
【長野県でおすすめ】県内在住の山好きママがいち押し!子連れ登山のおすすめ山スポット
ランドネ 編集部
- 2026年06月27日
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プロフィール
フォトグラファー・森の案内人・星読み師/内田民子さん
1978年生まれ、長野県出身。2児の母。「森と人を繋ぐ」をコンセプトとする「ハルニレ森の案内所」を主宰。地元である長野県松本市を拠点に、ポートレートを中心とする写真撮影、完全プライベートの森案内、占星術鑑定・講座などを行う。2025年には、安曇野をベースに森林散策、森林浴太極拳、ロルフィングなどのリトリート企画を運営する「サイレントネイチャーワークス」を友人とともに立ち上げる。
- 年齢別におすすめの山スポットを紹介していますが、子どもの成長には個人差がありますので、あくまでも目安としてご参照ください。
- 「参考コースタイム」は、歩き慣れた3歳以上の子どもといっしょに歩くことを基準に、成人のコースタイムの2倍の時間を表記しています。
- 天候などによっては、記載のコースタイムより多く時間がかかる場合もあります。
スニーカーハイキング<3・4歳~>:鉢伏山・八島湿原
子どもがバックパックを背負って自分の足で歩けるようになったらぜひ訪れてほしい、道が平らで歩きやすく、滑落などのリスクが極力少ない山スポットです。とはいえ急に走り出したりするなど、子どもは親が予測できない動きをするもの。歩き始める前に、道の状態をチェックしておくと安心です。
ここで紹介する山スポットのほか、上高地、乗鞍高原、戸隠高原、白駒池などもおすすめです。
鉢伏山

富士山と諏訪湖の眺望で有名な高ボッチ高原の北側にそびえる鉢伏山は、山の形そのものがなだらかで、気軽なハイキングを味わえる里山です。グリーンシーズンは鉢伏山荘という山頂付近の山小屋あたりまで、車で上がることができます。山小屋のそばの駐車場から南側に位置する鉢伏山山頂まで、子どもとゆっくり歩けば往復で1時間20分ほどのハイキングに。山頂では、北アルプス、中央アルプス、南アルプス、御嶽山、富士山など名だたる山々の景色が広がります。
駐車場の北西には標高1,836mの前鉢伏山もあり、そちらは大人の足で往復約20分なので、子連れでも1時間以内で歩くことができます。子どもの機嫌や体力に合わせて登る山を選べるのも、この山スポットの魅力と言えるでしょう。
【鉢伏山データ】
- 標高:1,929m
- 参考コースタイム:1時間20分
- おすすめコース:鉢伏山荘駐車場→(40分)→鉢伏山→(40分)→鉢伏山荘駐車場
八島湿原

霧ガ峰高原内に位置し、国の天然記念物に指定されている稀少な高層湿原です。木道の遊歩道が整備されていてつまずいて転ぶ心配が少ないことは、子連れにとってうれしいポイントのひとつ。子どもと花々や草木を観察しながら湿原をゆっくり 1周したら、3時間20分ほどの道のりになります。
子どもがさらに歩けるようになったら、蝶々深山(標高1,836m)を目指すのもおすすめです。蝶々深山はなだらかな山なのですが、ゴロゴロとした石の上も歩くので、子どもの足元に注意を払うことを忘れずに。山頂からは、八島湿原一帯を見下ろすことができます。
【八島湿原データ】
- 標高:1,630m
- 参考コースタイム:3時間20分
- おすすめコース:八島湿原駐車場→(1時間50分)→旧御射山社→(1時間30分)→八島湿原駐車場
※駐車場から時計回りに歩いた場合のコースタイム。
登山入門<4歳~>:長峰山・守屋山
子どもが保育園・幼稚園の年少にあたる4歳頃になったら、ある程度、標高差のある山にもチャレンジしたいところです。登山入門では、子連れでも半日あれば登ることができ、達成感を味わえる大展望が魅力の山スポットを紹介。道中には、木の根がむき出しになっていたり大きな岩があったりと滑りやすい箇所も多くあるので、専用の登山靴を履かせて、水分やおやつも充分に用意して出かけましょう。
ここで紹介する山スポットのほか、八ガ岳の高見石小屋やしらびそ小屋や、美ガ原高原、霧訪山、入笠山などもおすすめです。
長峰山

花見登山を楽しめる山として人気の高い光城山の北側にそびえる、安曇野市の里山です。「長峰荘コース」「雲龍寺コース」というふたつの登山道が整備されていて、長峰荘コースなら大人の足で片道1時間もあれば山頂へたどり着けるので、子どもといっしょに山歩きをゆっくりと楽しむことができます。
なによりの魅力は、芝生の広がる山頂から街と北アルプスの景色を望めることです。広々とした芝生の上に腰かけて景色を眺めたりお弁当を食べたりするなど、親子の山時間をのんびりと満喫するのもいいでしょう。
【長峰山データ】
- 標高:933m
- 参考コースタイム:4時間(長峰荘コースの場合)
- おすすめコース:長峰山登山口→(2時間)→長峰山→(2時間)→長峰山登山口
守屋山

南アルプスの北端に位置し、東峰(1,631m)と西峰(1,650m)のふたつのピークを抱く里山で、どちらの山頂からも諏訪湖、日本アルプス、八ガ岳を望む大パノラマを楽しめます。一般的なのは杖突峠から山頂を目指す「杖突峠コース」で、東峰までは大人の足で片道約1時間20分、その先の西峰までは東峰から片道約20分がかかります。
東峰・西峰ともに山頂周辺は広々としているので、景色を眺めながらお弁当を食べることもできます。登山道に大きな岩が現れる「立石コース」というコースもあるので、下山時にはそちらを通ってみるなど、子どもの体力に合わせて行程をアレンジしてもいいでしょう。
【守屋山データ】
- 標高:1,650m
- 参考コースタイム:6時間20分
- おすすめコース:杖突峠登山口→(2時間40分)→守屋山東峰→(40分)→守屋山西峰→(3時間)→杖突峠登山口
登山初級・中級<小学生~>:八方池・涸沢カール
子どもが小学生になったらぜひ訪れてほしい、ダイナミックな景観に出合える2,000m以上の標高の山スポットです。セレクトのポイントは、ある程度の高さまでロープウェイや車を使ってアクセスできること。標高が高いので、大人も子どもも装備を万全にすることは大前提ですが、道の危険個所や行動中の天候などに関する下調べも入念にするなど、安全に帰って来られるようにできる限りの準備をしましょう。
初級としておすすめなのは八方池をはじめ、乗鞍岳、北横岳、蓼科山、黒斑山など。初級の山々での経験を積んだら、中級として涸沢カール、黒百合ヒュッテ、燕岳、蝶ガ岳など、山のなかで1泊以上をして歩く山スポットもおすすめです。
八方池

唐松岳の尾根の中腹に位置する八方池は、水面に映り込む白馬三山や池の周辺に咲き誇る高山植物など、夏山を象徴する美しい景色が見られることで有名な場所です。白馬八方尾根スキー場のゴンドラとリフトを利用すれば標高1,830mの八方池山荘から歩き始めることができ、そこから八方池までは、大人の足ならば片道約1時間30分でたどり着けます。
ゴンドラやリフトに乗ること、ゴールで神秘的な景色に出合えることなど、子どものワクワク感を高める要素が詰まっていることに加えて、道の途中にトイレや木道があり安全で快適に歩けるという点も子連れ登山におすすめの理由です。ただ標高が高く稜線が広いため、悪天候の際は強風や道迷いの危険も。子連れで行くなら、穏やかな晴れの日を狙って登るようにしましょう。
【八方池データ】
- 標高:2,060m
- 参考コースタイム:6時間00分
- おすすめコース:八方池山荘→(3時間20分)→八方池→(2時間40分)→八方池山荘
涸沢カール

お椀のような独特な地形をした涸沢カールでは、前穂高岳、奥穂高岳、涸沢岳、北穂高岳といった3,000m級の山々が目の前に迫る圧巻の景色を楽しめます。所要時間は、上高地バスターミナルから大人の足で片道約6時間。子どもの足だとさらにかかるため 2泊以上を要する大冒険になりますが、苦労してたどり着いた先に待っている景色は、子どもにとって一生の思い出となるはずです。
涸沢カール周辺には涸沢小屋と涸沢ヒュッテというふたつの山小屋があり、売店で名物のソフトクリームやパフェを購入することができます。長い道のりですが、ゴールにごほうびのスイーツがあれば、子どものやる気を奮い立たすことができるかも⁉
【涸沢カールデータ】
- 標高:2,350m
- 参考コースタイム:【1日目】6時間20分【2日目】6時間【3日目】6時間10分【4日目】4時間
- おすすめコース:上高地バスターミナル→(4時間)→徳沢→(2時間20分)→横尾泊/横尾→(6時間)→涸沢ヒュッテ泊/涸沢ヒュッテ→(4時間)→横尾→(2時間10分)→徳沢泊/徳沢→(4時間)→上高地バスターミナル
「山に行きたい」と言わなければ、連れていかない。子どもの意思確認がないよりの安全登山

ふたりの子どもたちと山登りを楽しんできた内田さんは、「子どもを無理に山へ連れて行かない」ということを心掛けています。
「最初のころは、私たち親が『山に行きたい』という気持ちもあって、子どもがあまり乗り気ではないときも、おやつで釣ったりしながら山へ連れて行っていました。でもあるとき、地元のガイドクラブの子ども向けクラスの体験会へ参加したことがあって。そのときに息子が『面倒くさい』『もう疲れた』と歩きながらグズグズしていたら、ガイドさんが息子に向かって強めに声をかけたんです。『その甘えが、緊急事態のときに生死を分けるんだ』と。
息子は当時小学2年生だったのですが、それで本当に拗ねてしまって……。30分ぐらい動かなかったのですが、ガイドさんは『君がこれからどうするかを決めていいけど、自分で決めてね』と、息子が動くまでとにかく待ってくれました。体験会が終わって、息子は『あのガイドさんは嫌だ』と言っていたのですが、1カ月ほど経って言われたことが腑に落ちたようで、自分から『俺は涸沢に行きたい』とはっきり言ってきたんです。息子はそれから、山に対する考え方が大きく変わったようでした」
内田さんは体験会以降、「次はこういう山へ行こうと思うけど、どうかな」と、子どもの意思を尊重するようになったそう。
これから子連れ登山を始めようと思っている方はぜひ、先輩ママである内田さんのこの経験をひとつの参考にして、子どもの気持ちやペースに寄り添いながら、親子での山の思い出をひとつひとつ積み重ねてくださいね。
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PROFILE
ランドネ 編集部
自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。
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