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TEAM UKYO ガリッボが総合トップ10に迫る走りで躍進、山本がステージ15位と健闘|アルウラ・ツアー

1月27日から31日にかけてアルウラ・ツアー2026(UCI 2.Pro)が開催。ワールドツアー級のチームと実力者が数多く参戦した。総合優勝を飾ったのはヤン・クリステン(UAEチームエミレーツXRG)、最終第5ステージで圧巻の独走勝利を挙げて総合首位に浮上し、そのまま大会を制した。

いっぽう日本籍のTEAM UKYOがシーズン初戦を終えた。チームにとっては、大きな成果と僅差での惜敗が同居する、手応えと課題の両方を得た大会となった。ニコロ・ガリッボは最終日まで総合トップ10圏内を維持する力走を見せたが、あと一歩のところで目標を逃した。一方、フェデリコ・イアコモーニは大会を通して積極的なアタックを繰り返し、最終クイーンステージで見事な5位入賞を果たした。

横風が吹き荒れた序盤戦、山本、吉田に最大のチャンス到来

大会序盤の第1、第2ステージは、砂漠地帯特有の横風がレース展開を大きく左右した。集団は何度も分断され、選手たちは常に神経を尖らせる厳しい戦いを強いられた。

第1ステージでは、TEAM UKYOは集団分断のダメージを最小限に抑えることに成功し、トンマーゾ・ダーティがトップから11秒差の32位とチーム最高位でフィニッシュした。マヌエーレ・ボアロ スポーツディレクターは「メイン集団でフィニッシュできたことが重要だった」と語り、トラブルを回避して初日を終えたことを評価した。

続く第2ステージでは、チームは寺田吉騎のためにスプリントを狙う動きを見せた。山本哲央がリードアウト役を務めたが、寺田は最終局面で進路を塞がれ、山本が15位、寺田が16位という結果に終わった。このステージでは、フェデリコ・イアコモーニが今大会最初の逃げを試みる積極性を見せた一方で、アンドレア・ダマトが膝の痛みを訴え、大事をとってリタイアするというアクシデントもあった。

ガリッボが総合争いで存在感を高める

中盤戦に入ると、ニコロ・ガリッボが総合エースとして存在感を高めていく。

大会初の上りフィニッシュとなった第3ステージで、ガリッボは優勝者からわずか6秒差のステージ13位でフィニッシュした。この結果により、総合成績を9位にジャンプアップさせ、トップ10圏内に食い込んだ。レース後、ガリッボは「今日の目標は総合トップ10に残ることだった。最終ステージの登りは今日よりも自分に合っているはずだ」と語り、さらなる上位進出に意欲を見せた。

第4ステージは、強烈な横風の影響で平均時速50km/hを超える超高速レースとなった。ガリッボは一時、集団の分断に巻き込まれる場面もあったが、ベテランらしい戦術眼を発揮。冷静に他チームと協調してメイン集団に復帰し、この危機を乗り切っただけでなく、総合順位をさらに一つ上げ、8位で最終日を迎えることとなった。この日、チーム最高位となったのはトンマーゾ・ダーティで、先頭集団と同タイムの19位に入った。

最終クイーンステージでイアコモーニが5位と快走

総合順位が決定する最終第5ステージは、チームにとって歓喜と悔しさが交錯するドラマチックな一日となった。

この日、主役となったのはフェデリコ・イアコモーニだった。大会2日目、4日目と果敢にアタックを仕掛けながらも吸収されてきたイアコモーニの執念が、この最終日でついに実を結んだ。最大勾配22%に達する最終の激坂でも力強い登りを見せ、先頭グループの中から見事なステージ5位(トップから32秒差)でフィニッシュした。レース後、イアコモーニは正直な気持ちを語った。「最初の2ステージは調子が良くなかったけれど、徐々に状態を上げることができた。今日は最高の締めくくりだった。5位という結果に満足している」。

ステージ5位という歓喜に沸くイアコモーニのすぐ後ろ、メイン集団内では、ガリッボが対照的に苦難の時を過ごしていた。総合8位の座を守るべくスタートしたが、最終登坂で思うように脚が動かず、ライバルたちからタイムを失ってしまう。最終的に総合順位を13位まで落とし、目標としていたトップ10入りを逃した。17時間を超えるレースの末、目標達成までわずか13秒届かなかった。ガリッボは「これは自分だけの問題ではなく、チームメイトのためでもある。今日、差を生むだけの脚がなかったことは本当に残念だ」と語り、悔しさを滲ませた。

チーム総合力を見せるも日本人選手はUCIポイントの獲得にはならず

TEAM UKYOにとって2026年のアルウラ・ツアーは、最終ステージでのイアコモーニの活躍という喜びと、ガリッボが総合トップ10を逃した悔しさが同居するレースとなった。しかし、単なる結果の明暗で終わらせるには、その内容はあまりにも濃密だった。

「再びアジアツアーを制覇する」というチーム目標に向け、このシーズン初戦はUCIポイント獲得の面でも重要な試金石となった。なお、アルウラ・ツアーはUCIプロシリーズ(2.Pro)に分類される大会で、UCIポイントは総合40位までに付与される。TEAM UKYOでは、総合13位のニコロ・ガリッボが10ポイントを獲得。さらにフェデリコ・イアコモーニは総合17位として6ポイントを獲得し、さらに第5ステージで5位に入り3ポイントを加算した。加えて、総合22位で大会を終えたトンマーゾ・ダーティも6ポイントを手にしている。

一方、日本人選手の山本哲央と寺田吉騎は、第2ステージのスプリント勝負がUCIポイント獲得の最大のチャンスとなったが、惜しくもポイント獲得には至らなかった。もちろん、チーム戦略の中でUCIポイントは単純な脚力だけで得られるものではないが、ロサンゼルス五輪や世界選手権の出場枠を見据えた意味でも、今後の活躍に期待がかかる。

リザルト アルウラ・ツアー2026 最終総合成績

1位 ヤン・クリステン(UAEチームエミレーツ・XRG) 17時間23分43秒
2位 セルヒオ・イギータ(XDSアスタナ・チーム) +13秒
3位 イゴール・アリエタ(UAEチームエミレーツ・XRG) +21秒
4位 ステファン・デ・ボッド(モダン・アドベンチャー・プロサイクリング) +25秒
5位 アフォンソ・エウラリオ(バーレーン・ヴィクトリアス) +29秒
6位 ヤニス・ヴォワザール(チューダー・プロサイクリングチーム) +34秒
7位 ニコラス・ヴィノクロフ(XDSアスタナ・チーム) +35秒
8位 マウリ・ファンセヴェナント(スーダル・クイックステップ) +36秒
9位 ヤン・カステロン(カハ・ルラル・セグロスRGA) +37秒
10位 ビョルン・ケルツ(チーム・ピクニック・ポストNL) +38秒

13位 ニコロ・ガリッボ(TEAM UKYO) +50秒
22位 トンマーゾ・ダーティ(TEAM UKYO) +2分55秒
41位 フェデリコ・イアコモーニ(TEAM UKYO) +9分06秒
42位 ナホム・ゼライ・アラヤ(TEAM UKYO) +9分13秒
78位 寺田吉騎(TEAM UKYO) +22分06秒
89位 山本哲央(TEAM UKYO) +32分29秒
DNF アンドレア・ダマト(TEAM UKYO)

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Bicycle Club編集部

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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