
夏の北アルプスを、テント泊で楽しみつくすために。『PEAKS No.174』は2025年7月15日(火)発売

PEAKS 編集部
- 2025年07月10日
INDEX
東西約25km、南北100km超におよぶ範囲に標高3,000mを超える高山を抱く、北アルプス。
各地の登山口からは登山道が網目のようにつけられ、登山口から稜線上まで山小屋が集積する、日本を代表する山岳エリアです。
登山者に広く開かれるのが、夏の北アルプス。それは、あまたの山好きがそれぞれの目的地を目指し、縦横にのびる登山道を行き交うシーズン。
そこで今号のPEAKSがご提案するのが、夏の北アルプスを「テント泊」で楽しむという選択肢です。
衣食住をバックパックに詰め込み、たどり着いたテント場で、澄んだ空気のもと眠りにつき、朝の光に目を覚ます——。
より自由に、より自然に近いところで夏の北アルプスを感じるために、ノウハウや実践情報をたくさん詰め込んだ特集をお届けします!
北アルプスの全体像と、エリア別の特徴をつかむための見取り図的な解説にはじまり、目的別に分けた13本のルートガイド、各エリアに点在する66のテント場をすべて網羅したリストまで。
テントの設営&撤収テクニックや岩稜ルートの歩き方などのハウツー、また、表銀座と雲ノ平をテント泊縦走する紀行記事も合わせてお送りします。
北アルプスのテント泊に初挑戦したい山好きの方はもちろん、経験者にも新たな発見があること間違いナシのこの一冊。
今夏もすでに気温は上がりまくっていますが、夏山に向けてさらに熱気を高めるためのこの一冊、ぜひお手に取ってご覧ください!
編集◉PEAKS編集部
北アルプスって、どんな場所?全体像をつかむエリア解説からキックオフ
あまたの登山口や山小屋、テント場が集中する「北アルプス」。
その日本屈指の大山岳地帯を楽しむためには、全体像をつかんでおきたいところ……ということで、特集の手はじめにご用意したのが、北アルプスのエリア解説ページです!
冒頭の鳥瞰マップには、15座の日本百名山や、登山ルート上の要衝などの重要地名をピン留め。続いて、「槍ヶ岳・穂高岳」「立山・剱岳」など、テント泊計画を立てやすい5つのエリアをピックアップし、エリア別に特徴を解説しています。
まずは見取り図でイメージをつかみ、北アルプスにさらに分け入る手はずを整えましょう!
テント泊登山のために知っておきたい“北アルプスならでは”の重要ポイントを徹底解説
それでは、北アルプスでテント泊をするためには、どのようなポイントを知っておくべきか?
マップ解説に続いては、テント泊登山者として知っておきたい北アルプスの重要ポイントを押さえます。
3,000mを超える標高や、テント場の気象条件、登山者や山小屋の数の多さ——。ほかの山域とは事情の異なる“北アルプスならでは”のアレコレをご紹介。
北アルプスのテント泊登山者として押さえておきたい知識を、全8ページにわたって解説しています。
プロが直伝!テントの設営&撤収テクニック
北アルプスへの理解が深まったところで、テントを詰め込み、いざフィールドへ……!と、その前に、テントの設営&撤収テクニックをしっかりと確認しておきましょう。
快適かつ安全な睡眠をとるための場所選びや下準備、設営&撤収の手順、雨天や強風時のコツなどを、テント泊のプロが直伝。
テント泊初心者の方はもちろん、経験者も再チェックしておきたい、テントの取り扱い教科書のような内容となっています。
【山行記】若き山男が表銀座へ。憧れの岩稜帯をたどる3泊4日の縦走記
満を持して、いざフィールドへ!
テントを背負って縦走するのは、燕岳と槍ヶ岳を結ぶ人気のルート、表銀座ルートです。
縦走者はアウトドアギアメーカーに勤める若き山男、久能岳士さん。高校山岳部の夏山合宿で槍ヶ岳に登頂した折、大きなバックパックを背負い、東鎌尾根を燕岳方面から登ってくる縦走者を見かけて以来、このルートに思いを馳せてきました。
「力強い輝きを湛えた瞳の山男たちに強烈に憧れ、同時にそれは表銀座ルートへの憧れにもなった」と書き起こす久能さんが、満を持してその憧れの岩稜帯へ、3泊4日の縦走に踏み出します。
山岳ガイドがレクチャーする、岩稜ルートの歩き方
久能さんがたどった表銀座ルートの東鎌尾根、ほかにも穂高連峰の大キレット、剱岳のカニのタテバイ・ヨコバイ……と、北アルプスには多くの岩稜ルートがあります。
高山ゆえの高度感を感じるなかでのクサリ場やハシゴは、転倒・滑落や、落石でのミスが致命的になるリスクも。
そのような岩稜帯は、どう歩けばいいのか?
装備のポイントから、岩場の歩き方・登り方、クサリ場・ハシゴなど各所を安全に通過するためのノウハウを、山岳ガイドがレクチャーします。
北アルプスにある66のテント場。最新情報で完全ガイド!
北アルプスの知識や歩き方、テント泊のノウハウを学んだところで、テント場ガイドページへ!
ベースキャンプとなる登山口のテント場から、山頂直下の稜線上のテント場まで、各エリアで登山者を待っている北アルプスの66のテント場を、2025年最新情報で一挙ご紹介します。
山小屋の多さもさることながら、これだけの数のテント場が整備され、ルート設定の自由度が高いのも北アルプスならでは。こちらのガイドを標として、山行プランニングにぜひお役立てください!
はじめての北アルプスはどこが正解?ルートガイド13本を目的別にご紹介
「自由度が高いのはいいけれど、結局、どのルートがおすすめなの……?」「まずは王道ルートで行きたいなあ」または「子どもいっしょに短いルートで登ってみたい」などなど、おすすめルートはやはり知っておきたいもの。そこで、北アルプスのテント泊デビューにおすすめなルートガイドをお届けします!
難易度は低めで温泉を楽しめちゃうルートや、「YAMAP」での投稿数が多いルート、それに編集部秘伝の“なにがなんでも生ビールを飲むルート”も教えちゃいます。全13本、ぜひチェックを。
7月14日に開通する“信飛トレイル”。北アルプスの山間をスルーハイクレポート
今年2025年7月14日、北アルプスの山間に開通する一本のトレイルがあります。
その名は、信飛(しんぴ)トレイル。
信州(長野県)・松本と、飛騨(岐阜県)・高山とを結ぶ、総延長117kmのトレイルです。
山間を進みながら、必ずしもピークを踏むわけではなく、舗装路を行ったりトレイルに入ったり。田園風景のなかを行き、川で水浴びをしたり、温泉に入ったり、地元グルメやお酒を楽しんだり、クラシックルートとして名高いルートを通って徳本峠を越え、島々へ。
山に登るわけではないけれど、山のあいまを歩き繋いでゆく——そんな信飛トレイルの道行きを、ライター・吉澤さんがレポートします。
理想的な食料計画って、どんなもの?スポーツ栄養学の専門家に聞いてみました
登山者ごとの個性が色濃く出るのが、行動中や食事のときになにを食べるか・なにを飲むか、ですよね。つまり、食料計画。
一人ひとりの体質や好き嫌いもありますが、補給すべき栄養素は共通しているはず。でも、なにをどれだけ摂るとよいのでしょうか?その道のプロ、スポーツ栄養学の専門家の方に聞いてみました!
水分補給によい飲料にはじまり、カフェインの摂り方、血糖値の調節、カーボローディングの有効性……etc. 目からウロコな食糧計画講義、開講です。
【山行記】北アルプスの“へそ”水晶岳を越えて行く、西から東への大横断記
次なるフィールドは“日本最後の秘境”とも称される、雲ノ平。
登山口からのアプローチが長く、北アルプスの“へそ”ともいうべきロケーションにそびえる日本百名山、水晶岳を越える、西から東への大横断にライター・阿部さん一行が向かいます。
食事は個別で用意するのではなく、当番制を採用した一行。山の上ではあっても手抜かりのない食事を楽しむ、オトナのグループ登山ルポをお楽しみください。
持続可能な道をつくるために。登山道整備の参加レポート in 雲ノ平
雲ノ平からお届けするもうひとつが、登山道整備のレポート。
私たちが山に入るためにある登山道は、登山者の“利用”を見すえて開通されたもの。数多くの登山者が踏みならしてきた登山道はこれまで、おもに山小屋や山岳会の手によって“保護”されてきましたが、従来のシステムでは維持しきれなくなってきている、といいます。
そのなかで雲ノ平を拠点に、維持管理の担い手として試行錯誤してきたのが雲ノ平山荘と、2022年に立ち上げられた雲ノ平トレイルクラブ。今回は、活動のこれまでの歩みと、実際に参加してきたトレイル整備のようすの報告とを併せてお送りします。
ポンチョ連載は、前室付きシングルウォールシェルターを検証!
細かすぎるレビューで毎度おなじみのポンチョ連載では、前室付きシングルウォールシェルターを検証します。
シングルウォールといえば、“軽いけれど快適性に劣る”や“前室がなく不便で、結露しやすい”といったイメージですが、近年、使い勝手のよい“前室付き”モデルが増加中!
軽さと快適性を併せもつシングルウォールの理想的なひと張りを、自身も10年ほど愛用しているというポンチョさんが探ります。
【山行記】秋色に彩られた東北・焼石岳を踏みしめる絶景紅葉ルポ
季節を少し進めまして、秋へ。
お届けするルポの舞台は、東北・奥羽山脈にそびえる日本二百名山、焼石岳。
みごとな紅葉が広がるなかでも、行き交う登山者は片手でおさまるほど。人気のない錦秋の焼石連峰を、ライター・森山さんが歩きます。
うだるような酷暑ですが、あれよあれよと暦はめぐり、秋はやってくるもの。しかも、山の秋は早い!
季節を先取りするルポで、涼やかな秋とその色彩に思いを膨らませてみるのはいかがでしょうか。
アラフォー4人は青森県へ。弘前市カルチャーと初夏の八甲田山をめぐります
40がらみの編集長と山仲間による、ドタバタ珍道中連載。
今回は、飛行機でひとっ飛びして青森県へ。初日のメインフィールドは、弘前市街地。
青森県の定番文化という“朝ラー(朝ラーメン)”からキックオフし、新鮮な魚介を見繕い、温泉をハシゴし……と地場のアクティビティを満喫します。
「あれ、PEAKSって旅行雑誌だったっけ?」と思われるのも無理からぬこと。それでも、2日目のメインフィールドは……八甲田山(ちゃんと登ってて、よかった……!)。高山植物が美しい初夏のフィールドをめぐります。
特集のほかにも、小誌おなじみの連載をはじめ内容盛りだくさんでお届けしています。
豊かな山岳エリアのもと、自由度の高い山行が楽しめる日本屈指のフィールド、夏の北アルプス。
今年こそ、または、今年も山旅を楽しむためのこの一冊、ぜひお手に取ってご覧ください!
発売は2025年7月15日(火)。Amazonをはじめとしたオンライン、または全国の書店でお買い求めいただけます。
次号、「PEAKS No.175」は2025年10月15日(水)発売予定です。
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PEAKS 編集部
装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。
装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。