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ヴィットリアが最高峰グラベルレーシングタイヤ「Terreno Pro」を発表 再生素材92%の新構造|Vittoria

ヴィットリアがグラベルレースシーンに向けた新たなハイエンドタイヤシリーズ「Terreno Pro(テレーノ プロ)」を発表した。ワールドクラスのレース現場からのフィードバックを基に開発され、92%が再生可能・リサイクル素材で構成される「Gravel Race Construction」を採用。2025年夏に導入された新基準「T-Score」に準拠した4種類のトレッドパターン(T10 / T30 / T50 / T60)で展開される、究極のレーシングタイヤを紹介しよう。

レースで勝つための「Pro」グレードがついに登場

グラベルロードの多様化とレースシーンの高速化が進む中、タイヤのリーディングブランドであるヴィットリアから、競技志向のライダーに向けた新たな回答が示された。それが今回発表された「Terreno Pro」シリーズだ。

ヴィットリアは2025年7月、路面状況を数値化した新指標「T-Score(Gravel Terrain Score)」とともに、耐久性と信頼性を重視した「Terreno Endurance」シリーズをリリースした。今回発表された「Terreno Pro」は、そのT-Scoreシステムやトレッドデザインを共有しつつ、ケーシングとコンパウンドを完全にレース仕様へと置き換えたモデルだ。

「Endurance」が日々の冒険や長距離ライドにおける絶対的な耐久性を目指したのに対し、「Pro」は純粋に”レースでの勝利”を追求。環境への配慮を徹底しながらも「ヴィットリア史上最速のグラベル構造」を実現している。

92%がサステナブル素材。「Gravel Race Construction」がもたらす性能向上

Terreno Proの核となるのが、新たに採用された「Gravel Race Construction(グラベルレース構造)」だ。驚くべきことに、原材料の92%に再生可能素材およびリサイクル素材が使用されている。

ケーシングには、ロード用ハイエンドタイヤ「Corsa Pro」のノウハウを感じさせる、しなやかなマルチレイヤー・オーガニックコットンを採用。サイドウォールには、廃棄された漁網などを再利用した「Seawastex®リサイクルナイロン」による補強が施され、コットンの弱点であるサイドカット耐性を高めている。さらにビード部分には高強度繊維「Zylon®」を使用し、ビードシールドで補強することで、フックレスリムを含むチューブレスセットアップ時の安全性と空気圧保持性能を向上させた。

コンパウンドには、競技用グラベルレース専用に開発された「Eco Race Formulation」を採用。これには以下の3つの主要成分が含まれる。

  • 天然ゴム(Fair Rubber®認証): 衝撃や裂けに強く、公正な取引が保証された素材。
  • 大豆油: 従来の化石由来オイルの代替として、ゴムのひび割れリスクを低減し耐久性を向上。
  • もみ殻灰シリカ: 農業廃棄物を再利用し、グリップ力と転がり性能を強化。

これら新技術の投入により、既存の「Terreno Endurance」構造と比較して、スピード(転がり抵抗の低減)で5%、グリップで18%、パンク耐性で9%、快適性で3%の向上を実現したという(Terreno Pro T30とT30 Enduranceの比較値)。一方で耐久性はEnduranceモデルに対し92%程度に留まるが、それでも約10時間のレース(Unbound 200想定)で18分ものアドバンテージを生み出す性能差は、レーサーにとって大きな武器となるはずだ。

路面状況を表す「T-Score」に基づく4つのトレッドパターン

シリーズは路面の荒れ具合を示す指標「T-Score(T0〜T100)」に基づき、レース用途に最適化されたT10、T30、T50、T60の4モデルで構成される。Enduranceシリーズにはより過酷な路面向けのT70〜T90が存在するが、高速化するレースシーンをターゲットとするProシリーズでは、より転がりを重視したT60までのラインアップとなる。

Terreno Pro T10(Hardpack):グラベルに”ロードの速さ”を

シリーズ中最も転がり抵抗が低いモデル。センターには「Corsa」にインスパイアされたスリックセンターストリップを配置し、舗装路や固く締まったグラベルで圧倒的なスピードを発揮する。サイドには魚の鱗形状のノブを配し、コーナリンググリップを確保している。

Terreno Pro T30(Fine Loose):ドライグラベルの決定版

多くのライダーに支持されてきた「Terreno Dry」の系譜を受け継ぐモデル。独自のフィッシュスケール(魚鱗)形状のセンターリブにより、低い転がり抵抗とブレーキ時のトラクションを両立。サイドノブにはサイピング(細かな溝)加工が施され、傾斜のある路面でも確実なグリップを提供する。

Terreno Pro T50(Mixed):スピードとコントロールの融合

ハードパックからミックステラインまで対応する、旧「Terreno Dry」と「Mezcal」の中間に位置する汎用モデル。V字型のサイピングと特徴的なトランジション・ラグ(センターからサイドへの移行部)の設計により、直進時の軽さと、コーナリング時のスムーズなグリップ移行を実現している。

Terreno Pro T60(Mixed):変化する路面に対応する信頼性

より荒れた路面や緩い土質に対応するため、実績のあるV字型デザインと均一なトレッドプロファイルを採用。深めのサイピングにより、不安定な路面状況でも信頼できるグリップ力を発揮する。

スペックと価格

全モデル共通で、サイドウォールカラーは「Natural Brown(ナチュラルブラウン)」のみの展開。サイズは700x35c、40c、45cの3種類が用意される(Enduranceモデルとはサイズ展開が異なる点に注意)。

製造はタイにあるヴィットリアの「カーボンニュートラル®オペレーション認証」を受けた工場で行われ、製造工程においても環境負荷の低減が徹底されている。

Vittoria Terreno Pro シリーズ

価格:15,950円(税込)

  • ラインアップ:T10(Hardpack)、T30(Fine Loose)、T50(Mixed)、T60(Mixed)
  • サイズ(重量):
    • 700x35c(550g)
    • 700x40c(600g / T60のみ650g)
    • 700x45c(690g / T30のみ670g)
    • ※重量はモデルにより若干異なる
  • カラー:Natural Brown
  • 構造:Gravel Race Construction(チューブレスレディ・フックレス対応)
  • ケーシング:リサイクルナイロン&オーガニックコットン(マルチレイヤー)
  • コンパウンド:Eco Race Formulation

問:ブイ・ティー・ジェイ https://www.vittoriajapan.co.jp/

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Bicycle Club編集部

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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