
富士市役所前を駆け抜けるハイスピードバトル TEAM UKYOの山本哲央が富士クリテリウムを制す
せいちゃん
- 2026年03月02日
2月28日から3月1日にかけて、静岡県富士市にて「第5回Jatco presents 富士山サイクルロードレース2026」が開催された。メインイベントである富士クリテリウムチャンピオンシップ決勝レースは、大集団でのスプリント勝負となり、山本哲央(TEAM UKYO)が優勝。2位にチームメイトの窪木一茂が続き、TEAM UKYOが圧倒的な強さでワンツーフィニッシュを飾った。
富士市役所前を封鎖した特設コースに国内トップ選手が集結

今年で5回目を迎える「富士山サイクルロードレース」。日本のクリテリウムチャンピオン決定戦として定着してきた本大会は、国内のUCIコンチネンタルチームをはじめ、JBCF(全日本実業団自転車競技連盟)のJプロツアーやJICF(日本学生自転車競技連盟)に加盟する選手たちが顔を揃える。

初日に富士川滑空場で行われた予選(1周1.5km×20周=30km)を勝ち抜いた75名が、2日目の決勝へと駒を進めた。決勝の舞台は、富士市役所前の「青葉通り」を完全封鎖した1周1.8kmの特設コース。直線と2カ所の180度ターンで構成される極めてシンプルなレイアウトを30周する、総距離54kmで争われる。
激しいアタック合戦と周回賞の攻防

決勝レースは、リアルスタートが切られると同時に激しいアタック合戦が幕を開けた。しかし、コース幅が広く直線が長いレイアウトに加え、ホームストレート側は向かい風、バックストレート側は下り基調の追い風というコンディションもあり、決定的な逃げ集団はなかなか形成されない。
集団が一つにまとまったままハイスピードな展開が続く中、10周目に設定された1回目の周回賞は、スプリントを制した松本一成(チームサイクラーズ・SNEL)が獲得。中盤以降も散発的なアタックが繰り返されるが、有力チームが常に目を光らせており、集団は逃げを容認しない。20周目の周回賞は、果敢な飛び出しを見せた阿蘓来夢(作新学院大学)が獲得し、阿蘓はそのまま今大会の敢闘賞も手にした。
TEAM UKYOが完璧な連携でスプリントを制覇

レースが終盤に差し掛かると、集団はスプリント勝負に向けてキナンレーシングチーム、スパークルおおいた、HPCJCブリヂストン・アンカーなどの有力チームがコントロールを開始。逃げを封じ込めにかかる集団のペースはさらに上がり、緊張感が高まっていく。
最終周回、HPCJCブリヂストン・アンカーが一気に集団の先頭に上がり、トレインを組んで最終コーナーをトップでクリアする。しかし、ホームストレートの強い向かい風を受けて失速。この混戦を絶好のタイミングで抜け出したのは、TEAM UKYOだった。

山本哲央(TEAM UKYO)が力強いスプリントで先頭に躍り出ると、そのままフィニッシュラインを駆け抜けて見事優勝。窪木一茂(TEAM UKYO)がピタリと続いて2位に入り、TEAM UKYOがワンツーフィニッシュを達成した。3位には黒枝士揮(スパークルおおいたレーシングチーム)が食い込み、4位に草場啓吾(キナンレーシングチーム)、地元レバンテフジ静岡の夏目天斗が5位に続いた。
優勝した山本は「久しぶりの優勝なので凄く嬉しいです。窪木さんに『おんぶにだっこ』で、競輪のラインさながらの動きをしてもらって、安全に1位を取ることができました」とチームメイトへの感謝を口にした。
また、同日行われた女子レース(10周・18km)では、垣田真穂(HPCJCブリヂストン・アンカー)が、西原夕華やチームメイトの内野艶和らとのスプリントを制して優勝を飾っている。
富士クリテリウムチャンピオンシップ 決勝(54km)リザルト
1位 山本 哲央(TEAM UKYO) 1時間17分28秒
2位 窪木 一茂(TEAM UKYO)
3位 黒枝 士揮(スパークルおおいたレーシングチーム)
4位 草場 啓吾(キナンレーシングチーム)
5位 夏目 天斗(レバンテフジ静岡) +1秒
6位 シーム・キスコネン(レバンテフジ静岡、エストニア)
7位 岡本 勝哉(HPCJCブリヂストン・アンカー)
8位 橋本 英也(弱虫ペダルサイクリングチーム)
9位 石原 悠希(イナーメ信濃山形)
10位 峠 龍之介(日本大学)
周回賞 10周:松本 一成(チームサイクラーズ・SNEL)
周回賞 20周:阿蘓 来夢(作新学院大学)
敢闘賞:阿蘓 来夢(作新学院大学)
女子レース(18km)リザルト
1位 垣田 真穂(HPCJCブリヂストン・アンカー) 28分50秒
2位 西原 夕華
3位 内野 艶和(HPCJCブリヂストン・アンカー)
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PROFILE
せいちゃん
稲城FIETSクラスアクト所属のJプロツアーレーサー。レースを走る傍ら、国内外のレースや選手情報などを追っている。愛称は「せいちゃん」のほか「セイペディア」と呼ばれている
稲城FIETSクラスアクト所属のJプロツアーレーサー。レースを走る傍ら、国内外のレースや選手情報などを追っている。愛称は「せいちゃん」のほか「セイペディア」と呼ばれている



















