
「第3回サイクルアドベンチャーフェスティバル」開催 紅葉の市川公園でファミリーがMTBを満喫
Bicycle Club編集部
- 2025年11月22日
11月15日(土)、山梨県市川三郷町の「市川公園MTBフィールド」にて「第3回サイクルアドベンチャーフェスティバル in 市川三郷」が開催された。紅葉が見頃を迎えた公園には多くの家族連れや地域住民が訪れ、リニューアルされたMTBコースや最新E-MTBでのトレイルライドを楽しんだ。
手ぶらで500円 ハードルを下げて「地元の魅力」を再発見

南アルプスを望む自然豊かな山梨県市川三郷町。地域に根ざしたマウンテンバイクの普及活動やフィールド造成を行う一般社団法人山守人(やまもりびと)が主催となり、今年で3回目となる自転車イベントが開催された。
舞台となった「市川公園MTBフィールド」は、昨年10月に数十年ぶりのリニューアルオープンを果たしたばかりの新しい遊び場だ。広大な敷地内には初心者から上級者まで楽しめる10本のコースが整備されており、今回のイベントではそれらをフル活用して行われた。

本イベントの大きな特徴は、徹底して「参加へのハードル」を下げている点だ。
参加費は500円(町内の小学生以下は無料)という設定ながら、そこにはマウンテンバイクのレンタル代、コース利用料、そしてプロによる初心者スキル講習まですべてが含まれている。
機材協力にはヤマハ発動機が加わり、最新の電動アシストマウンテンバイク(E-MTB)「YPJ-MT Pro」などが用意された。体力に自信のない大人も、E-BIKEのアシスト機能のおかげで、市川三郷の起伏ある地形を笑顔で駆け回る姿が見られた。
キッズから本格派まで、同じ空間で楽しむ一日

会場では、キックバイクに乗る小さな子供から、本格的なトレイルライドを楽しむ大人まで、多世代が同じフィールドで楽しむ光景が広がった。

メイン会場となる公園内コース(初級〜上級)に加え、今回は本格的な山道を走る「東山路ルート(下り600m)」もプログラムに組み込まれたほか、造成中の新コースの試走体験も実施。参加者は自身のスキルに合わせて、市川三郷の自然をダイレクトに体感した。
ランチタイムには、公園内の広場でピクニックを楽しむ家族連れの姿も。飲食ブースも出店し、ライドの合間に木登りをして遊ぶ子供たちの声が響くなど、単なる自転車イベントの枠を超えた、温かな「公園遊び」の風景がそこにあった。

「地域住民にこそ知ってほしい」主催者の想い
主催した山守人は、今回のイベントについて「観光やインバウンドも重要だが、まずは地域の方々に、自分たちの町の魅力を再発見してもらうことが大切」と語る。
指定管理者として公園づくりから携わる彼らの地道な活動により、参加者からは「地元にこんな面白い場所があったとは知らなかった」「初めて公園に来たが、とても楽しかった」といった声が多く聞かれたという。
市川三郷町は、絶景露天風呂として知られる「みたまの湯」や、歴史ある花火、ハンコ産業など、豊かな文化資源を持つ町だ。今回のフェスティバルは、そうした地域のポテンシャルを「自転車」というフィルターを通して住民自身が再認識し、シビックプライドを醸成する貴重な機会となったようだ。
問:山守人 https://www.minamialpsmtb.com/
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