカレーにカマンベールチーズをのせたりするのもおすすめだそう。パンやパスタと合わせるなど、山での食べ方を考えるのも楽しい時間です。


さらに、「山屋による山屋のためのシェラカップ」も販売。600㎖の深型で、大盛りごはんにカレーをたっぷりかけられます。

おいしく食べることが、山への応援につながる
Jonen Peakworksでは、売上の1%を北アルプスのトレイル整備などに還元しています。
背景にあるのは、特別なだれかだけでなく、山を楽しむ一人ひとりが、できるぶんだけ山に還していけたらという思い。
「僕自身、ごく普通の登山者です。大きなことはできなくても、一人ひとりができるぶんだけ山に還していけば、その積み重ねが山を守る力になると思っています」と、飯野さん。
また、登山時の安全や自然、ほかの登山者への配慮を伝える「登山マナー10ヶ条」を日本語、英語、中国語、韓国語の4言語で作成し、上高地観光センターや安曇野市観光協会、乗鞍観光センターなどに、掲示用として無料で提供しています。

制作のきっかけは、表銀座を歩いたときの経験。外国人の登山者が、落石を知らせる声かけなどを知らないようすを目にした飯野さん。「知らないだけで、悪気があるわけではないのかもしれない」と感じたことから、登山のルールやマナーを知ってもらうためのガイドをつくることにしました。
山でおいしいものを食べる。その時間が、未来の山を守ることに少しずつつながっていく。Jonen Peakworksが目指すのは、そんな山との関わり方です。
安曇野から、山を楽しむ人へ
「特別な山行や、子どもと初めて登る記念の登山とか。そういうときに食べてもらえるとうれしいです」と飯野さん。
どこでなにを食べようかと考える時間も、山旅の楽しみのひとつ。次に向かう山の景色を思い浮かべながら、安曇野から生まれたカレーを旅のおともにしてみませんか?

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PROFILE
ランドネ 編集部
自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。
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