
東京サイクルデザイン専門学校、自転車づくしの文化祭「TCDフェス2025」開催
Bicycle Club編集部
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自転車を総合的に学ぶ専門学校、東京サイクルデザイン専門学校(TCD)が、「TCDフェス2025」を11月9日(日)に同校の渋谷キャンパスにて開催した。「自転車をつくる・楽しむ・つながる」をテーマに掲げ、在校生から卒業生や業界関係者、そして一般の自転車ファンも交流するイベントだ。小雨がパラつく天気ながら、学園内は自転車好きの熱気に包まれた。
新しい自転車カルチャーを生む人材の泉を体感!

未来の自転車業界を担う若者たちの情熱が集まる東京サイクルデザイン専門学校。2012年の開校以来、自転車業界に専門知識を持った人材を輩出しており、いまや自転車業界では、無視できない存在になった。今回14年目にして初の、自転車専門の文化祭が開催! 自転車好き集まれのメッセージを受けて、たくさんのサイクルファンが押しかけた。入場は無料で、誰でも気軽に立ち寄ることができ、またTCDに興味を持っている人が学校内を体験できる貴重な機会ともあって来場者は、みんな興味津々だ。
マーケット内で「自転車グッズづくりワークショップ」

今野真一学校長の、今野製作所「ケルビム」はフリマコーナーに出店。ジャンクパーツの他に、フレーム部材も大量放出! これに学生も卒業生のビルダーも群がって、盛り上がっているのが微笑ましい。こんな光景は、自転車オタクを量産しているTCDならでは。

マーケット内では、自転車グッズづくりワークショップとして「リフレクターポーチ製作」コーナーも人気を集めていた。


反射素材を三角に折って、ボタンで留めたポーチ型のサイクルリフレクター。かわいいサイクルアイテムは新たなムーブメントを呼ぶかも。来場者は、学生のレクチャーを受けて、手作りを体験。アイテムを持ち帰った。

別の教室では、一からパーツを選んでカスタムできる祐天寺のショップ(現在は改装中)「PATH BACKYARD」もブースを展開。サイクルカルチャーを発信するショップはギャラリー&コミュニティースペースでもあり、在校生もよくたむろするという。ブースにもファンが多数集まっていた。


さらに別の教室では、エロイカジャパンやペダルクラシコなどを主宰する「コルサコルサ」「ナカシマバイクファクトリー」などビンテージ&クラシック系のショップもフリマを展開。自転車マニア度が、これほど濃い学園祭は世界にも他に例を見ないのではないか!?
迫力満点のストリートトライアルショー

イベントの目玉の一つが、卒業生テスラさん率いるチーム『ストトラTV』による、迫力満点のストリートトライアルショーだ。「卒業生として連絡をいただいたときに、ショーをやらせて欲しいと伝えたら、実現したステージです。学校で披露できて嬉しいです!」とテスラさん。


「ストトラ」は、ストリートトライアルの略だ。岩場や人工物などの障害物を、足をつかずにクリアしていくバイクトライアルと、スケートボードパークや人工物を利用したBMXのストリートを組み合わせた自転車のスポーツ。ストリートカルチャー系の在校生も多くなってきているようだ。
ショーの間には、来場者にもストトラを教えてもらえるライド体験会も開催。こちらも人気を集めていた。
教室では、フレーム製作体験ほか数々のプログラム

TCDの授業で、サイクルファンがもっともうらやむのがフレーム製作だろう。フェスでは、「フレーム製作体験(ロウ付け体験)」のプログラムを校舎2階のフレームビルディング教室で計4回開催。

なかなか珍しい体験ができることもあって、どの回もほぼ満席の大盛況となった。一般来場者にもガストーチを使わせることができるのは、安全にも配慮したTCDの設備が整っているからだろう。


こちらは、3階で開催された「パンク修理体験」。パッチ&ゴム糊によるチューブへのパンク修理。これは、マスターしておくとかなり実用的なテク。専門家に教えてもらえる機会はかなり貴重といえる。

インドアサイクルトレーナー、ズイフトの体験も。バーチャルサイクリングで、タイムを競い、息上がる参加者たち。上位入賞者には、景品も!
学校長×卒業生トークショー

もう一つの目玉は、今野学校長とさまざまな自転車業界で活躍する卒業生を交えたトークライブ。AYA BIKESの赤松綾さん、プロライダー&インストラクターの板垣奏男さん、マッキサイクルズの植田真貴さん、PATH BACKYARDの大橋大芽さん、原田海斗さん。フレームビルダーやプロのインストラクター、カスタムバイクショップ経営とそれぞれの方面で頭角を見せている卒業生たちだ。

いろいろサイクルショーなどで顔を合わせる学校長と卒業生だが、一堂に会するのは珍しい機会。トークでは、卒業製作などで苦労した思い出や、それぞれが携わるプロダクツのおススメポイント。気になる自転車界隈のニュースなどの話題で盛り上がった。

今野学校長は、今回の開催について「本来であれは、10周年でもっと早く開催する予定だったが、コロナ禍もあって、今回ようやくフェスを実現できた。在校生、卒業生が繋るとてもいい機会になったと思う。TCDは、ものづくりを体験することでいろいろなことが繋がるよい環境なので、ぜひ学びに来てほしい」と語った。

在校生&卒業生、またやってきた自転車ファンたちの熱気に包まれた一日。同じく自転車が好きというだけで世代を超えて盛り上がる場となったTCDフェス。開校14年目にして開催されたが、今後は恒例の風物詩として、またぜひ来年も開催してほしい!と思った。
高校生のための入学体験イベントは随時開催されている、次回は「ボトルケージ製作体験」12月14日(日)開催だ。ご予約はコチラより!
問:東京サイクルデザイン専門学校
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