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貧脚お姉さんの気になるeバイク②「BESV」後編

前回は、BESV JAPANへの取材を通じて分かった電動アシスト自転車の基本についてご紹介しました。

後編となる今回は、ロードバイクユーザーとして気になっていたポイントについて詳しく伺った内容をお届けします。

この記事はこんな方におすすめ

・ロードバイクに乗っている方 ・スポーツバイクに興味がある方 ・運動不足を解消したい方

スポーツバイクの代わりになる? eバイクという新たな選択肢

スポーツバイクとして本格的に楽しみたい方におすすめのシリーズを伺ったところ、紹介されたのが「Jシリーズ」でした。

購入される方の中には、「趣味としてサイクリングを始めたいけれど、いきなりロードバイクを購入するのはハードルが高い」と感じている方も多いそうです。

初めての一台として、7〜8万円のクロスバイクにするか、それとも20万円前後のクロスバイクタイプの電動アシスト自転車にするか。その比較の中で、eバイクを選ぶ方も年々増えているとのこと。

電動アシスト自転車が登場した当初は、「高価」「どんな乗り物なのか分からない」といったイメージを持たれることも少なくありませんでした。しかし現在では、電動アシスト自転車そのものが広く普及したことで、「電動」に対する抵抗感は以前よりも大きく薄れています。こうした変化もJシリーズが人気を集めている理由の一つだそうです。

エントリークラスのロードバイクと近い価格帯で購入できることもあり、「初めてのスポーツバイク」としてeバイクを選ぶ方も増えています。

また、以前はハイエンドのロードバイクに乗っていたものの、年齢とともに体力が変化し、「もう一度スポーツバイクを楽しみたいけれど、レーシーなポジションは少し厳しい」と感じるユーザーからも支持されているそうです。

ロードバイクは少しハードルが高いと感じている方でも、まずは電動アシスト自転車から始めてみるのも一つの選択肢と言えるでしょう。

アシストプログラムがBESV最大の魅力

前回の記事でも触れましたが、BESV最大の特徴の一つが、独自開発されたアシストプログラムです。

多くのeバイクは、モーターユニットメーカーが用意した制御プログラムをベースに開発されています。そのため、タイヤサイズやギア比などの条件が近ければ、メーカーが異なっていてもアシストフィーリングは似た傾向になります。

もちろん、それでも十分に快適ですが、BESVでは車種ごとにアシストプログラムを最適化することで、それぞれのモデルに合わせた個性的な乗り味を実現しています。

さらに、日本国内で販売される電動アシスト自転車は、「型式認定」と呼ばれる基準を満たす必要があります。これは安全性を確保するための制度で、アシスト出力にも厳しい基準が設けられています。

しかし実際には、気温やバッテリーの状態などによって出力にはわずかな変動が生じることがあります。そのため、多くのメーカーでは、法令で定められた基準を安定して満たせるよう、余裕を持った制御が行われています。一方、BESVでは自社開発のシステムを採用し、車種ごとに細かなチューニングを実施。法令を遵守しながら、それぞれのモデルに合わせてアシスト性能を最大限に引き出すことを目指しているそうです。日本では、人力に対するアシスト比率や速度に応じたアシストの変化などが細かく定められています。BESVは、その基準を満たしたうえで、発進時からアシストが終了する24km/h付近まで、できるだけ自然で力強いアシストフィールが続くよう制御を最適化しています。

そして、もう一つ特徴的なのが「スマートモード」です。

これは他社でいうAIモードや自動モードにあたる機能ですが、BESV独自の「快適なペダリングゾーン」を維持するよう、自動でアシスト量を調整してくれます。

一般的なアシスト制御は、踏み込む力に応じて一定割合でアシストを加える仕組みですが、スマートモードではライダーが最も気持ちよく走れる状態を維持するよう制御されます。

数値だけではなく、人の感覚に寄り添った制御思想は、BESVならではの魅力と言えるでしょう。

海外の電動アシスト自転車はもっと速い?

海外、特にヨーロッパで販売されている電動アシスト自転車は、日本とは少し異なる基準で設計されています。

ヨーロッパでは「25km/hでアシストが停止する」というルールが定められていますが、日本のように人力とアシスト比率が細かく規定されているわけではありません。

そのため、「もっとパワフルなeバイクが作れるのでは?」と思うかもしれません。しかし、自転車として安全に走るという考え方は日本と同じです。

25km/hを超えても強いアシストが続くような仕様ではなく、多くのモデルでは20km/h前後から徐々にアシスト量を減らし、25km/hで自然にアシストがゼロになるよう制御されています。

一方で、その制御方法はメーカーや国によって異なります。日本ではアシストの減少カーブまで細かく規定されていますが、海外仕様では25km/h付近まで比較的強いアシストが続くモデルも存在します。

そのため、海外仕様のeバイクをそのまま日本国内で使用できるとは限りません。日本の道路を走るためには国内基準に適合した仕様である必要があるため、正規販売店で取り扱われている日本仕様車を選ぶことが大切です。

電動アシスト自転車は「運動」になるのか?

ロードバイクに乗っている方の中には、「達成感を味わいたい」という理由で走っている方も多いのではないでしょうか。

私自身も、ライドを終えたあとの達成感は大好きです。汗をかいた後の一杯がおいしい、と感じる気持ちもよく分かります。

では、電動アシスト自転車では、その達成感は得られるのでしょうか。

結論から言えば、答えは「十分に得られる」です。

eバイクは常に楽をさせてくれるわけではありません。ペダルを踏み込む場面や坂道など、負荷が大きくなるタイミングだけ力強くサポートしてくれるため、「つらい部分だけを少し軽くしてくれる」という感覚に近い乗り味です。

そのため、自転車で風を切って走る爽快感や、自分の力で目的地へたどり着いた達成感はしっかり残ります。

「運動のためならアシストを切ったほうがいいのでは?」と思う方もいるかもしれません。しかし、アシストをオンにしたままでも十分な運動量を確保できます。

むしろ、ライド後の過度な疲労や筋肉痛が軽減されるため、「明日は仕事だけれど少し遠くまで走りたい」「山の上のおいしいランチを食べに行きたい」といった楽しみ方ができるのもeバイクならではの魅力です。

疲労を理由にライドを諦めることが減り、自転車に乗る機会そのものが増える。それも、電動アシスト自転車が支持されている理由の一つなのだと感じました。

BESVに乗って、こんなサイクリングはいかが?

ロードバイクでは、平均30km/h前後で巡航することを目標にトレーニングをしている方も多いでしょう。

一方、電動アシスト自転車の楽しみ方は少し異なります。

20km/h前後の心地よいペースで景色を眺めながら走る。そんな「余裕のあるサイクリング」が、eバイクにはよく似合います。

もちろん20km/hでも十分に速いスピードですが、ロードバイクのように常に速度を意識する必要がありません。風景や街並み、お店などを楽しみながら走れることも、大きな魅力です。

さらに、アシスト機能によって年齢や性別、体力の差を気にせず一緒に走れることも、eバイクならではのメリットでしょう。

従来のサイクリングでは、体力のある人に合わせれば初心者が疲れてしまい、逆に初心者に合わせれば経験者が物足りなく感じることもありました。

しかし、電動アシスト自転車なら、それぞれが無理なく同じペースで走ることができます。

「同じ景色を、同じ速度で、一緒に楽しめる。」

この価値は、実際に乗ってみると想像以上に大きいものだと感じました。

私自身、ロードバイクに乗り始めた頃は20km/hで走り続けるだけでも精一杯でした。

だからこそ、スポーツバイク初心者にとって電動アシスト自転車は非常に魅力的な選択肢だと思います。

まずは「走ることが楽しい」と感じてもらうこと。それがスポーツバイクを長く楽しむ第一歩になるのではないでしょうか。

グループライドでも走力差をしっかりカバー

取材中、とても印象に残った話がありました。

友人やご夫婦、恋人同士でサイクリングに出掛けても、「相手についていけない」という理由で楽しめなかった経験がある方は少なくないそうです。

男女では筋力や体力に違いがあることも多く、経験年数による走力差もあります。

そんな差を自然に埋めてくれるのが、軽量eバイクの魅力です。

アシストが必要な場面だけサポートしてくれるため、お互いが無理をすることなく同じペースで走れます。

実際、ロードバイクに乗っているご主人が「奥さんにも一緒にスポーツバイクを楽しんでほしい」と考え、ロードバイクタイプのeバイクを勧めるケースも多いそうです。

レーシングバイクには抵抗があっても、「これなら一緒に走れそう」と感じる方は少なくないとのこと。

ロードバイクに乗っている私自身も、その気持ちはよく理解できます。

さらに意外だったのは、坂道ではロードバイクよりeバイクのほうが速く走れる場面もあるということです。

もちろん条件によりますが、急な登坂でも20km/h近い速度を維持できることもあります。

私の場合、ロードバイクでは急坂になると10km/h程度まで速度が落ちてしまいます。

しかし、電動アシスト自転車なら急勾配でも一定のペースを保ちながら登っていけるため、体力差を気にすることなく一緒にヒルクライムを楽しめます。

実際に10%を超えるような急坂でも、驚くほどスムーズに登ることができました。

「坂道が苦手だからサイクリングは不安」

そんな方にこそ、一度eバイクを体験してほしいと感じた瞬間でした。

激坂も楽しくなる? eバイクの実力を体感

「急坂でもスムーズに登れる」。

取材中に何度も耳にした言葉ですが、実際に試乗してみると、その意味がよく分かりました。

少ない力でペダルを踏み込んでも、自然に、それでいて力強く前へ進んでいく感覚は想像以上。違和感のないアシストが加わることで、登り坂がぐっと身近なものになります。

今回の試乗では4台の電動アシスト自転車に乗り、それぞれで急坂を走行しました。

つまり、普段の私なら考えられないことですが、4本のヒルクライムを続けて体験したことになります。

BESVのオフィスを出発し、坂を上って戻るという流れを繰り返したため、短い休憩はあったものの、ほぼ走り続けている状態でした。

ロードバイクで同じことを行えば、2本ほどでかなり疲れてしまうと思います。しかしeバイクでは、最後まで余裕を持って走ることができました。

もちろん、まったく疲れないわけではありません。

しっかりペダルを回すため適度な運動量はありますが、その疲労感は「階段を1~2フロア分上った後」くらいの心地よいものです。

だからこそ、達成感は残しながらも翌日に疲れを持ち越しにくい。

この絶妙なバランスこそ、電動アシスト自転車ならではの魅力なのだと感じました。

「楽をする乗り物」というイメージを持っている方もいるかもしれませんが、実際にはライドの楽しさをそのままに、つらい部分だけを上手にサポートしてくれる乗り物と言ったほうが近いでしょう。

電動アシスト自転車でライドするという選択

今回の取材と試乗を終えて、私の率直な感想は「ロードバイクの代わりとしても十分アリ」というものでした。

もちろん、ロードバイクとまったく同じ乗り味ではありません。

しかし、それとは違った魅力が確かにあります。

「今日は少し疲れているけれど、それでも走りたい。」

そんな日に、気軽にライドへ出掛けられるのはeバイクならではの価値です。

また、日常使いとの相性の良さも大きな魅力だと感じました。

例えば通勤。

夏場にロードバイクで通勤すると職場へ着く頃には汗だくになってしまいますが、電動アシスト自転車なら汗を抑えながら快適に移動できます。

仕事が終わったあと、そのまま少し遠回りして夜景を見に行ったり、海まで走ってみたり。

そんな少し贅沢な寄り道も、eバイクなら自然と楽しめそうです。

まとめ

今回の取材では、BESVがアシスト性能だけではなく、「走る楽しさ」そのものを大切にしながらeバイクを開発していることがよく伝わってきました。

独自のアシストプログラムやスマートモード、安全性を考慮した細かな制御など、一つひとつの技術には、快適なライドを実現するための工夫が詰まっています。

そして実際に試乗して感じたのは、「楽だから乗る」のではなく、「もっと走りたくなるから乗る」という新しい価値でした。

ロードバイクユーザーにも、これからスポーツバイクを始めたい方にも、一度体験してみる価値のある一台だと思います。

次回はいよいよ、今回試乗した各モデルのインプレッションを詳しくお届けします。

BESVならではの乗り味やモデルごとの違いについても紹介していきますので、ぜひお楽しみに。

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AMI貧脚お姉さん

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体育の通信簿が2でも自転車は楽しい!普段はロードバイクでゆるゆる走ったり、イベントゲストをしています。運動が得意な人も苦手な人も楽しめるeバイクをご紹介していきます。

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