
JR東海がサイクルトレイン「みのクル」を運行 南アルプスでのサイクリングツアーに合わせ実証実験

Bicycle Club編集部
- 2025年10月23日
東海旅客鉄道(JR東海)は、自転車を解体せずにそのまま持ち込めるサイクルトレイン、快速「みのクル」を2025年11月16日(日)に運行すると発表した。静岡・富士から山梨県の身延線 市川大門駅を結ぶ臨時列車で、「NPO法人やまなしサイクルプロジェクト」が主催するガイドツアーの開催に合わせた実証実験として運行される。
静岡から南アルプスへ 愛車と共に列車旅
今回のサイクルトレインは、静岡駅を朝6:52に出発し、富士駅を経由して、南アルプスエリアの玄関口である市川大門駅に9:14に到着する往路と、市川大門駅を15:09に出発し、静岡駅に18:05に戻る復路の、1日限定の特別運行だ。
通常、JR線に自転車を持ち込む際は、解体して専用の袋(輪行袋)に収納する必要があるが、この「みのクル」では、自転車を解体せずにそのまま車内に持ち込むことができる。これにより、輪行に不慣れなサイクリストでも、気軽に遠方でのサイクリングを楽しむことが可能になる。
車内には専用ラックはなく、貸し出しのゴムバンドで自転車を固定する方式。車両は、自転車の固定などを考慮し、313系3両編成(ロングシート)が使用される予定だ。
利用には「自転車持ち込みチケット」の事前購入が必要
「みのクル」を利用し、自転車を解体せずに持ち込むには、通常の乗車券と全車指定席の指定席券(530円)に加え、JR東海MARKET静岡支社のホームページで「自転車持ち込みチケット(550円)」を事前に購入する必要がある。このチケットは11月14日15時までの販売となっている。
静岡駅から市川大門駅までの片道料金の合計は3,060円(乗車券1,980円+指定席券530円+自転車持ち込みチケット550円)。また、自転車持ち込みチケットには、往路で「オリジナルハンカチタオル」、復路で「オリジナルキャンディ」がプレゼントされる嬉しい特典も付いてくる。
やまなしサイクルプロジェクト主催のガイドツアーも開催
このサイクルトレインの運行は、NPO法人やまなしサイクルプロジェクトが市川大門駅を起点として開催するサイクリングガイドツアーに合わせて企画されたもの。南アルプスの雄大な自然を満喫できるサイクリングを楽しむ絶好の機会となる。
JR東海は、今回の実証実験を通じて、サイクルツーリズムの新たな可能性を探っていく構えだ。愛車と共に列車の旅を楽しみ、秋の南アルプスを駆け抜ける。そんな特別な一日を体験してみてはいかがだろうか。
快速「みのクル」運行概要
- 運転日:2025年11月16日(日)
- 運転区間:静岡駅 ⇔ 市川大門駅(途中停車駅:富士駅)
- 運転時刻:
- 往路:静岡 6:52発 → 富士 7:21発 → 市川大門 9:14着
- 復路:市川大門 15:09発 → 富士 17:25着 → 静岡 18:05着
- 指定席券発売:2025年10月16日(木)午前10時より、全国のJRの主な駅・旅行会社の窓口にて
- 自転車持ち込みチケット:JR東海MARKET静岡支社ホームページにて要事前購入(11月14日15時まで)
問:東海旅客鉄道 https://jr-central.co.jp/
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