
タイム伝説のベストセラー「新型フルイディティ」が新時代のエンデュランスロードとして復活!|TIME
Bicycle Club編集部
- 2026年04月19日
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フランスが誇るプレミアムカーボンフレームブランド、TIME(タイム)。その歴史において史上最高の販売台数を記録した伝説のベストセラーモデル「FLUIDITY(フルイディティ)」が、現代のパフォーマンス重視のエンデュランスサイクリストに向け、ゼロから再設計され2026年モデルとして劇的な復活を遂げた。
サスペンション等のギミックに頼らず、TIME独自のカーボン編み込み技術と新素材「ダイニーマ®」の融合によって生み出された極上の快適性。そして、最大40mmのタイヤクリアランスを持ちながらピュアロードの反応性を失わない、妥協なき「パフォーマンス・エンデュランスロード」の全貌に迫る。
ギミックを排した純粋なパフォーマンスエンデュランス

昨今のエンデュランスロード市場は、快適性を高めるためにフレームにエラストマーを組み込んだり、複雑なピボットやサスペンション機構を採用するモデルが少なくない。しかし、それらは同時にフレームの複雑化、重量増、そしてメンテナンス性の悪化というデメリットも引き起こす。
TIMEが新型フルイディティで目指したのは、そうした小細工を一切持たない「純粋なパフォーマンス」だ。目指したのは、同社の軽量レーシングモデル「アルプデュエズ」を思わせる軽快な走行性能と精度を持ちながら、200km以上を走破した“4時間後に違いが分かる”バイクである。
グランフォンドで自己ベストに挑戦したい、長い登りをこなしたあともスタート前のようなフレッシュな気分でいたい。そんなライダーの相反する欲求(スピードと長距離での快適性)を満たすため、1グラムの無駄もなく、すべての繊維の流れに明確な意図を持って設計されている。
TIMEの真骨頂。BCS工法×ダイニーマ®が生み出す魔法の絨毯

フルイディティの圧倒的な乗り心地の秘密は、TIMEの伝家の宝刀である「BCS(Braided Carbon Structure=編み込みカーボン構造)」と、最先端素材「ダイニーマ®(超高分子量ポリエチレン)」の融合にある。
軍事・航空宇宙分野でも使用されるダイニーマ®は、鉄の15倍の引張強度を持ちながら水に浮くほど軽く、何より「並外れた振動減衰特性」を持っている。しかし、一般的なカーボンフレーム製造で用いられる「プリプレグ(あらかじめ樹脂を含浸させたカーボンシート)」工法では、このダイニーマ®の特性を活かしきれず、構造的な不完全性や重量増を招いてしまう。
そこで活きるのがTIMEのBCS工法だ。カーボン糸を筒状に編み上げていく独自の製造工程において、ダイニーマ®繊維を無理なく精密に織り込むことに成功。これにより、構造レベルで高周波の路面振動をカットし、長距離走行時の疲労を劇的に軽減する。
さらに、エンデュランスに最適な重量剛性比を達成するため、チューブ形状はあえてラウンド(丸みを帯びた)形状を採用。シートチューブ上部からリアエンドに向けて美しく流れ落ちる新しいシートステーデザインが垂直方向の振動吸収性を高め、「魔法の絨毯」と称されるタイム特有の洗練された乗り心地をさらに高みへと引き上げている。
40mmタイヤ対応と、クラス最高レベル「425mm」のチェーンステー

新型フルイディティは、現代のロードバイクのトレンドを牽引するワイドタイヤに完全対応。最大40mm(700×40C)という、グラベルロードに迫るタイヤクリアランスを確保した。これにより、エアボリュームを活かして荒れた路面での転がり抵抗を低減し、高速コーナーやバンピーな下り坂での圧倒的な安定感と安心感を提供する。
ここで特筆すべきは、ジオメトリーの工夫だ。通常、40mmものタイヤクリアランスを確保しようとすると、タイヤとシートチューブの干渉を避けるためにチェーンステーを長く延長せざるを得ない。結果として、バイクの挙動はモッサリとし、ロードバイクらしい機敏さが失われてしまう。
しかし、フルイディティはフレーム形状を極限まで突き詰めることで、40mmのクリアランスを持ちながら、チェーンステー長を「425mm」というクラス最高レベルのコンパクトさに収めることに成功した。これは32mmタイヤを限界とする一般的なエンデュランスロードよりも短い数値であり、踏み込んだ瞬間のダイレクトな加速感や、キレのあるハンドリングを一切犠牲にしていないことを意味している。
スタックの復活。最適化された「速く走るための」ポジション

エンデュランスサイクリストから最も多く寄せられる「高いスタックハイト(ハンドルの高さ)が欲しい」という切実な要望。昨今のケーブル完全内蔵の一体型コックピットは美しい反面、レーシングジオメトリーのバイクでアップライトなポジションを出そうとすると、コラムスペーサーを不格好に積み上げるか、無理な前傾姿勢を強いられることになっていた。
フルイディティはこの問題を根本から解決するため、ジオメトリーを見直し「スタックの復活」を掲げた。TIMEの従来のロードモデルと比較して、ヘッドチューブを全サイズで2センチ以上長く設計。トップキャップとスペーサーで45mmのスタック調整機能を持たせた。
これにより、ライダーは上体を自然に保ち、肩を後ろに引いて胸を開いた「呼吸がしやすい」ポジションを無理なく作ることができる。長時間のヒルクライムでも出力を維持しやすく、下りでは安定したポジションで自信を持ってバイクをコントロール可能だ。快適性を追求したアップライトなポジションでありながら、ハンドリングの精度と信頼性は一切妥協されていない。
最新コンポへの最適化と、ヨーロッパの誇りを纏うプレミアムな仕上げ

コンポーネントは時代のニーズに合わせ、電動シフト専用設計へと舵を切った。Shimano Di2、SRAM AXS、Campagnolo EPSの現行モデルに完全対応。ケーブルルーティングはFSAのインテグレーテッドヘッドセット(SMRトップキャップ付属)を採用し、セミ一体型および完全一体型コックピットでのスマートなケーブル内蔵化を実現している。リアディレイラーハンガーはSRAMのUDH(ユニバーサルディレイラーハンガー)を標準装備し、将来の拡張性やトラブル時の対応力も万全だ。
そして、フルイディティのプレミアムな存在感を決定づけるのが、TIMEのヨーロッパ工場(自社仕上げ)による美しい塗装である。標準的な工場仕上げとは一線を画すプレミアムなプロジェクトとして、全4色のカラーラインナップを用意。すべてのカラーリングにおいて、TIMEの誇りである「BCS編み込みカーボン構造」の美しいテクスチャがロゴやストライプから露出する意匠が凝らされている。
グランフォンドシーンの本質である「スピード、チャレンジ、高度なライディングスキル」に正面から斬り込み、ライダーの努力に最高のパフォーマンスで応えるマシン。妥協ではなく、エンジニアリングの達成地点。新型「フルイディティ」は、あなたのロードバイクライフを未体験の領域へと導くはずだ。

TIME FLUIDITY
フレームセット価格:682,000円(税込)




- フレーム素材:ダイニーマ®強化BCSカーボンファイバー
- フォーク:ケブラー強化BCSカーボンファイバー(1-1/8〜1-1/2テーパー)
- ボトムブラケット:PF 386 EVO
- シートポスト径:27.2mm(クランプは一体型ヒドゥン)
- 最大タイヤ幅:700×40C
- シフト:電動シフト専用(1xおよび2x対応)
- ブレーキ:フラットマウントディスク
- リアディレイラーマウント:SRAM UDHハンガー
- サイズ:XS、S、M、L、XL
- カラー:ヌードカーボン、グロスホワイト、サテンメタリックレッド、サテンクリスタルブルー
- 付属品:FSA内蔵型ヘッドセット(SMRトップキャップ付)、TIME ACR用トップキャップ、前後スルーアクスル等
問:ポディウム http://www.podium.co.jp
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