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尾瀬の”草紅葉”はいま|まだ知らない尾瀬ストーリー#24

“尾瀬”と聞くと思い描く景色はどんなものでしょうか?

「湿原と山と木道」という景色を思い浮かべる方が多いかもしれません。尾瀬はその景色があまりにも有名で、その成り立ちや歴史、その周辺地域のこと、そこに関わる人々のことはほとんど知られていません。じつは尾瀬には感動的なストーリーがいくつもあるのです。

尾瀬をこよなく愛するOze Nature Interpreterの私が、尾瀬のさまざまなストーリーをお届けします!

秋がだんだんと深まる尾瀬沼のようすをお届けします

長く、雨や曇りが続いていた檜枝岐村と尾瀬。今年は土日や祝日のたびに、雨や台風が多い年となりましたね。私はイベントなどを毎月のように開催することにしているのですが、先日開催した「尾瀬のツキノワグマを知る」というイベントでは、急遽現地開催からオンライン開催に変更しました。尾瀬のイベントはお天気に左右されることもあり、天気予報アプリとにらめっこする日々です。

▲雨や曇りでも自然豊かな檜枝岐村は神秘的なので好きだけれど、長く続くと太陽が恋しくなる。

そんな長い日々をすぎ、天気予報アプリについに“晴れ”のマークが。これは、尾瀬に行くしかない!ということで、秋の気配漂う尾瀬に行ってきました。檜枝岐村を出発して、御池駐車場に到着するとたくさんの車が!

▲たくさんの車が停まっていた御池駐車場。

今シーズン中、この駐車場に100台以上の車が停まったのは、この日が2回目。通常であれば、7月の海の日の3連休には御池駐車場が満車となり、七入駐車場という場所に車を停めなければいけなくなるのですが、今シーズンはそんな日はありませんでした。

「わぁ!よかったですね!」とバスの運転手さんと話しながらシャトルバスに乗って御池を出発。じつは御池〜沼山峠のシャトルバスのガイドを行なわせていただいているのですが、このとき乗車させていただいたバスも乗客の方がたくさん乗っていて、とてもうれしかったです。

▲御池〜沼山峠間のシャトルバスで、ガイドを行なわせていただいています。

沼山峠に到着して登山道を歩き始めると、そこに漂う空気はもう秋でした。木々から漏れる太陽の光はまだ強目ではありましたが、すっかり秋の日差しに。辺りの木々も少しずつ色づいていたり、赤い実をつけていたり。足元に落ちた落ち葉も、秋の気配をより一層強めていました。

▲ナナカマドの実も真っ赤になって美しい。
▲木々の葉っぱも紅く染まっていた。
▲風や雨の影響もあると思うけれど、落ち葉があると秋の雰囲気が増す。

私はこの沼山峠〜大江湿原の登山道のあいだでは、とくに空気が気持ちよくて深呼吸を何度もします。林内なので、空気がひんやりとしている場所もあって、なんだか肺の中がきれいな空気で満たされて、体内がきれいになるような気がするんです(笑)。

この日も、秋の気配漂う空気をたくさん吸い込んで、とても清々しい気持ちになりました。みなさんもぜひ、やってみてくださいね!

▲沼山峠〜大江湿原でとくに好きなのが、このオオシラビソロード。ぜひここで足を止めて深呼吸してみてほしい。

そんなことをしながら歩いていると、足元にはたくさんの“きれいな世界”が広がっていて、可能な限りその世界を残しておきたくて、カメラを構えます。

▲緑のコケの中に赤いナナカマドの実が映える。
▲太陽の光に照らされてキラキラ光る植物と水。
▲こちらも緑の中にぽつんと“赤”。

自然のなかにいると、いつもは見すごしてしまうような小さな世界に気がつくことができる。本当に不思議ですよね。

さてさて、そうこうしていると大江湿原が見えてきました。大江湿原にも、どんな秋の景色が広がっているのかワクワクです。前を歩いていた人々の「わぁ〜!」という声にそのワクワクは最高潮に。湿原が目の前に広がると、色づいた植物たちが太陽に照らされて、キラキラと輝いていました。

▲色づいた湿原に太陽の光が当たってキラキラと輝いていた。

しばらく、「わぁ〜」とため息をつきながら写真を撮っていると、うしろから「そういえばここにダムの建設計画があったんだっけ?これはやめて正解だよね」という声が聞こえてきました。

じつはシャトルバスのガイドで尾瀬の車道計画のお話やダム建設計画のお話し、ゴミ持ち帰り運動のお話などをさせていただいています。その方たちの話していた内容にはちょっぴり情報に誤りはあるかもしれないけれど、シャトルバスの車内でわたしが話していた内容をなんとなくでも覚えていてくれて、とてもうれしくなりました。こんなふうに旅のあいだで話題にしてくれて、そして実際にこの景色を見て、“残っていてくれて本当によかった”と思っていただけたことがとてもうれしい。バスガイドを続けている意味があるのかもしれない、と思わせてくれるできごとでした。

では、最後にたくさんの尾瀬沼の秋のようすをお届けしようと思います。

▲黄金色の湿原と尾瀬沼のシンボル・三本カラマツ。
▲この時期ひと際目立つ、紅く染まったヤマドリゼンマイとレンゲツツジの葉。
▲遠くから眺めると秋の色がはっきりとわかる。

この時期の私の大好きなもののひとつ、お花が終わったあとの植物たちの姿。

すばらしい草紅葉が広がる尾瀬沼。これからは湿原だけでなく、山々も色づき、私たちの目をより楽しませてくれます。その美しい景色は、さまざまな人々の愛によって守られた“奇跡の自然”が作り出す景色。その奇跡の景色を、ぜひみなさんの目で見にきてください!

【星空イベントとマルシェを開催します!】

3年前から毎年開催している「尾瀬の天の川と星や宇宙をめぐる夜」を10月9日(金)に開催します!今年はなんと、天の川が見られる檜枝岐村の七入駐車場で開催。檜枝岐村は街灯が少なく、星空がすばらしい村なんです。当日は、星・宇宙のスペシャリストであり、毎年イベントにご協力いただいている大川拓也さんと、檜枝岐村のおとなりで隕石が落下したのでは?と話題の、南会津町のほしぞらの会のみなさんにもご協力いただきます。

また、10月10日(土)にはミニ尾瀬アートエリアにてマルシェを開催!福島県内の作家さんやヨガ・整体のインストラクターさんが出店。それに加え、星・宇宙のスペシャリストの大川さんには「太陽の表面を見る」という、わくわくするワークショップや、これから注目される天文現象と宇宙のお話もしていただきます。

ぜひ、秋深まる尾瀬のふもと、檜枝岐村へお越しください!

詳しい情報・お申込みは、Instagramからご確認ください。
Instagram@oze.nature

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PROFILE

HagiwaraMai

ランドネ / Oze Nature Interpreter

HagiwaraMai

尾瀬高校自然環境科の卒業生であり、尾瀬のビジターセンターや山小屋、ガイド団体で働いた経歴をもつ。現在は、尾瀬をこよなく愛するOze Nature Interpreterとして尾瀬とその周辺地域の知られざるストーリーを伝える活動をしている。

HagiwaraMaiの記事一覧

尾瀬高校自然環境科の卒業生であり、尾瀬のビジターセンターや山小屋、ガイド団体で働いた経歴をもつ。現在は、尾瀬をこよなく愛するOze Nature Interpreterとして尾瀬とその周辺地域の知られざるストーリーを伝える活動をしている。

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