
北林力が新天地UNNOでの初戦で独走V、石田唯が女子エリート2位 熱帯のタイランドMTBカップ
せいちゃん
- 2026年01月15日
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1月14日、タイ・カンチャナブリで開催された「2026 UCIタイランドマウンテンバイクカップ」。今年からUCIコンチネンタルシリーズに昇格した同大会で、今季よりイタリアのチームに移籍した北林力(UNNO FACTORY RACING)が後続に1分以上の差をつけて優勝し、昨年に続く大会連覇を飾った。女子エリートでは石田唯(TRKWorks)が2位に入り表彰台を獲得している。
UCIコンチネンタルシリーズへ昇格 熱帯のカンチャナブリに12カ国が集結

2026年シーズンの幕開けを告げる「UCIタイランドマウンテンバイクカップ」が、1月14日にタイ・カンチャナブリ県のヴァジラロンコンダム競技場で開催された。今年からUCIコンチネンタルシリーズ(CS)およびアジア・マウンテンバイクシリーズの一戦として登録されたことで、UCI世界ランキングポイント獲得を目指し、アジア圏を中心に世界中から選手が集結した。
参加国は日本をはじめ、カナダ、アメリカ、フィリピン、イスラエル、マレーシア、カザフスタン、台湾、インド、インドネシア、シンガポール、そして地元タイを含む12カ国以上。計28チーム以上がエントリーし、国際色豊かなレースとなった。
舞台となったのは1周4.1kmのコース。ロックセクションや人工的なウッドドロップ、そしてタイ特有の竹林の中を抜けるシングルトラックが組み合わされたレイアウトだ。乾季のタイらしく路面は完全なドライで、砂煙が舞うパウダー状のコーナーも点在。日中の気温が30度を超える熱帯気候特有の酷暑となり、選手たちはテクニカルなコース攻略と共に、暑さとの戦いも強いられるサバイバルなレースとなった。
男子エリート:北林力が新チームデビュー戦で圧勝

男子エリートクラスには、昨年の同大会覇者である北林力が出場した。北林は今シーズンよりスペイン籍のチーム「UNNO FACTORY RACING」へ移籍しており、これが新チームでの初戦となる。
レースは北林が序盤から主導権を握り、安定したラップを刻んだ。ザエナル・ファナニ(スリルファクトリーレーシング、インドネシア)らが追う展開となったが、北林は危なげない走りでリードを拡大。最終的に2位に1分02秒の差をつけてフィニッシュし、見事優勝を果たした。大会2連覇を達成するとともに、新天地での幸先の良いスタートを切った。北林はこの後、2月からはスペインへ渡り欧州レースへの参戦を予定している。
また、ベテランの山本幸平(Asia Union TCS Racing Team)はトップから10分15秒差の11位で完走した。山本は自身のチーム活動とは別に、過酷な8日間のステージレース「アブサ・ケープエピック」への出場を控えており、今回はそのためのトレーニングの一環としてエントリー。実戦を通じた強度で調整を行った。
女子エリート:インドネシア勢が先行、石田唯が粘りの走りで2位

女子エリートクラスでは、サユ・ベラ(ポリゴンファクトリーレーシング、インドネシア)が圧倒的な速さを見せて優勝。本大会初参加となる石田唯(TRKWorks)は、ベラには先行を許したものの、3位のタチアナ・ゲネレワ(カザフスタンナショナルチーム)との接戦を制し、2位でフィニッシュ。優勝こそ逃したものの、貴重なUCIポイント80ポイントを獲得する結果となった。同クラス出場の森悠貴(Drawer THE RACING)は-1lapとなる7位でレースを終えている。

各国の若手が躍動、U23嶋崎亮我は6位

男子U23クラスはランドン・デンディ(ベアナショナルチーム、アメリカ)が優勝。日本から参戦した嶋崎亮我(Drawer THE CYCLING CLUB)はトップから3分28秒差の6位に入り、シングルリザルトを残した。また、男子ジュニアではサーディ・マナアイ(ゴーフォーゴールドフィリピン、フィリピン)が、女子U23ではタリア・イシュ・シャローム(SRT、イスラエル)がそれぞれ優勝しており、アジア・環太平洋地域の若手選手の台頭を感じさせる大会となった。
3月の国内開幕戦へ向け、それぞれの道へ
今回出場した北林や山本らは、レース前にタイ・チェンライ県のナーソンにてトレーニングキャンプを実施し、温暖な気候の中で乗り込みを行ってきた。
今後の予定として、優勝した北林は前述の通りスペインへ、山本のチームであるAsia Union TCS Racing Teamはインドでのレース転戦を予定している。その後、3月に静岡県伊豆市で開催される「ジャパン・マウンテンバイク・カップ」への参戦を予定しており、海外で磨きをかけた走りを日本のファンの前で披露することになるだろう。
リザルト
男子エリート (4.1km x 7Laps)
1位 北林 力(UNNO FACTORY RACING) 1時間20分6秒
2位 ザエナル・ファナニ(スリルファクトリーレーシング、インドネシア) +1分2秒
3位 イザ・ムハンマド(スリルファクトリーレーシング、インドネシア) +3分20秒
4位 リヤド・ハキム(シンガポールナショナルチーム) +3分43秒
5位 ポラチャット・ナクトンカム(タイナショナルチーム) +3分59秒
11位 山本幸平(アジアユニオンTCSレーシングチーム) +10分15秒
女子エリート (4.1km x 5Laps)
1位 サユ・ベラ(ポリゴンファクトリーレーシング、インドネシア) 1時間6分49秒
2位 石田 唯(TRKWorks) +3分19秒
3位 タチアナ・ゲネレワ(カザフスタンナショナルチーム) +3分41秒
4位 パン・ピクン(ケダ・ロッカ・マレーシア、マレーシア) +4分8秒
5位 シェインポーラ・ヤオヤオ(フィリピンナショナルチーム) +5分38秒
7位 森 悠貴(Drawer THE RACING) -1周回
男子U23 (4.1km x 6Laps)
1位 ランドン・デンディ(ベアナショナルチーム、アメリカ) 1時間9分47秒
2位 フェリ・ユドヨノ(スリルファクトリーレーシング、インドネシア) +26秒
3位 ヨアフ・リフシッツ(SRT、イスラエル) +36秒
6位 嶋崎亮我(Drawer THE CYCLING CLUB) +3分28秒
女子U23 (4.1km x 4Laps)
1位 タリア・イシュシャローム(SRT、イスラエル) 1時間1分38秒
2位 ピンパック・チェンスアン(タイナショナルチーム) +1分44秒
3位 リ・ユリア(カザフスタンナショナルチーム) +2分3秒
男子ジュニア (4.1km x 5Laps)
1位 サーディ・マナアイ(ゴーフォーゴールドフィリピン、フィリピン) 1時間0分50秒
2位 アフマド・ダニ(スリルファクトリーレーシング、インドネシア) +39秒
3位 ナチャノン・チャイディ(ロイヤル・タイ・エアフォース、タイ) +2分19秒
女子ジュニア (4.1km x 3Laps)
1位 メリンダアユ・プトリ(ICF HSU BOLO 1000 FAMILY、インドネシア) 47分33秒
- BRAND :
- Bicycle Club
- CREDIT :
- 文:相原晴一朗 写真:ATHLETEBANK、Thailand Cycling Association
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PROFILE
せいちゃん
稲城FIETSクラスアクト所属のJプロツアーレーサー。レースを走る傍ら、国内外のレースや選手情報などを追っている。愛称は「せいちゃん」のほか「セイペディア」と呼ばれている
稲城FIETSクラスアクト所属のJプロツアーレーサー。レースを走る傍ら、国内外のレースや選手情報などを追っている。愛称は「せいちゃん」のほか「セイペディア」と呼ばれている



















