
はいてみた。走ってみた。【シューズ・インプレ】第4回:VELOCITY NITRO 4 AP/プーマ
RUNNING style 編集部
- 2026年04月28日
春といえば『新しい』季節。
シューズを新調したい、走り始めたい、今季はステップアップを……。
「シューズ迷子」が増えがちな、そんな季節だからこそ『RUNNING style』では、シューズ・インプレッションを数回にわたってお送りしている。
インプレ第4回のブランドはPUMA(プーマ)。
シューズは、「VELOCITY NITRO 4 AP(ベロシティ ニトロ 4 エーピー)」。
この一足がもたらす、街を駆け抜ける楽しさの理由に、インプレで迫りたい。
【フィット感】ホールドと自由の心地よい「メリハリ」

カカト裏から足首まわりにかけての、ぴったりとした心地よいホールド感が第一印象。並行して、中足部からつま先にかけての前足部には、かなり高い自由度が確保されていることがよくわかる。
このシュータン領域のしっかりとしたホールド感と、つま先まわりの開放感。この「メリハリ」の効いたフィット感が、じつに心地いい。足首をしっかりと固定しつつも、蹴り出しの際にはつま先がストレスなく広がる。まさに「アメとムチ」のような、明確で計算されたストラクチャーが、走る楽しさを引き出してくれると感じる。
【安定性と反発性】過保護すぎない、なめらかな推進力

カカトから着地してみると、しっかりと衝撃を吸収してくれる安心感がある。ただ、過剰にぴょんぴょん跳ねるような、強すぎる反発力はない。むしろ、衝撃を吸収してからの、なめらかな体重移動を重視した作りになっているような印象だ。
スピードを上げ、中足部からの着地で走ってみると、自然に前に進むような推進力を感じる。シューズに無理に「走らされる」のではなく、自分の筋力を使って走る感覚が味わえる。過保護すぎない、少し「ほっとかれている感じ」が、自分で走るよろこびをリアルに実感させてくれるのだと思う。
こうした印象はミッドソールの素材からくるような気がする。適度な硬さと軽さが、日にかざすと透けて見える(写真)、独特の素材使いが、そんな印象を生み出すのか。

あるいは、こうしたうれしさを伴うような推進力は、まるでタイヤのようなパターンのアウトソールの素材から、なのか……。
【通気性】足の動きが計算されたエアーの出入り

シュータンの足の甲に近い部分は、やや厚みのある構造でフィット感を高めているのだろうが、通気性を邪魔せず、エアの出入りは申し分ない。
メッシュが足の動きに追随し、不快なムレを防いでくれる。週末、あるいは毎日の5kmや10kmのちょっとしたラン、またはトレーニング、あるいはハーフマラソンで……と、幅広いランニングシーンで気持ちよく走り抜けられるはずだ。
【Focus】ホールドと自由の「メリハリ」が生む機動力

今回のインプレを通して、「VELOCITY NITRO 4 AP」から最も強く感じたのは、フィット感の「メリハリ」が生み出す高い「機動力」だ。
足首まわりの確かなホールドと、前足部の自由度の高さ。このふたつが両立しているからこそ、上り坂での自由な足運びや、下り坂や階段での着地の安心感が際立っていた。
ちょっとした坂道を使った「時短トレーニング」や、変化に富んだ街中を駆け抜けるアーバンランにおいても、これほど頼もしい相棒はないだろう。
ゆっくり走る心地よさと、スピードに乗る楽しさ。その両方を、自分の足でしっかりと味わいたい、つまり走ることそのものをライフスタイルに、高い機動力で取り入れたい、そんなランナーにはとくに選んでほしいと、わたしに思わせた一足だ。
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今回、各ブランドのシューズ・インプレッションを担当したのは、『RUNNING style』編集部のわたし、吉田。……ということは、もちろんわたしの主観が、これでもかと注ぎ込まれている。
本来、眼の前のシューズは、あらゆるランナーの足元を支える万能なデイリートレーナー、なのかもしれない。
が、わたしの、インプレッションなので、
カカトまわりの安定感とつま先の自由度のギャップが面白いから、わたしだったら街中の坂道や階段をあえて選んで走る「時短トレーニング」の相棒にしたい、
といった『具だくさん』な、主観だらけとなる。
そんなわたしからの「具」や主観がある意味、読み手のみなさんへの参考や提案につながるとよいなと考えている。
シューズの楽しみ方は人それぞれだ。ひとつの感想として、しかしひとつの感想として、シューズ選びの参考にしていただけたらうれしい。
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なおシューズのセレクトにあたっては、「トレーニングからレースまで対応でき、ビギナー・ファンランナーからフルマラソン・サブ4を目指す中級ランナーに最適な一足」という前提で各ブランドにお願いしている。
また、覚えておいてほしいのは、今回のインプレの目的は決して「比較」ではないということ。順位をつけるような相対評価ではなく、それぞれのシューズがもつ、そのシューズだけの価値を見出す絶対評価が、『RUNNING style』として大切にしたい視点だ。
「Find your pace」。
『RUNNING style』が掲げる、ランナーに向けた、この言葉どおり、各ブランドにはそれぞれが信じるペース(≒ オリジナリティ)を追求してほしいと考えている。
●スペック:VELOCITY NITRO 4 AP
商品名:VELOCITY NITRO 4 AP
価格:¥16,500(税込)
サイズ展開:25.0cm〜30.0cm
重量:約264g(27.0cm / 片足)→約250g(27.0cm / 片足)
●問い合わせ
プーマ お客様サービス
電話:0120-125-150
- BRAND :
- RUNNING style
- CREDIT :
-
◎Photo 伊東武志 Takeshi Ito
◎Edit & Writing: 吉田健一 Kenichi Yoshida
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