BRAND

  • FUNQ
  • ランドネ
  • PEAKS
  • フィールドライフ
  • SALT WORLD
  • EVEN
  • Bicycle Club
  • RUNNING style
  • FUNQ NALU
  • BLADES(ブレード)
  • flick!
  • じゆけんTV
  • buono
  • eBikeLife
  • HATSUDO
  • Kyoto in Tokyo
  • タビノリ

STORE

  • FUNQTEN ファンクテン

MEMBER

  • EVEN BOX
  • PEAKS BOX
  • Mt.ランドネ

ジロ初のブルガリア開幕、最終目的地ローマを目指す総獲得標高5万メートルの3週間|ジロ・デ・イタリア2026

ロードレースシーンで3つあるグランツールのひとつ「ジロ・デ・イタリア」の2026年大会のコースが12月1日に発表された。初めてとなるブルガリアでの開幕から、やがてイタリア半島を北上。イタリア北東部の山岳地帯を抜け、首都ローマへと到達する3週間のルートが明らかとなった。全21ステージ・総距離3459m、総獲得標高は49150mに達する3週間の戦いが待ち受ける。

ブルガリア開幕、首都ソフィアへは第3ステージで

1日にローマで開催されたコースプレゼンテーションでは、2026年5月8日から31日までの日程で行われる第109回大会の大枠が明らかに。前回優勝のサイモン・イェーツ(チーム ヴィスマ・リースアバイク、イギリス)のほか、ブルガリアからの代表団などもステージに立った。

© LaPresse

やはり大きなトピックとしては、東欧ブルガリアでの開幕が挙がる。同国東部、黒海沿岸の街・ネセバルから3週間の旅がスタートする。第1ステージは同じく黒海沿いのブルガスにフィニッシュし、大会最初のマリア・ローザ着用者を決める。220kmを走る第2ステージは、フィニッシュ直前の急勾配が特徴。同国最終日・第3ステージは首都ソフィアでのスプリントが見込まれている。

移動日を1日はさみ、第4ステージからいよいよ本国イタリアへ。スプリンター有利のレイアウトがいくつかセッティングされるが、第7ステージでは名峰ブロックハウスがこの大会最初の頂上フィニッシュとして登場。第1週の締めとなる第9ステージでは、22年ぶりにコルノ・アッレ・スカーレの山頂へ。この段階で、マリア・ローザ争いへの有資格者が見えてきても不思議ではない。

第7ステージ コースレイアウト

平坦メインの第2週

実質1回目の休息日が明けると、トスカーナ州を大きくめぐる40.2kmの個人タイムトライアルから第2週が始まる。この週は平坦ステージが3つ置かれ、スプリンターが主役となりそう。

その中に潜むようにして設けられた、133kmの山岳コースを走る第14ステージ。レース距離こそ短いながらも獲得標高は4400mに達する。ここでもマリア・ローザの行方は何かしらのアクションがありそうだ。

第14ステージ コースレイアウト

そして、ミラノに向かう第15ステージで第2週が終わる。

最難関は第19ステージ

休息日を経て、運命の第3週。

隣国スイスへと足を延ばし、第16ステージを走ると、以降は激しい山岳ステージの連続。プレゼンテーションでは、第19ステージを「クイーンステージ」として挙げる声が多く上がった。ドロミーティの5つの山を行く151kmでマリア・ローザ争いの大勢は決するか。続く第20ステージは、1976年のフリウリ地震から50年となるのを機会とした被災地を通過するルーティング。秀峰ピアンカヴァッロを2回上る、マリア・ローザをかけた最後の戦いとなる。

第19ステージ コースレイアウト

大会の締めくくりは、永遠の都・ローマの市街地をめぐる伝統のサーキットコースを走っての壮大な“グラン・アリーヴォ”。最終日のフィナーレは、大激戦のスプリントとなるはずだ。

ジロ・デ・イタリア2026 ステージリスト

5月8日 第1ステージ ネセバル(ブルガリア)-ブルガス(ブルガリア) 156km 平坦 ★★
5月9日 第2ステージ ブルガス(ブルガリア)-ヴェリコ・タルノヴォ(ブルガリア) 220km 丘陵 ★★★
5月10日 第3ステージ プロヴディフ(ブルガリア)-ソフィア(ブルガリア) 174km 平坦 ★★
5月11日 移動日
5月12日 第4ステージ カタンツァーロ-コゼンツァ 144km 平坦 ★★
5月13日 第5ステージ プライア・ア・マーレ-ポテンツァ 204km 丘陵 ★★★
5月14日 第6ステージ パエストゥム-ナポリ 161km 平坦 ★★
5月15日 第7ステージ フォルミア-ブロックハウス 246km 山岳 ★★★★
5月16日 第8ステージ キエーティ-フェルモ 159km 丘陵 ★★★
5月17日 第9ステージ チェルヴィア-コルノ・アッレ・スカーレ 184km 丘陵 ★★★
5月18日 休息日
5月19日 第10ステージ ヴィアレッジョ-マッサ 40.2km 個人タイムトライアル ★★★
5月20日 第11ステージ ポルカリ-キアーヴァリ 178km 丘陵 ★★★
5月21日 第12ステージ インペリア-ノーヴィ・リーグレ 177km 平坦 ★★
5月22日 第13ステージ アレッサンドリア-ヴェルバーニア 186km 平坦 ★★★
5月23日 第14ステージ アオスタ-ピラ 133km 山岳 ★★★★★
5月24日 第15ステージ ヴォゲーラ-ミラノ 136km 平坦 ★
5月25日 休息日
5月26日 第16ステージ ベッリンツォーナ(スイス)-カリ(スイス) 113km 山岳 ★★★★
5月27日 第17ステージ カッサーノ・ダッダ-アンダーロ 200km 丘陵 ★★★
5月28日 第18ステージ ファイ・デッラ・パガネッラ-ピエーヴェ・ディ・ソリーゴ 167km 平坦 ★★
5月29日 第19ステージ フェルトレ-アッレーゲ 151km 山岳 ★★★★★
5月30日 第20ステージ ジェモーナ・デル・フリウリ-ピアンカヴァッロ 199km 山岳 ★★★★★
5月31日 第21ステージ ローマ-ローマ 131km 平坦 ★

総距離 3459km
総獲得標高 約50000m

※各ステージの星の数はコース難易度

SHARE

PROFILE

福光俊介

福光俊介

サイクルジャーナリスト。サイクルロードレースの取材・執筆においては、ツール・ド・フランスをはじめ、本場ヨーロッパ、アジア、そして日本のレースまで網羅する稀有な存在。得意なのはレースレポートや戦評・分析。過去に育児情報誌の編集長を務めた経験から、「読み手に親切でいられるか」をテーマにライター活動を行う。国内プロチーム「キナンサイクリングチーム」メディアオフィサー。国際自転車ジャーナリスト協会会員。

福光俊介の記事一覧

サイクルジャーナリスト。サイクルロードレースの取材・執筆においては、ツール・ド・フランスをはじめ、本場ヨーロッパ、アジア、そして日本のレースまで網羅する稀有な存在。得意なのはレースレポートや戦評・分析。過去に育児情報誌の編集長を務めた経験から、「読み手に親切でいられるか」をテーマにライター活動を行う。国内プロチーム「キナンサイクリングチーム」メディアオフィサー。国際自転車ジャーナリスト協会会員。

福光俊介の記事一覧

No more pages to load