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ピレリ・P4スポーツ、ライトグラベルも視野に入れたデイリーユースモデル

かつてリムをブレーキシューで削りながら止まっていたリムブレーキの時代は、「決戦用ホイール」という考え方があった。日常使用や練習では耐久性の高いアルミリムのホイールを使い、レースやイベントのときだけカーボンリムの軽量ホイールに履き替える。しかしブレーキングによってリムが削れなくなったディスクブレーキの時代になり、カーボンリムの耐久性が上がったことで、決戦用ホイールという概念は消えつつある。

しかしタイヤは違う。今も昔も小石やガラスの破片や段差などの攻撃に耐えながら、路面の凹凸にゴムを食い込ませてコンパウンドを摩耗させながら走る。どうしても超軽量タイヤやプロレースで使われるタイヤが脚光を浴びるが、そんな「決戦用タイヤ」にはリスクもある。一般サイクリストなら、安心して使える「普段使い用タイヤ」に注目すべきだ。

ピレリが2025年に発売したロード乗りのための「普段使い用タイヤ」がP4スポーツである。長寿命と信頼性を重視したモデルで、経年劣化の小さいコンパウンドと、強度に優れた26TPIのケーシング、防御力の高い耐パンクベルトを備え、日々の通勤・通学やロングライドにはもちろん、軽いグラベル路まで想定されている。

クリンチャーのみで24Cから32Cというサイズラインナップ。レーシングモデルであるPゼロレースを踏襲したトレッドパターンは、路面温度が低くても安定したグリップを発揮するためのものだという。

P4™ Sport

価格:5,600円(税込)

  • サイズ(重量):700×24C(290g)、700×26C(315g)、700×28C(350g)、700×32C(390g)

詳細はこちら

試乗レビュー ライター安井行生✕TRYCLE田渕君幸

ここではサイクルショップTRYCLE田渕君幸代表とライター安井行生が試乗レビューをお届け。TRYCLE LODGE MIYAGASE 相模原市を拠点にツアー・オブ・ジャパン相模原ステージでも使われる宮ケ瀬湖周辺のアップダウンのあるコースで試し、その感じたところを対談形式でお伝えする。

毎日口にする美味しい白ごはん

田渕:サイドウォールが頑丈なので硬さは感じますが、街乗りから練習からオールラウンドに使えるタイヤですね。都会の荒れた路面を毎日走るような人に最適だと思います。僕はクロスバイクに付けたいと思いました。もともと付いてるタイヤから変えれば走りはグッとよくなるだろうし、耐パンク性・耐久性も高いだろうし。通勤・通学でクロスバイクに乗っていて、よりいい走りが欲しいという方にもお勧めです。重量は28Cで実測369gもあるんですが、そんなにあるとは思えない。

安井:いい意味でオール75点のタイヤ。これ、プレスリリースには「アーバンサイクリストに最適なロングライフタイヤ」とあるので、ママチャリのようなタイヤを想像していたら、全然まともなロード用タイヤでした。ハイエンドのような性能はもちろんありませんが、ミドルグレードタイヤとしてまとまりがよく、嫌なところがない。レーシングタイヤほどのグリップはありませんが、バンク角によってグリップの出方が急変しないので、バイクの動きを予想しやすい。だから非常に扱いやすいです。断面も自然な円形なのでダンシングもナチュラル。転がりも悪くないので、もちろんロードバイクに付けても違和感はありません。日々使うタイヤとしていい出来です。毎日食べる美味しい白ごはんって感じ。

田渕:日常使いのタイヤとしてよくまとまってます。これで5000円台。今のミドルグレードのタイヤってすごいんですね。

安井:同感です。

問:カワシマサイクルサプライ https://www.riogrande.co.jp/

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PROFILE

安井行生

安井行生

大学卒業後、メッセンジャー生活を経て自転車ジャーナリストに。現在はさまざまな媒体で試乗記事、技術解説、自転車に関するエッセイなどを執筆する。今まで稼いだ原稿料の大半を自転車につぎ込んできた。

安井行生の記事一覧

大学卒業後、メッセンジャー生活を経て自転車ジャーナリストに。現在はさまざまな媒体で試乗記事、技術解説、自転車に関するエッセイなどを執筆する。今まで稼いだ原稿料の大半を自転車につぎ込んできた。

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