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セルジオ・トゥが圧勝しブリッツェンが表彰台を独占!おんたけTTで岡篤志がランキング首位に躍り出る

長野県木曽郡王滝村の御嶽湖南岸で開催されたJBCF Jプロツアー第6戦「第4回 おんたけタイムトライアル」。往復32kmのコースで争われたスピードバトルは、Astemo宇都宮ブリッツェンが圧倒的な強さを見せつけた。台湾の現役TT王者であるセルジオ・トゥが平均時速49.49kmを叩き出して圧勝。2位に宮崎泰史、3位に岡篤志が続き、同チームが見事なワンツースリーフィニッシュで表彰台を独占。さらにこのレースの結果を受け、岡がJプロツアー個人総合首位(プロリーダージャージ)に浮上した。

アップダウンと強風が待ち受ける御嶽湖畔の32km

5月16日(土)、Jプロツアー2連戦の初日として長野県王滝村にて「第4回 おんたけタイムトライアル」が開催された。松原スポーツ公園近傍をスタートし、牧尾ダム近傍で折り返す往復16kmのコースを2周回する、合計32kmの個人タイムトライアルである。

湖畔のコースは完全な平坦ではなく、レイアウトの中盤に上りが設定されており、往復で計4回の上りをこなさなければならない。さらにこの日は風が強く、往路が追い風、復路が向かい風というタフなコンディションに。ただ空力ポジションを維持するだけでなく、登坂時のペースメイクや風向きに合わせた緻密なペーシングが勝敗を分ける鍵となった。

スタートリストには、過去に平均時速48km台のコースレコードを叩き出した前年大会の覇者、金子宗平(群馬マンモスレーシング)も名を連ねていたが、先日の東日本ロードクラシックでの落車による骨折(鎖骨と肋骨)の影響で無念のDNS。総勢75名が出走し、13時10分から3つのヒートに分かれてのスタートとなった。

山本大喜のターゲットタイムを宇都宮勢が次々と更新

第1ヒートに出走した選手たちがタイムを刻む中、元ロード全日本王者である山本大喜(VC福岡)が39分44秒91という好タイムをマーク。これが後続ヒートの選手たちにとっての明確なターゲットタイムとなる。

15時15分からスタートした第2、第3ヒートには、総合上位を狙う実力者たちが集結した。その中で鮮烈な走りを見せたのがAstemo宇都宮ブリッツェンのメンバーだった。まずは第2ヒートで出走した宮崎泰史が、山本のタイムを上回る39分24秒68を叩き出し暫定トップに躍り出る。

しかし、その直後にフィニッシュしたチームメイトのセルジオ・トゥが、格の違いを見せつける走りを披露した。トゥは強風とアップダウンのあるトリッキーなコースを全く苦にせず、平均時速49.49kmという驚異的なペースで巡航。宮崎のタイムを大幅に塗り替える38分47秒47の最速時計を叩き出し、トップに立った。

トゥは台湾の現役タイムトライアル王者であり、今季ワールドツアーチームのバーレーン・ヴィクトリアスから移籍してきたアジアトップクラスのタイムトライアリストだ。ワールドツアー時代にEBウイルスによる長期離脱というアスリートとして致命的とも言える苦難を経験したが、不屈の闘志で完全復活。今年のアジア選手権ではトラックの4km個人追い抜きで台湾新記録を連発し、ロードの個人タイムトライアルでは銅メダルを獲得するなど、実力は完全に世界基準へと戻している。スピードがありながらも178cm、63kgと重量級の選手ではなく、ある程度起伏のある今大会のレイアウトは彼の能力を最大限に引き出す舞台となった。

一方、最終の第3ヒートで出走した岡篤志は、チームのディスクホイールが足りず、フィニッシュ直後の宮崎から機材を付け替えてスタートに臨むという慌ただしい展開を強いられていた。DHバーにサイクルコンピューターを取り付けられず、ポケットに入れて自らの感覚のみでペーシングするという難しい状況下での出走。復路の向かい風に苦しみながらも、沿道の鈴木真理監督からチームメイトのタイム差情報を聞き、集中力を切らさず追い込んだ。結果、39分37秒24でフィニッシュし、山本を僅かに上回って3位に滑り込んだ。

Astemo宇都宮ブリッツェンが1-2-3フィニッシュ!岡がランキング首位に浮上

すべての選手がフィニッシュし、Astemo宇都宮ブリッツェンが1位セルジオ・トゥ、2位宮崎泰史、3位岡篤志と、表彰台を独占する完璧な結果を残した。4位から6位には山本大喜、横塚浩平、本多晴飛とVC福岡勢が固める形となった。

優勝したセルジオ・トゥ本人は「2年前の金子選手のレコードにトライしましたがわずかに届きませんでした」と語ったものの、実際には過去の最速記録を5秒上回る圧倒的なタイムでのレコード更新劇であった。
「きょうのコンディションは非常に良かったです。タイムトライアルは、自分が一番得意としている種目。いい走りができたと思います」と、自身のパフォーマンスに確かな手応えを口にした。

2位に入った宮崎は「コンディション的にはそこまでよくありませんでした。折り返し地点にいた真理監督の顔を見たら渋い顔をしていたので『ダメかな』と思いながら走っていました(笑)。真理さんはセルジオのタイムがよく、2位という点で渋い顔をしていたのかもしれません。走っている途中はダメかなと思っていましたが、この結果には満足しています」と安堵の表情を見せた。

そして3位の岡は「きょうはあまり自信がなかったのですが、真理監督から折り返し地点で『セルジオ選手から何秒差』と聞き、さらに最後は『宮崎選手から十数秒遅れて3番目』とも耳にしました。なんとか宮崎選手に届くかなと全力を尽くしましたが、チーム内争いに敗れて3位となりました。少し悔しかったのですが、ワンツースリーフィニッシュと最高の結果を残すことができました」とレースを振り返る。

岡はこれまでランキングトップを争っていた草場啓吾(キナンレーシングチーム)や孫崎大樹(ヴィクトワール広島)らが不在だった今大会での3位入賞により大きくポイントを加算し、見事にJプロツアーの個人総合首位(プロリーダージャージ)に浮上した。「きょうは8位以内に入ればリーダーということで可能性は高いかなと思っていました。今後、シーズンを通してジャージを守っていきたいです」と、翌日のヒルクライム戦に向けた更なる意気込みを語った。

リザルト

1位 セルジオ・トゥ(Astemo宇都宮ブリッツェン) 38分47秒47(平均時速49.49 km/h)
2位 宮崎泰史(Astemo宇都宮ブリッツェン) +37秒
3位 岡篤志(Astemo宇都宮ブリッツェン) +49秒
4位 山本大喜(VC福岡) +57秒
5位 横塚浩平(VC福岡) +1分08秒
6位 本多晴飛(VC福岡) +1分41秒
7位 新藤大翔(HPCJC・ブリヂストンアンカー) +1分48秒
8位 フォン・チュンカイ(Astemo宇都宮ブリッツェン) +1分51秒
9位 住田悠人(VC福岡) +1分53秒
10位 大室佑(群馬マンモスレーシング) +1分53秒

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PROFILE

せいちゃん

せいちゃん

稲城FIETSクラスアクト所属のJプロツアーレーサー。レースを走る傍ら、国内外のレースや選手情報などを追っている。愛称は「せいちゃん」のほか「セイペディア」と呼ばれている

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