
福井「鯖街道」熊川宿から小浜へプチトリップ|福井・滋賀旅先で自転車歩き
Bicycle Club編集部
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福井県小浜市から京都までサバをはじめとする海産物などを運んだルート・鯖街道。今回の旅は、滋賀県の近江今津駅からバスで約30分のところにある、鯖街道最大の宿場町・熊川宿(くまがわじゅく)からスタート。熊川宿を散策し、バスで鯖街道の若狭街道をたどるように日本海を目指し、レンタサイクルで海沿いの町・小浜を走る小旅行に出かけましょう!
鯖街道最大の宿場町・熊川宿を散策

滋賀県の近江今津駅からJR小浜駅行きの若江線に揺られて峠を越えると、そこは福井県。琵琶湖から北陸って意外に近いんだなと、改めて感じました! ほどなく道の駅若狭熊川宿に到着。
このあたりは、福井でとれた鯖(サバ)をはじめとする海産物などを京都に運んだルート・鯖街道の重要な宿場町でした。鯖街道にはいくつかのルートがある中で、若狭街道は最も多くの物資や人々が行き交ったメインルートです。そのまま小浜に行くのではなく、バスを途中下車して熊川宿を散策したいと思います。
道の駅若狭熊川宿には鯖街道ミュージアムがあり、歴史を体験

道の駅若狭熊川宿は、若狭街道の熊川宿の東側にあります。道の駅の一角にある古い土蔵のような建物は、入場無料の鯖街道ミュージアム。鯖街道や熊川宿の概要が、ジオラマやパネルなどで紹介されています。このあたりの観光パンフレットも豊富に用意されているので、街道歩きの参考にするといいかもしれません。

熊川宿には江戸時代から続く景色が保存されている

熊川宿には古い町並みが残っていて、重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。街道に沿って前川と呼ばれる水路が流れていて、平入りと妻入りの建物、うだつの上がる建物など、さまざまな町家が並んでいます。実際に町家には人が住んでおり、地元の人々の暮らしぶりも感じられます。
山間部にある宿場町ですが、町は意外にフラットで歩きやすく、電柱がなくて空が広いのが印象的です。全体的に統一感があって落ち着いた景観ながらも、よく見るとそれぞれの建物に個性があり、思わずいろいろなところで写真を撮りたくなってしまいます。

熊川宿にはおしゃれなお店もある、今回は「THEE COFFEE」へ
熊川宿の古い町並みの中ほどに、カフェ「THEE COFFEE」があります。散策で結構歩いたので、ここでちょっと一休みします。
入り口の看板にはコーヒーのドリップポットとレコードが描かれていることからわかるように、自家焙煎のスペシャルティコーヒーと手作りのスイーツを売りにし、レコードでジャズを楽しめるジャズ喫茶です。前川を小さな石橋で渡ってお店に入ると、コーヒーの芳醇な香りに満たされ、BGMのジャズが大人のムードを醸し出す、和モダンの落ち着いた空間が広がっています。

お店のオーナー・中島祥さんは、元々東京でスペシャルティコーヒーのお店を営業していましたが、この町の雰囲気に惚れ込み、2025年2月に福井県に移住。6月にTHEE COFFEEをオープンしたそうです。
コーヒー鑑定士の国際的な資格・Qグレーダーであり、焙煎士でもある中島さんが、自ら生豆を焙煎したこだわりのコーヒー豆を、注文を受けてからミルで挽き、「瓜割の水」という若狭の天然湧水を使ってコーヒーを抽出しているそう。

エスプレッソマシンで淹れるエスプレッソや、ラテアートが楽しいカフェラテもあります。
直火式の焙煎機で焙煎した深入りのコーヒーは香り高く、キリッとした苦みで酸味は比較的抑えられ、コクがあるのにすっきりと飲みやすい! スイーツは、近くの名田庄の養蜂家の蜂蜜を使い、銅の型で焼くカヌレのほか、チーズケーキなどがあり、これがコーヒーによく合います!
BGMに低くジャズが流れる店内は、時間の流れもゆったりしているよう。じっくりコーヒーとスイーツを味わっていると、あまりに居心地がよくて、お尻から根が生えそうです。

THEE COFFEE
住所:〒919-1532 福井県三方上中郡若狭町熊川30-6-1 営業時間:10時〜21時 定休日:火曜
バスで小浜へ。レンタサイクルで鯖街道起点の町をポタリング

再び道の駅若狭熊川宿に戻り、ここからはバスで小浜へ向かいます。小浜駅へは約30分で到着します。
若狭おばま観光案内所ではeバイクをレンタル
まずはレンタサイクルを借りるため、JR小浜駅前にある若狭おばま観光案内所に向かいます。
バイクの種類やおおよそのレンタル時間を決め、料金を前払いします。今回は街乗りに最適な小径車タイプのeバイクをレンタルすることにしました。
その後、スタッフに教わりながらヘルメットを正しくかぶれるように、あごひもの長さやアジャスターを調整したり、バイクのサドルの高さを調整したり、変速機の操作方法を教わったりします。今回はeバイクを借りたので、アシストモードの切り替え操作方法もしっかり教えてもらいました。レンタサイクルでもここまでしっかりケアしてくれると、安心感があってありがたいですね!


「道の駅若狭おばま」はもちろん鯖づくし! ここでグルメを堪能

ここからは自転車で小浜の町を巡ります。まずは「道の駅若狭おばま」を目指します。小浜市内は海の近くは比較的フラットな地形ですが、途中何本か通る橋はちょっとした登りがあります。そんなところでもeバイクならアシストがあってもりもり走るので、とても爽快です!


気持ちよーく2kmほど走ったところで「道の駅若狭おばま」に到着しました。道の駅は、鯖街道の小浜の鯖にまつわるグルメをはじめとしたお土産を扱う、そのコンセプトはまさに「鯖街道ワンダーランド」。ぜひ立ち寄っていきましょう。
道の駅の売店と侮るなかれ! 笠や背負いかごを使って行商人になりきって記念撮影できたり、福井県で製造されるサバ缶のパッケージがずらっと並んだオブジェもあったり、鯖のぬいぐるみが景品のUFOキャッチャーがあったりと、買い物以外にもいろいろ楽しめます。
「和久里のごはんや おくどさん」では鯖を中心に海の幸を堪能

「道の駅若狭おばま」でひとしきり鯖街道や小浜の魅力を堪能したら、鯖や地元の海産物を使ったグルメを楽しみたくなるのが人情。道の駅の中にある「和久里のごはんや おくどさん」は、おくどさん(釜)で炊いたご飯に、若狭の海の幸や野菜などの食材を使ったおかずがついた定食が楽しめます。
入り口付近に置いてある黒板には、今日の料理に使われる地元食材が生産者の顔と一緒に掲出されています。

料理は1000円台〜2000円ぐらいの価格帯が中心で、おいしくてお値打ちなのも魅力です。何にしようか迷いますが、いろいろなおかずが少量ずつ食べられる「おくどさんランチ」を選んでみました。
主菜にサバの竜田揚げ、地元のとば屋酢店の壺の酢を使った鶏肉と根菜のあんかけ、旬野菜のサバマヨ和えなど、地元食材を使ったおかずがいっぱい。汁物も地元で親しまれるサバの船場汁など、鯖づくしです。さらに羽釜で炊いたご飯はおかわり無料。ボリュームにも味にも大満足です!

和久里のごはんや おくどさん
住所:〒917-0024 福井県小浜市和久里24-25-1 「道の駅若狭おばま」併設 営業時間:11時〜15時(冬季のみ短縮営業・ランチは14時30分まで) 定休日:月末(祝日の場合は翌平日休)
鯖街道起点・小浜市鯖街道ミュージアム

満腹になったところで、腹ごなしにサイクリングを再開。次に目指すのは、鯖街道の起点です。鯖街道には最も多くの物資が行き交った若狭街道のほか、最古で最短のルートと言われている針畑越えなどいくつもありますが、小浜市中心部の市場があった場所(鯖街道ミュージアムのあるあたり)から始まっていたと考えられています。
鯖街道の起点には、地面に「京は遠ても十八里」と刻まれたレリーフが埋め込まれ、大きなサバの飛び出すアートもあります。かつての行商人たちは、ここから18里離れた京都を目指したのですから、約70kmは歩いたようです。
「京は遠ても……」は、遠いと言ってもたいしたことはない、というニュアンスだそう。自転車でも大変そうなのに、歩きだなんて。それもたいしたことないなんて、健脚ぶりに驚きますね!
かつての茶屋町、海沿い、昭和レトロな商店街経由で小旅行は大団円!

古い町並みが残る「三丁町(さんちょうまち)」
続いて、かつての茶屋町・三丁町に向かいます。小浜は鯖街道で京都との往来があった影響で、文化的にも京都の影響を色濃く受けたそう。三丁町一帯は、狭い路地にベンガラ格子や出格子の家が軒を連ねる古い町並みが残っていて、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。京都の小路を思わせる落ち着いた雰囲気です。路地は狭く、休日は観光客も多く訪れるので、ここは自転車を押して散策しましょう。
三丁町の民家の軒先には、身代わり申と呼ばれるお守りがぶら下がっています。江戸時代にはやった庚申信仰の影響で、「災難を代わりに受けてくれる」として、今も民家の軒先や、三丁町の一角にある庚申堂には身代わり申が掲げられています。

海風が気持ちいい若狭湾沿いにある人魚の浜をサイクリング

三丁町から北に向かうと、目の前に若狭湾が見えてきます。海沿いの道路は若狭湾サイクリングルート。ここでは車道の左側に青い矢羽根が描かれて、わかりやすくなっています。
海の景色を楽しむなら、人魚浜の近くの自転車を公園に停め、堤防へ行くのもおすすめ、ベンチに腰掛けて海を眺めるのもオツなものです。

「とば屋酢店」ではお酢のソフトクリーム!

三丁町の散策や海沿いのポタリングを堪能したら、地元のスイーツを食べたくなってきました。というわけで立ち寄ったのは、地元で300年以上続く老舗・とば屋酢店の直営店・酒井店。
昼におくどさんで食べた定食にも、とば屋酢店のお酢が使われていました。「えっ、お酢屋さん?」と思うかもしれませんが、ここでは同店の看板商品の純米酢・壺の酢とアカシア蜂蜜を使った「お酢蜜ソフトクリーム」が食べられるのです。

お酢蜜ソフトは、ソフトクリームのミルクのコクと酢のほどよい酸味、アカシア蜂蜜の自然な甘さが相まって、チーズケーキのような濃厚な味わい。一口口に入れた瞬間に見開いてしまうほどおいしいです!

さらにお好みで、「追いお酢蜜」をすると、さらにさっぱりとした風味に味変することも。シメのスイーツも大満足でした!
「この店にはサイクリストの方もよくいらっしゃいます。夏場はソフトクリームをよく召し上がっていただきますが、飲むお酢蜜ゼリーも携行食として購入される方が多いですよ」と中野さん。

小浜駅前商店街を通って、小浜駅へ戻る
旅はいよいよフィナーレへ。小浜駅通り商店街、通称はまかぜ通り商店街を通って小浜駅を目指します。はまかぜ商店街は、個人経営のお店が並ぶ昭和レトロな商店街。サバのシャッターアートがありました!

そうこうするうちに小浜駅に到着。自転車で走った距離は7kmほどでしたが、eバイクで上りもラクラクで楽しめます。また、小浜は駅前でeバイクをレンタルできるので、手ぶらで来てもサイクリングが楽しめるのがいいですね!
次回は若狭湾サイクルルートで三方五湖まで足を延ばして、絶景を楽しむルートも走ってみようかなと思いました。

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。
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