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美しい星空を見たくて白馬三山へ、ゴールは歩いてしか行けない秘湯・白馬鑓温泉小屋

夏の北アルプス登山は、後立山連峰、白馬岳に決めました。今回の山行には、いくつかの目的が……そのひとつが、山の上で星空を撮ること。山の夜をすごし、目の前に広がる星空を、自分のカメラで撮ってみる。そんな憧れを叶えるための山旅でもありました。

山小屋に泊まる

▲白馬大池山荘。
▲山荘直下にあり、登山ルートや縦走の拠点となる白馬山荘。
▲毎年秋に解体し、翌年初夏に作り直している白馬槍温泉。

星空撮影となると、カメラにレンズ、三脚……。どうしても荷物は重くなります。そこで、今回はテント泊をやめ、山小屋に泊まることにしました。小屋の前から星空も撮れるロケーションです。

稜線、岩場、鎖場、ゴーロ帯、ザレ場、急坂、沢、雪渓、いろいろな道を歩きます

栂池から歩き出し、天狗ヶ原を越えたあと、白馬乗鞍岳まで2mくらいの大きな岩が続きます。石は大きいですが、慎重に進みます。山頂直下の岩稜斜面は手を使い登っていきます。

小蓮華山の伸びやかな稜線とお花畑、雷鳥の親子にも会えました。あちこち動き回る雛を見守る、雷鳥お母さんの姿の優しく凛々しい姿を見れてうれしくなりました。辛い歩行のあいだの小さな癒しですね。気を持ち直して歩き出します。

1年ぶりの北アルプス。

小さな小石がザラザラと滑り落ち、足元に力が入るザレ場。ツルツルの岩場や鎖場はトレッキングポールをしまい、両手で押して登り降りする。岩を両手で触れると温かくがなんだか気持ちよかった。これがパワーを感じるってこと?全身で自然を味わいながらも、アップダウンのくり返しは1年ぶりの体にはきつい。なかなか、アルプスは簡単ではないと感じます。

歩きながら写真を撮る

山とカメラのコミュニティ「宇宙HIKE」に入って1年半。仲間たちと、山の風景や花、星、光、人など、それぞれが思い思いにカメラを向けています。私は、そんな仲間たちの写真を見るのがとても好きです。このコミュニティには「正解」も「間違い」もありません。初心者の私が撮った写真も、そんな気持ちで受け止めてもらえる。だからこそ、失敗を気にせず、いろいろなものを撮ってみようと思えるようになりました。撮る枚数も増え、写真を見せることも、いつの間にか恥ずかしくなくなっていました。

満天の星を目指して

▲白馬山荘の上には天の川。
▲正面に剣岳、雲海の下には白馬頂上宿舎の明かり。

星空の撮影ができるように、新月の日を選んで予定を組みました。ところが、台風の影響で、夕方から夜まで大雨。雨は一向にやむ気配がありません。今夜は無理かもしれない。星空をあきらめ、眠りにつきました。ふと目が覚めたのは、夜の11時30分。何気なく窓の外を見ると、そこには瞬く星が。「この星空を見に来たんだ」そう思った瞬間、眠気は吹き飛びました。カメラを手に取り、外へ飛び出します。慣れない三脚をセットし、ピントを合わせ、(合ってなかった!笑)星空にカメラを向けました。

もうひとつの目的、歩いてしか行けない秘湯

標高2,100mの秘湯。白馬岳から縦走しても猿倉から登っても4時間以上かかる雲上の温泉。雨と霧、稜線で風に吹かれた3日間、雲上の温泉で身も心も解きほぐす至福の時間。露天風呂から眺めるご来光はこのうえない美しさ。縦走がきつく、歩きながら「もう次はないだろう」と何度も思いました。それなのに、いまはこの景色と、この温泉の心地よさを思い出しながら、もう次の山行の計画を考え始めています。

今回は、栂池ゴンドラ・ロープウェイに乗り、栂池自然駅からスタート。白馬岳(2932m)杓子岳(2812m)白馬鑓ヶ岳(2903m)を登り、白馬鑓温泉小屋に泊まり、猿倉へ下る周回ルートです。

ルート

【1日目】
栂池自然園駅天⇒狗原⇒ 白馬乗鞍岳⇒白馬大池山荘《泊》

【2日目】
白馬大池山荘 ⇒小蓮華山⇒白馬岳⇒白馬山荘《泊》

【3日目】
白馬山荘⇒ 杓子岳⇒白馬鑓ヶ岳 ⇒ 白馬鑓温泉《小屋泊》

【4日目】白馬槍温泉⇒ 小日向山⇒猿倉

総距離:約24.4km
標高差:登り約2.042m 下り約2.622m

※栂池~白馬三山はそこまで危険な箇所はなかったですが、  縦走中、白馬槍温泉分岐から猿倉までが、常に足元に注意しなければならず大変だと感じました。  白馬鑓温泉の手前は急で足元が滑りやすい岩ばかりで、気を付けていてもツルっと滑ります。また、白馬槍温泉からの下山も細い道が斜面になっていて、沢が3つあります。

下山後の寄り道に

▲スノーピーク ランドステーション白馬。
▲雪峰食堂。
▲「Hakuba Pale 」果実の香りがするクラフトビール。

ランドステーション白馬には、キャンプ用品販売はもちろん、食堂もあります。雪峰食堂には、新潟名物のラーメンや白馬で採れた食材を使用した定食もあり、白馬ブルーイングカンパニーのクラフトビールもいただけます。ピークデザインのカメラアクセサリーもあり、立ち寄る楽しみのひとつです。 温泉施設みみずくの湯も併設。下山後にゆっくりと白馬の余韻を楽しむことができる場所として、おすすめします。

そして、今回の山旅を助けてくれたアイテムが大好きなカメラギアブランドのピークデザイン。楽に歩けて、一歩先のすばらしい一枚へ導いてくれる。これからも、ピークデザインのストラップとキャプチャーと旅をするのが楽しみです。

Snow Peak LAND STATION HAKUBA
https://www.snowpeak.co.jp/landstation/hakuba/

PEAK DESIGN
https://www.peakdesign-japan.com/

白馬村
https://www.vill.hakuba.nagano.jp/tozan/

 

写真&テキスト◎稲葉 和代(宇宙HIKE)
https://www.instagram.com/kinobar28?stkn=MW0zYWtiZ3d3Z28xMA==

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PROFILE

宇宙HIKE

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Photographer 松本茜主催、山と写真のコミュニティー。 宇宙を旅するように山へ登り、旅や写真を使って「自分」にフォーカスする。 ユーモア溢れるメンバーが集まり、日々楽しみながらいろんなフィールドで活動を続けている。

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