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レインボーブリッジを自転車で走れる日「GRAN CYCLE TOKYO 2025」が開催

2025年12月7日、東京都臨海部、お台場・青海・海の森・若洲エリアでレインボーライドが開催された。普段はクルマのみ走れる道路が、自転車走行ゾーンとして開放される、年に一度のスペシャルデーだ。

レインボーブリッジを、6000人のサイクリストが走る!

主催の GRAND CYCLE TOKYO が掲げる「自転車を身近なものに」という理念のもと、都市部の交通網をあえて「自転車専用」にし、数千のサイクリストが一斉に駆け抜ける。その非日常感が、このイベント最大の魅力だ。

今年は、約37kmのロングコースに編集部ニシヤマが参加。海風に吹かれ、橋とトンネル、港と公園、東京湾のパノラマを横断する都心と海辺をつなぐ旅。最高のライドだった。

静けさと期待の朝 そしてスタート!

朝6時台。集合場所のお台場 周辺には、早くから列をなす参加者の姿。ゼッケンを付け、ウェーブ順に整列。私の所属したのは「ロングコース」枠で、スタート時刻は 7時30分予定。

空気は冷たく、冬の空気が肌を刺すようだったが、天気は過去一番くらいの晴れ。冬の日差しの柔らかい光が、静かに開放された都市の道路を照らしていた。

「レインボーライド」のスタートセレモニーには東京都小池百合子都知事をはじめ、清家愛港区長、大久保朋果江東区長などが登壇。また今回パートナーシップを結んだ世界的シティライドイベント「BIKE NEW YORK」CEOのケ二ス・ポッジーバ氏、アンドリュー・グールド氏も挨拶した。そして恒例の大会アンバサダーは、稲村亜美と武井壮だ。「今年も皆さまのためにレインボーブリッジをご用意しました!」と小池百合子都知事。彼らに見送られてライドはスタートした!

コースと東京臨海部の風景。 橋、トンネル、公園、そして海

コースはレインボーブリッジに加え、ゲートブリッジを渡る、レインボーロング(37km)このほかレインボーブリッジを渡るレインボーミドル(20km)、ショート(8km)の3コースが用意された。ロングコースの特徴は、橋とトンネル、都市と自然、海と空をつなぐ変化に富んだルートであること。ルートは、お台場エリアから、目玉のレインボーブリッジ を往復して、東京湾岸へ。

レインボーブリッジへのアプローチを走る。カメラマンに手を振るニシヤマ

海の森公園や 海の森水上競技場 周辺を経由。海の森トンネルを通過、そして東京ゲートブリッジ を渡り、若洲海浜公園エリア経由で、再び橋を渡ってゴールというコースだ。人工的な橋やトンネル。その一方で、海の森の緑、水上競技場の静けさ、海風の波紋、広がる空と海。

海の森公園内を疾走するサイクリストたち

トピックのひとつは、今年3月に正式オープンしたばかりの「海の森公園」内をコースとして走れたことだ。海の森公園は、東京湾の埋立地を再生して整備された広大な都市型公園で、これまで長らく一般開放前の存在だった場所だ。東京2020大会の会場としても知られるこの一帯を、サイクリングイベントの舞台として走れるのが大きな魅力となっている。

東京ゲートブリッジと編集部ニシヤマがこの日乗ったモールトン。トラス構造に注目

印象的だったのは、東京ゲートブリッジのアプローチ。橋の勾配は最大で5%程度とのこと。ペダルを踏み込みながら坂を上り詰めると、一気に視界が開ける。

橋の上から望む東京湾、富士山、そして朝の澄んだ冬の空。息を呑むような大パノラマが広がっていた。まさに、このイベントならではスペシャルな風景だ。

また、海の森トンネルを抜けたあとの、都会の喧騒を忘れたような静寂も、サイクリングの醍醐味。舗装された専用道とはいえ、クルマの気配は一切なく、自転車のペダル音と風切り音だけが響く。普段なら脇を走るはずのクルマがいない風景は、安心感と開放感をくれる。

参加者の顔ぶれ 、その多様さも魅力

数百倍という抽選で選ばれたサイクリスト、約6000人が走ったレインボーライド。

このイベントのもう一つの魅力は、参加者の多様さだ。割合で言えばロードバイクが多かったが、ほかにもクロスバイク、ミニベロ、ママチャリ、さらには電動アシスト自転車やレンタサイクル、LOOPまでも!? 様々な自転車で、日本人も外国人も、大人から子供、子乗せに乗った赤ちゃんまで多種多様な層の人が混在する。回を重ねるごとに、多様化が進んでいるようだ。

この日だけはクルマでも歩行者でもなく「みんな自転車」その共通体験で繋がる。こうした多様さと一体感が、レインボーライドならではの空気感と感じた。

ゴールエリアでは、マルチスポーツイベント開催

約37kmの走行後、フィニッシュ。ゴールエリアとなるメイン会場では、 GRAND CYCLE TOKYO マルチスポーツが併催されていた。

子ども向け体験からトップライダーによるデモンストレーション、キッチンカーやスポーツ体験、自転車フリーマーケット、サイクルメーカー各社の展示販売ブースなど盛りだくさんのコンテンツが用意されていた。

エロイカジャパンのサコッシュやキャップが当たる抽選は大賑わい

ペダルを通じて「東京と海と、人と」がつながった日。普段とはまるで違う。橋の上から見る東京湾、海から吹く風、公園の静けさ、そして、自転車に乗る喜び。東京を、もっと自由に、もっと身近にする可能性が自転車にあるかも、そんなことも考えさせる素敵なライドだった。レインボーライドの先にある東京の未来に期待したい。

GRAND CYCLE TOKYO レインボーライド 2025 開催概要

イベント名
GRAND CYCLE TOKYO レインボーライド 2025

開催日
2025年12月7日(日)

開催エリア
東京都臨海部(お台場・青海・海の森・若洲エリア)

主催
GRAND CYCLE TOKYO 実行委員会

共催
東京都

 

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Bicycle Club編集部

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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