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埼玉・吉川でなまずめぐりサイクリング|夏福ゆるポタエッセイ vol.26

連載「まんが家・夏福のゆるポタコミックエッセイ」。今回は埼玉県吉川市を巡るサイクリング旅。なまずの里として知られる吉川市で、なまずスポットやご当地グルメをめぐる約20kmのゆるポタルートを紹介します。

なまずの里・吉川市へ!歴史と文化を感じるゆるポタスタート

今回は埼玉県吉川市にやって来ました。江戸川と中川に挟まれ、中川の舟運により物資の集積地として栄えた吉川市は、古くから川魚料理の食文化が根付き親しまれて来ました。

「吉川に来て、なまず、うなぎ食わずなかれ」と言われるほどの名声があり、歴史に名を残す人々も食したそう。

ちょっと話が逸れますが、その歴史上の人物の中に近藤勇の名前もあり「そういえば近くを流れる江戸川の渡し跡めぐり(夏福のゆるポタエッセイvol.19)をした時に、新選組が渡ったと書かれたところがあったな…」と思い出し調べると、江戸川の対岸、流山に新選組が渡ったとされる丹後の渡し跡と、近藤勇が流山から出頭するため渡った矢河原の渡し跡が数km離れたところにあり、やはりと記憶が合っていたことに少し嬉しくなりました。(その後近藤勇は処刑されてしまうのですが…。)

話は戻って…平成に入り、その川魚のなまずを市のシンボルにしてまちづくりを始め、モニュメントやイメージキャラクター、グルメなどが誕生。一時は都市化が進んだ影響で姿を消していたなまずの養殖に成功し、なまずの里となったのだそうです。

ひとつのテーマを決めてめぐることが好きなわたくし。今回は、そのなまずの里吉川でなまずめぐりサイクリングをします!

武蔵野線、吉川美南駅からスタート。駅構内では吉川市のイメージキャラクター「なまりん」のお出迎え。

街じゅう“なまず”だらけ!吉川のなまずスポット巡り

東口には「なまず様」が設置されています。これは吉川美南駅のおとなり、吉川駅前にかつてあった温泉「ゆあみ」の足湯コーナーに設置されていたもので、現在は温泉はなくなってしまいましたが、令和6年に吉川美南駅東口に寄贈、設置されました。撫でると幸せになるそうですよ。足湯に設置されていた石像は4体あり、ほか3体も市内の公園などに設置予定だそうです。楽しみですね。

西口にはポストの上にハートの形をした金色の親子なまずがいます。

そして駅周辺や市内には、なまりんなどのキャラクターが描かれた消火栓や仕切弁の蓋があちこちにありました。かわいい。

西口からすぐの美南中央公園にあるタイルアート。子供達のアイディアが詰まっているそうです。賑やかですね。

東口方面へと出て住宅地を走り、なまずの里公園に到着。遊具になまずのイラストが描かれています。

園内の「なまず池」は、なまずが生息しているわけではなく、上から見るとなまずの形をしているんだそう。

吉川市役所に設置されている石像「森と鯰」。プレートには「親子のなまずは家族愛を、子なまずの頭上の森は自然との共存を表現している。なまずのヒレは翼を表し、吉川市の未来への飛躍、発展の願いを込めている」と書かれていました。

市役所付近の交差点のポールにもなまずがいましたよ。

江戸川サイクリングロード沿いの“なまずの丘”へ

街を抜け市役所から約4km走り、吉川市民農園へと向かいます。今回の吉川市サイクリングでの立ち寄り先は駅周辺にあるなか、ここだけが少し離れています。自転車だとラクラク移動できますね。県道378号から画像の農園入り口まではややトラックなどの車が多いので注意しながら走ります。

市民農園には「なまずの丘」を見に来たのですが、農園内のどこにあるのかがわからず、作業をされている利用者さんの邪魔にならないようウロウロ…すると農園の裏の広場にありました。農園内に入らなくても脇の道から回って行けます。

なまずの形をした丘には丸い目があり、本来はその手前にヒゲを模したベンチが設置されているようですが、この日はありませんでした。こういった場所って、しばらくすると放置されているところも多い印象なのですが、草が綺麗に刈られていてバッチリ写真を取ることができて嬉しい。

丘の前にはありませんでしたが、広場にはベンチがあり、すぐ近くを江戸川サイクリングロードが通っているので、休憩をかねて会いに来てみてはどうでしょうか。

なまずスイーツ&郷土菓子を食べ歩き!

この後は、補給食とお土産を買いに行きますよ。先ほど走って来た県道378号を引き返します。

御菓子司中村屋で鯰どら焼きと鯰サブレを購入。どら焼きは4種類、サブレは2種類の味があり、他にも鯰パイや、なまりんが描かれたお饅頭があったりと、どれにするか悩みました。

どら焼きは小豆のいい香りの小倉あんと、しっかりレモン感のある爽やかなレモン餡を。香ばしいカボチャ味のサブレも購入。他の味も気になります。

お店の前の巨大なお煎餅が目印、二合半堂まつざわ煎餅。なまずの形をしたなまず煎餅は醤油や胡麻、ザラメなどたくさんあり、様々な組み合わせで販売されています。5種類入ったものを購入。サクッとした軽い食感で香ばしく美味しいです。

和菓子司まるしんでは、なまず饅頭となまず最中を購入。

お饅頭が丸ではなく楕円でもない、雫のような少し変わった形をしているな…と眺めていて気づきました。なまずの形です。しっとりとした上品なこし餡。香ばしい最中にはかわいいなまずが描かれていました。お饅頭の絵柄と違うのはなんででしょう。どちらもかわいい。最中は粒餡とこし餡がありますよ。

まるしんのおとなり、芳川神社にはなまずのおみくじやお守りがあり、お守りを授かりました。地震、災害から守られるよう祈願されているんだそうです。お守りを受け取り「わぁ、かわいい♪」とウキウキ神社を後にし、おみくじを引くのを忘れていたことに帰宅後に気づく。

創業200年の老舗で味わう“なまず料理”

お次はなまずを食べに行きましょう。神社からすぐ近くの割烹ますやへ。創業200年の老舗の割烹料亭です。

ハーフパンツにリュックを背負ったわんぱくスタイルで入ってもいいのかと躊躇いましたが、こちらはお座敷以外にもホールのテーブル席やランチなどもあり、気軽に楽しめる雰囲気のようで緊張しつつも入店。気さくで優しい店員さんに案内され緊張がほぐれました。

なまず丼や天ぷら御膳、なまずのコース料理など、どれにしようか悩みましたが、天ぷら、南蛮漬け、たたき揚げが味わえるなまず御膳と、単品でお刺身を注文。

天ぷらは肉厚でボリュームがありますが、身はふわっふわであっさりしているので2切れをペロリといただけました。南蛮漬けはキリッと酢が効いていて身は引き締まり、お刺身は淡白でふぐ刺しのよう。全く臭みはありません。

そして、たたき揚げ。これは身、頭、骨、肝などを包丁で叩いて味噌などで味付けしたつみれを揚げた、吉川の郷土料理です。揚げたて熱々でふわふわの食感の中に骨の歯ごたえがあり、香ばしくて美味しい。郷土料理や郷土菓子を味わえるのは旅の楽しみのひとつですよね。

吉川市では和食以外にも中華、タイ、ベトナム料理のお店でもなまずを使った料理が提供されていますよ。気になります。

黄金のなまずモニュメントと利根運河へ

さぁ、お腹も満たされて、なまずめぐりも終盤です。武蔵野線、吉川駅北口前の観光案内所ラッピーランドへ。

お菓子や雑貨など、なまず商品がたくさん販売されていて、さきほど立ち寄ったお店の商品も買えちゃいます。こちらではなまずコーラを購入。

これまで購入したお菓子は焼印やなまずの形をしているといった商品でしたが、このなまずコーラはなんとなまずのエキス入り。以前、変わり種ご当地サイダー的な飲み物で痛い目を見たことがあるというのに買ってしまいました。

なまずのエキス…魚介の風味がするのかしら…と恐る恐る一口いただくと、どこか懐かしいコーラの味が。なまずの味やクラフトコーラのような個性的な風味もなく飲みやすく美味しい。ごくごく飲んでしまいました。

商品名がインパクトがあるので、お土産にすると話題になって楽しそうですね。ピンク色のなまずジンジャーエールもありますよ。

そしてパンフレット「よしかわなまずパーフェクトガイド」をいただきました。なまずパーフェクトガイドですよパーフェクト。これは事前にネットでPDFをダウンロードしてなまずめぐりの参考にさせていただいたんですが、紙で欲しかったのでゲットできて嬉しい。なまずの里の由来、なまずスポット、なまず料理などなどなまず情報が満載。た、楽しい~~!

また、こちらで配布されているマンホールカードもいただきました。なまりんが描かれているマンホールは観光案内所の前に設置されていたようですが、この日は工事で撤去されており、その場で調べてのちほど市役所近くに設置されているマンホールを見に行きました。

いよいよクライマックスです。

吉川駅南口へと移動すると、駅前には黄金に輝くどでかいなまずの親子のモニュメントが。ピッカピカ。金胎漆塗り金箔仕上げで、なまずは「川、自然、生命力」親子は「絆、優しさ、平和」漆は「雅、麗しさ、歴史」金は「発展、栄華、未来」を表現しているのだそうです。

なまずづくしのサイクリングはこれにて終了です。なまずスポットを全てめぐって約20kmほど。ゆるポタにぴったりな距離でした。

この後は、まだ走り足りないのと、この辺りに行くならと教えていただいた利根運河へと向かいます。吉川市が接している江戸川の左岸側から運河へと繋がっていますよ。

利根運河は江戸川と利根川を結ぶ約8.5kmの人工河川で、日本初の西洋式運河。明治半ばから昭和初期まで、関東の物流を支える重要な役割を担っていたそうです。

綺麗に整備され自然が多く、近隣の住民の方達の憩いの場という感じでとてもいい雰囲気。運河沿いの街中にはカフェなどがたくさんあり、こちらもゆるポタにおすすめです。

運河を抜けるとそこは広大な利根川。視界に映る範囲にはなにもない。それもまた良い。

常磐線、取手駅までのんびり走って本日のゴールとなりました。

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Bicycle Club編集部

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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