
ファインダー越しに見つける岐阜・飛騨の森と暮らし #2 暮らしのなかにある、飛騨の自然を訪ねて
ランドネ 編集部
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山や森、清流など豊かな自然に囲まれた岐阜県には、カジュアルな自然体験から本格的なアウトドアまで、旅の楽しみ方がたくさんあります。自然のなかで思いきり体を動かしたり、土地ならではの食や文化に触れたり。知れば知るほど、次に訪れたい場所が見つかります。
そんな岐阜の魅力を、旅と写真をとおして探しに出かけたのは、宇宙を旅するように山へ登り、旅や写真をとおして「自分」にフォーカスするコミュニティ「宇宙HIKE」主宰の松本茜さんと、メンバーの古塩さん、豊岡さん。カメラを片手に森を歩き、町をめぐりながら、飛騨の自然と暮らしを訪ねました。2日目は、朝市で地元の味を楽しみ、木の家具や工芸に触れ、最後は薬草を使ったお茶づくりへ。暮らしのなかにある、飛騨の自然を探します。

朝市で見つけた、飛騨の夏の味
朝いちばんに向かったのは、高山の町を流れる宮川沿いで毎朝開かれている宮川朝市。地元で採れた野菜やフルーツをはじめ、加工品や民芸品などを扱う店が並び、朝の高山の町を歩きながら、飛騨の味や暮らしに触れられる場所です。
まず訪れたのは、朝市通りの商店街にある「日々是好日 高山店」。8時~12時の4時間だけ営業しているおにぎり屋さんです。土鍋で炊いたおにぎりと豚汁をいただき、朝のエネルギーをチャージ。

さらに歩いていると、地元の野菜が並ぶ朝市の店先で足が止まりました。
「とうもろこし、朝茹でたばかりだから甘いよ。トマトも熟してから収穫してるからね」


店主の間さんにすすめてもらい、トマトととうもろこしを購入。そのまま川辺へ移動して、さっそくいただきます。
「トマト、ジューシー!」
「とうもろこし、すごく甘い!」

そして、もうひとつ気になったのが朝市通りにある商店「小瀬徳魚店」の飛騨桃のジュース。注文を受けてから桃と氷だけでつくる一杯は、桃そのものの甘さと香りが口いっぱいに広がります。旬の野菜や果物を味わい、飛騨の夏を感じる朝になりました。

宮川朝市
岐阜県高山市下三之町
営業時間:7:00~12:00
https://www.asaichi.net
森と暮らしをつなぐ、飛騨のものづくり

朝市をあとにして向かったのは、「HIDA 高山店 森と暮らしの編集室」。天然木を生かした家具をつくり続けてきた「飛騨産業」の直営店で、家具をはじめ、木や森にまつわるもの、地元の食品やクラフトなどが並ぶ場所です。


飛騨産業の創業は1920年。2階の歴史コーナーでは、創業当時につくられた家具から現在の製品まで、100年を超えるものづくりの歩みを見ることができます。ひととおり家具を見たあとは、店内にある「椅子と珈琲」へ。隈研吾さんが空間と家具のデザインを手がけたカフェです。

店内には、地元作家を中心に取り揃えた作品や飛騨の食材などが並ぶクラフトマーケットも。1本の木から家具をつくるには、枝葉などの家具には使えない部分も出てきます。飛騨産業では、そうした部分も無駄にせず、アロマオイルなどに活用しているそう。クラフトマーケットの一角にある「森の香りの研究所」に並ぶ香りを試してみると、前日に五色ヶ原の森でかいだ香りを思い出します。


HIDA 高山店 森と暮らしの編集室
岐阜県高山市名田町1-82-1
営業時間:10:00~18:00
定休日:水曜・第3木曜
https://hidasangyo.com/shop/takayama
鳥たちがつくる、小さな建築
続いて訪れたのは、「遊朴館 HIDA GALLERY」。木工を中心に、人の手と技術によって生み出される工芸を紹介するギャラリー・ショップ・カフェが併設する店舗です。このとき開催されていたのは、鈴木まもるさんによる「世界の鳥の巣と絵本原画展」。

ギャラリーには、形も大きさもさまざまな鳥の巣が並んでいます。枝や草など身近な素材を使い、鳥たちがそれぞれの環境に合わせてつくった巣。一つひとつの巣をのぞき込みながら、またカメラを構える3人。



併設の「CAFE & TABLE 工(こう)」では、季節限定のカレーや、自家製がんもどきの定食を。飛騨の食材を使った料理を味わいながら、器や家具など、ここで使われているものにも自然と目が向きます。気に入ったものをショップで購入することができるのも、楽しみのひとつです。
遊朴館 HIDA GALLERY
岐阜県高山市上一之町26
営業時間:10:00~18:00
定休日:水曜・第3木曜
https://hidasangyo.com/shop/yuhokan
植物の恵みをお茶にして味わう
2日間の旅の最後に向かったのは、飛騨古川の町中にある「ひだ森のめぐみ」。飛騨に自生する薬草を身近に感じられる施設で、薬草の展示や商品の販売、薬草茶の試飲のほか、薬草を使ったさまざまな体験も行なっています。

ここで3人が挑戦したのは、自分で薬草を選び、ブレンドしてお茶をつくる「薬研体験」。まずは担当の蒲さんから、それぞれの薬草の特徴や効能について話を聞きます。ずらりと並んだ薬草を前に、香りを確かめたり、気になるものを手に取ったり。

「効能を聞いたら、全部入れたくなっちゃうね」
茜さんが選んだのは、桑を多めにしたブレンド。桑には「生まれ変わる」という意味があると聞き、「写真で新しい景色を見たい」という思いも込めて選んだそう。古塩さんは、桑、イノコヅチ、メナモミの3種類を中心に。血に関わる薬草と聞き、「この3つをメインに」と組み合わせていきます。豊岡さんは、好きな黒豆をベースに、リラックス効果のあるクロモジや胃腸を整えるオオバコなどもセレクト。好きなものから選んだり、そのとき気になることから選んだり。薬草の組み合わせにも、それぞれの個性が表れます。
ブレンドが決まったら、次は薬研を使って薬草を細かくしていきます。薬研は、薬草などを細かくするために昔から使われてきた道具。石の上に薬草をのせ、もうひとつの石をゆっくりと動かします。


「回そうとしちゃうけど、押すんです」
蒲さんに教えてもらいながら、石を押すように動かしていくと、ごりごりと薬草が細かくなっていきます。
「意外と力がいるね」
「新しい世界が開ける感じ」
手を動かしているうちに、薬草の香りもふわっと立ってきます。薬草を選んで、量を計って、細かくして、お茶にする。普段ならお湯を注いで飲むだけのお茶も、自分の手を動かしてつくってみると、薬草との距離が少し近くなったように感じます。森や道ばたで見かける植物も、昔から人の暮らしのそばにあったもの。薬草を選び、すりつぶし、お茶にするまでの時間をすごしてみると、植物と暮らしてきた人々の知恵が少し身近なものに思えてきました。

ひだ森のめぐみ
岐阜県飛騨市古川町弐之町6-7
TEL:0577-73-3400
営業時間:10:00~16:00
定休日:12月29日~1月3日
https://www.city.hida.gifu.jp/site/yakusou/80565.html
自然と暮らしをつなぐ、岐阜の旅
森を歩き、朝市で旬の味を楽しみ、家具に触れ、薬草を使ってお茶をつくる。2日間で出会ったものは、どれも飛騨の自然と人の暮らしにつながっていました。森の木々が家具や香りになり、山や畑で育ったものが食卓に並ぶ。
森を歩いたからこそ、町で出会ったものの背景にも目が向いた今回の旅。カメラを片手に歩いてみると、その土地の自然が育んできた暮らしや文化も、旅の風景として見えてきました。
宇宙HIKEが切り取る「飛騨高山の町の風景」









楽しすぎるぞ岐阜!ハッシュタグキャンペーン
山や森を歩くだけでなく、旬の味を楽しんだり、町で人やものづくりに出会ったり。今回の旅で見つけたのは、自然を入口に、いろいろな楽しみ方へつながっていく岐阜・飛騨高山の魅力でした。
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ランドネ 編集部
自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。
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