
シクロクロス専用タイヤインサート「Air-Liner Cyclocross」発表 低圧で攻めの走りを実現|Vittoria

Bicycle Club編集部
- 2025年10月16日
イタリアの高性能タイヤブランド「Vittoria(ヴィットリア)」の日本総代理店であるブイ・ティー・ジェイは、シクロクロスレースに特化した新型チューブレスタイヤインサート『Air-Liner Cyclocross』を発表した。低圧セッティングでの走行安定性を劇的に向上させ、パンク時でも走行を継続できるランフラット性能を備える。日本のシクロクロスシーズン開幕に合わせ、2025年10月中旬より発売される。
シクロクロス特有の過酷な要求に応える専用設計
泥、砂、急勾配、そしてタイトなコーナーが連続するシクロクロスレース。選手たちはトラクションを最大化するため、極端な低圧でタイヤを使用するが、それ故にタイヤがリムから外れて空気が抜けてしまう「バーピング」や、段差での「リム打ちパンク」といったリスクと常に隣り合わせだった。
今回発表された『Air-Liner Cyclocross』は、これらの課題を解決するために開発された専用インサートだ。軽量なフォーム素材でできたインサートがタイヤ内部からサイドウォールを強力にサポート。これにより、鋭いコーナーやオフキャンバーセクションでもタイヤのヨレを防ぎ、ビードのバーピングを完全に排除する。
また、インサートがリムを衝撃から保護するため、低圧でもリム打ちパンクのリスクを大幅に低減。ライダーはよりアグレッシブに、自信を持ってコースを攻めることが可能になる。
パンクしても走り続けられる「ランフラット性能」
レース中のパンクは、多くの場合リタイアを意味する。しかし、『Air-Liner Cyclocross』は、万が一タイヤがパンクして空気が抜けてしまっても、インサートがタイヤの形状を保持することで、走行を継続できる「ランフラット性能」を備えている。これにより、バイクを担いで走ることなく、ピットエリアまで戻ったり、状況によってはそのままレースを完走したりすることも可能になり、レースにおける決定的なアドバンテージとなる。
軽量設計と専用バルブ付属
重量はわずか50gと非常に軽量で、バイクの走行性能への影響は最小限に抑えられている。製品には、インサートを装着した状態でもスムーズな空気の出し入れを可能にする、エアフローに優れた60mmの「ヴィットリア・マルチウェイ・チューブレスバルブ」が1本付属する。
Vittoria Air-Liner Cyclocross
価格:9,350円(税込)
- 主な特徴:
- 低圧時のバーピングリスクを軽減
- リム打ちパンクを防止するインパクトプロテクション
- パンク時でも走行可能なランフラット性能
- 対応タイヤサイズ:700×31-33c
- 対応リム内幅:21-23mm
- 重量:50g
- 付属品:60mm マルチウェイ・チューブレスバルブ 1本
- 発売時期:2025年10月中旬
- 注意:アンモニアフリーのシーラントが必要
チューブレスタイヤでシクロクロスを戦うレーサーにとって、まさに“革命”とも言えるこの新製品。今シーズンのレースシーンの勢力図を塗り替える可能性を秘めた、注目のアイテムとなりそうだ。
問:ブイ・ティー・ジェイ https://www.vittoriajapan.co.jp/
- BRAND :
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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。
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