
イタリアの名門「ELITE」が放つ”賢い“選択。十分すぎる機能とコンパクトさを両立した「RIVO」
Bicycle Club編集部
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特集「この冬ZWIFTを始めよう」。ここではイタリアンブランド「ELITE(エリート)」が投入した最新鋭機にフォーカスする。
紹介するのは、最新トレンドである「ZWIFT READY」に対応しながら、10万円台という戦略的な価格を実現した「RIVO」だ。上位モデル「AVANTI」の存在を脅かすほどの充実したスペックと、日本の住環境にジャストフィットするコンパクトさ。なぜ今、RIVOが“最も賢い選択”と言えるのか。AVANTIとも比較しながらその理由を紐解いていく。
共通の革命:「ZWIFT READY」を標準装備

まず強調しておきたいのは、RIVOはエントリーグレードでありながら、ZWIFT体験の質においては上位機種「AVANTI」と全く同等の「最新環境」が手に入るという点だ。

RIVOは、AVANTIと同様に箱から出してすぐにZWIFTの最新機能をフル活用できる「ZWIFT READY」認定モデルである。
プリインストールされたシングルギア「Zwift Cog」と、無線コントローラー「Zwift Click」により、面倒なカセットスプロケットの取り付けや変速調整は一切不要。8〜13速のあらゆるバイクに対応し、驚くほど静かな「バーチャルシフト」でのライドが可能だ。この点において、価格の高い上位モデルとの差は存在しない。

主役は「RIVO」。必要十分を超えた“プレミアム・コンパクト”
「ハイエンドモデルは魅力的だが、オーバースペックではないか?」「日本の狭い部屋に置くには大きすぎる」。そんなユーザーの懸念を払拭するのが「RIVO」だ。
上位機種譲りの「Wi-Fi接続」と「18%勾配」

通常、価格を抑えたモデルでは機能が省略されがちだが、RIVOは違う。
特筆すべきはWi-Fi接続機能の搭載だ。Bluetooth接続特有の通信切れや干渉トラブルを回避し、安定したデータ通信を実現するこの機能は、これまでハイエンド機の特権だった。さらにファームウェアの自動更新にも対応しており、常に最新の状態が保たれる。
また、最大再現勾配は18%に達する。これはZWIFT内のほとんどの激坂をリアルに再現できる数値であり、最大24%などの超ハイエンド機と比較しても、実用上の体感差はほとんどないと言っていい。パワー計測精度も±2.5%を確保。プロレベルの厳密な解析を求めない限り、日々のトレーニングやレースイベントを楽しむには十分すぎる性能だ。
圧倒的な「軽さ」と「収納性」

そしてRIVOがAVANTIをも凌駕する最大の武器が、その取り回しの良さだ。
重量はエリートのスマートトレーナー史上最軽量となる約10kg。AVANTIと比較しても3kg軽く、本体一体型のハンドルで片手で軽々と持ち運べる。収納時の幅はわずか16cm。使わない時は家具の隙間やベッドの下にスッと隠せるこのサイズ感こそ、日本の住環境における「正義」と言えるだろう。

RIVOが「賢い選択」である理由

もちろん、プラス約3万円を出せば、上位モデルの「AVANTI(139,200円)」が手に入る。
AVANTIの最大の魅力は、エリートが誇る>「±1.0%の光学トルクセンサー式パワーメーター(OTS)」を搭載している点だ。RIVOを含む一般的なトレーナーが回転数や速度からパワーを計算(算出)するのに対し、AVANTIは内蔵された光学センサーでトルクを直接計測する。
そのためデータの信頼性が極めて高く、シビアなトレーニング管理や、公正さが求められるバーチャルレースでの勝利を目指すなら、間違いなくOTS搭載のAVANTIに軍配が上がる。しかし、そのハイスペックを踏まえた上で、あえてRIVOを選ぶ理由がある。

| 項目 | ELITE RIVO | ELITE AVANTI |
| 価格(税込) | 109,100円 | 139,200円 |
| 重量 | 約10kg(圧倒的に軽い) | 約13kg |
| 収納幅 | 164mm(極薄) | 210mm |
| 通信機能 | Wi-Fi, Bluetooth | Wi-Fi, Bluetooth, ANT+, 有線LAN可 |
| 最大勾配 | 18%(十分すぎる激坂) | 18% |
| パワー計測精度 | ±2.5% | ±1.0% (OTS搭載) |
| ZWIFT機能 | Zwift Cog & Click (同等) | Zwift Cog & Click |
「RIVO」を選ぶべき積極的な理由
- ZWIFT体験は同等:Zwift Cog & Clickによるバーチャルシフトや静粛性は、RIVOとAVANTI両モデルで全く同じである。
- 基本性能に妥協なし:Wi-Fi接続と18%勾配対応により、通信安定性と負荷のリアリティは上位機に引けを取らない。
- 設置のハードルが低い:AVANTIと比べて3kg軽く、より薄い。出し入れの頻度が高いユーザーにとって、この差はスペック数値以上の快適さをもたらす。
- 浮いた予算で環境整備:AVANTIとの差額約3万円があれば、高性能なファンやマットなどを追加購入できる。
拡張性は両モデル共通

ちなみに、エリートのエコシステムによる拡張性は両モデル共通だ。勾配に合わせてバイクを上下させる「RIZER」、風をシミュレートするスマートファン「ARIA」、そしてスマートフレーム「SQUARE」など、エリートが展開する豊富なアクセサリーにはRIVOも完全対応している。まずはRIVOで始め、徐々に周辺機器を充実させていくのも良いだろう。
RIVOこそ、現代のインドアサイクリングの「ど真ん中」
ELITE RIVO with Zwift Cog and Clickは、単なる「廉価版」ではない。ハイエンド機で培われた通信技術や負荷制御といったエッセンスを凝縮し、無駄な贅肉(重量やサイズ)を削ぎ落とした、極めて現代的で実用的なパッケージだ。
「OTSによる絶対的なパワー精度」を求めるならAVANTI一択だ。しかし、フィットネス、ZWIFT内のイベント、そして仲間とのライドを楽しむ多くのサイクリストにとって、RIVOは「機能は妥協せず、コストとスペースを節約できる」、まさにベストバイな一台だ。
この冬、インドアはもっと自由になる

最新のZWIFT環境構築について紹介してきた。ハードウェアの進化、特に「Zwift Cog & Click」の登場により、インドアサイクリングの敷居はかつてないほど低くなった。
特に今回紹介したRIVOのように、「高性能・コンパクト・適正価格」の三拍子揃ったモデルの登場は、これからZWIFTを始める人にとって大きな福音だ。
寒風吹きすさぶ冬も、灼熱の夏も、あなたの部屋は最高のサイクリングロードになる。自分のライフスタイルに合った相棒を選び、終わらないサイクリングシーズンを楽しんでほしい。

Elite RIVO with Zwift Cog and Click
価格:109,100円(税込)
- サイズ:524x698x493mm(設置時) / 524x164x493mm(収納時)
- 重量:約10kg
- 最大再現勾配:18%
- 最大パワー:2000W (40km/h)
- パワー計測精度:±2.5%
- 通信規格:Bluetooth, Wi-Fi (自動ファームウェア更新対応)
- 付属品:Zwift Cog & Click V2.0, 前輪ブロック, Zwift 2ヶ月無料クーポン
- 特徴:折りたたみ式、キャリングハンドル、Zwift Ready認定
- BRAND :
- Bicycle Club
- CREDIT :
- 文:せいちゃん 写真:バイシクルクラブ編集部
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