BRAND

  • FUNQ
  • ランドネ
  • PEAKS
  • VINAVIS
  • フィールドライフ
  • SALT WORLD
  • EVEN
  • Bicycle Club
  • RUNNING style
  • FUNQ NALU
  • BLADES(ブレード)
  • flick!
  • じゆけんTV
  • buono
  • eBikeLife
  • Kyoto in Tokyo
  • タビノリ

STORE

  • FUNQTEN ファンクテン

MEMBER

  • EVEN BOX
  • PEAKS BOX
  • Mt.ランドネ

歴史と伝説を巡る石岡ゆるポタサイクリング|夏福ゆるポタエッセイ vol.25

連載「まんが家・夏福のゆるポタコミックエッセイ」。今回は土浦駅からスタートする「つくば霞ヶ浦りんりんロード」を走り、歴史情緒あふれる真壁町を巡るサイクリング旅。文化財の町並みや地元グルメ、のどかな風景を楽しみながら、初心者にもやさしいルートの魅力を紹介します。

土浦駅から始まるりんりんロードで筑波山へ

常磐線土浦駅からスタート。土浦駅からとなればりんりんロードです。

「つくば霞ヶ浦りんりんロード」は、旧筑波鉄道廃線跡と霞ヶ浦一周を繋ぐ全長約180kmのサイクリングコースで、坂道はほとんどなく平坦なので初心者にも安心です。つくば方面と霞ヶ浦方面の中間にある土浦駅には、自転車とそのまま入れる駅ビルやホテル、コインロッカーやシャワーなど、サイクリストには嬉しい設備がたくさんありますよ。

駅西口を出て筑波山方面へと向かいます。常磐線土浦駅から水戸線岩瀬駅まで約40km続く筑波鉄道廃線跡のサイクリングロードには、駅のホームが休憩所として残っています。

筑波山が映えるフォトスポットで記念写真。

真壁町に入りました。

少し手前の筑波休憩所で約20km、ちょうど半分になるので折り返す人が多いのか、この先はぐっと人の数が減ります。この先の道ものどかで好きなんですよね。のんびり進みます。

真壁町で歴史ある街並みを散策

土浦駅から約30km、真壁休憩所までやってきました。休憩所にはトイレやベンチ、石で作られたサイクルラックもあります。真壁町のある桜川市の特産の御影石が使われているそうで、旧筑波鉄道や真壁のひな祭りの絵が描かれています。愛車を掛けて写真を撮りたくなりますね。

今回は、この真壁町を巡ろうと思います。江戸期や明治期の建物も残る風情のある町で、数多く有形文化財として登録されています。りんりんロードに走りにきた際に何度か寄ったことはあるのですが、じっくりと見て回ったことがなかったので楽しみです。

真壁休憩所から町に入ってすぐに古い門や建物が立ち並び、門前には登録有形文化財の石碑が立っています。

猪瀬家住宅。真壁で最も大きな薬医門で明治初期のものだそうです。

村井醸造。店舗、脇蔵が明治、石蔵が大正、煙突が昭和初期。現在も営業されています。

伊勢屋旅館。明治中期に料亭「勢州楼」として建てられ旅館業へと変わり、現在も営業されています。中には昔のままの帳場があるようです。真壁の町をのんびり散策してこちらで一泊…なんてできたら素敵ですね。

高久家住宅(手前)と潮田家住宅(奥)が立つ交差点。高久家は明治期のもので肥料商を営んでいたそう。現在はチャレンジショップとして活用されているようで、やきそばのノボリが立っていました。潮田家も明治期で、呉服太物商でした。

江戸末期の土屋家住宅の土蔵。蔵の前に立っている看板には、かつては佐原屋と称する酒屋で、天保の大飢饉に際してこの蔵普請を行い、誰にでも日当を出して人々の暮らしを救った「お助け蔵」と伝えられている。と書かれていました。

白川菓子店。こちらは以前立ち寄ったことがあるのですが、素朴なあんドーナツが人気の渋い佇まいのお店です。落雁の種類が多く、あんがサンドされている珍しいものもありました。

橋本旅館。幕末に旅館を開業。現在の建物は昭和に建てられたものだそう。

旧真壁郵便局。昭和初期に五十銀行真壁支店として建てられ、戦後郵便局として使われていたそうです。中を見学できました。

西岡本店。明治期の建物です。こちらは町の中心(桜川市真壁伝統的建造物群保存地区)から少し離れた場所にありますが、自転車だとあっという間に移動できる距離です。現在も営業されている酒蔵で日本酒の他、美味しそうな甘酒ドリンクも販売されているのでいただこう…と思っていたのですがこの日はお休みでした。残念。また来ます。

真壁伝承館と周辺の歴史スポットを訪ねる

町中に戻って、真壁伝承館へ。ここはかつては江戸時代の陣屋があった場所で、敷地内にあった堀や水路、池などの跡地がわかるような作りになっていて面白いです。

歴史資料館では、旧石器時代から現代までの展示が見られます。
本館のパンフレット置き場には登録文化財の一覧とマップが載ったチラシがありました。こちらを見ながら散策するとわかりやすいですよ。

お隣の神武天皇遥拝殿。神武天皇を祀る奈良の橿原宮や、真壁の御所駒瀧神社などへの遥拝所となるそうです。参道が砂利や石畳、踏み固められた土ではなく砂浜のようになっていて、土だと思っていた私はふわふわの感触に驚きました。

平四郎最中と伝説に触れるひととき

真壁伝承館すぐ近くの黄金屋で平四郎最中を購入。どっしりあんこがたっぷり入っています。別名は出世最中だそうで、黄金に出世、と何やら縁起が良さそうですね。この最中に描かれている平四郎という人物は誰なのだろう、と気になり調べてみました。

平四郎は鎌倉時代の真壁氏に仕えており、雪の降る寒い日に若殿(真壁時幹)の下駄を懐に入れて温めていたのを尻に引いていたと誤解され、下駄で額を割られ血が流れ。このことがきっかけで、長年真壁氏に仕えてきた平四郎は心が折れ姿を消します。諸国を放浪しながら厳しい修行を続け、やがて法身国師となって真壁に戻ります。時幹と再会し誤解が解け、時幹は非礼を詫び、法身国師のために照明寺(現在は改名し伝正寺)を建立したのだそうです。

なるほど、それで出世最中なんですね。懐に履き物のくだりはどっかで聞いたことがあるな…(豊臣秀吉と織田信長)などと思うなどしました。

真壁城跡で感じる歴史のスケール

最後に真壁町をあとにする前に真壁城跡へ向かいます。真壁伝統的建造物群保存地区やその周辺にはまだまだたくさんの歴史的な建物が残っていますが、全部は紹介しきれないのでぜひ、現地で見て欲しいです。

真壁城跡へとやってきました。
本丸跡には現在は体育館があり、敷地内に石碑や看板が立っていました。奥に進むと広大な土地がきれいに整備されています。展望所もありました。この辺りに見える一帯は中城や外曲輪のようです。
そして、この奥の山の裾野に先ほどの伝正寺があります。

サイクリング途中に立ち寄りたいランチスポット

真壁城址をあとにし、岩瀬駅方面へとりんりんロードを進んでいると、サイクリングロード脇に「ランチ」のノボリが立っていました。直接お店へと入れるようです。これは嬉しい。

サイクリングロードを走っていると、道を逸れるのがめんどくさかったり、初心者の時はゴールまで行くのに精一杯で道を外れてお店に立ち寄る余裕がなかったので、こうやって直接入れるお店はありがたいですね。

実はお昼を食いっぱぐれていたので助かりました。サイクリングに来た日が真壁のひな祭り(真壁町の一大イベント)の翌週だったのが関係しているのか、あちこちのお店がお休みで、予定していた飲食店もやっていなかったんです。こちらでランチにしましょう。

普通のお家の玄関がお店の入り口になっていて、靴を脱いであがります。お店の名前「わがや」がぴったりなアットホームな印象です。

週替わりランチのお肉メニュー「ビーフシチュー」を注文。サラダや小鉢がたくさんついてボリューム満点です。ひとつひとつ手作りのホッとするお味で美味しい。満たされました。

何度もりんりんロードには来ているのですが、今までなんで気づかなかったんだ…そう思いお店の方に聞いてみると、お店ができてから2年ほどのようで、日曜がお休みのため私が走りに来ていたタイミングと外れていたようです。素敵なお店に出会えてよかった。
ちなみに、単管パイプで作られたサイクルラックはオーナーのご主人のお手製だそうですよ。

わが

11:00~15:00(日・月定休) 茨城県桜川市真壁町古城31-5 https://wagaya-369.com

岩瀬駅まで走りきるりんりんロードの締めくくり

残り10kmを一気に走り、りんりんロード終点の岩瀬駅でゴール。

りんりんロード周辺はレンタサイクルも充実していて、土浦駅側で借りて岩瀬駅側で返却(逆も可)もできるので初心者の方でも気軽に真壁へと訪れることができると思います。

SHARE

PROFILE

Bicycle Club編集部

Bicycle Club編集部

ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

Bicycle Club編集部の記事一覧

ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

Bicycle Club編集部の記事一覧

No more pages to load