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暑くなるほど、ヒンヤリ涼しい!「ガチ冷え」で、酷暑を乗り切る|PEARL iZUMi

気温30℃超えでもサイクリングを快適に楽しみたい。そんなサイクリストの願いに応えるべく、パールイズミが開発した冷感ウエア「GACHI HIE(ガチ冷え)」。冷感プリントを採用した新素材「アイスポーラー」により、一般的なウエアと比べて表面温度を3℃も下げられるという。今夏注目の冷感ギアの実力と開発秘話を徹底レポートする。

パールイズミから登場した「GACHI HIE(ガチ冷え)」

気温30℃超えが当たり前となった昨今。サイクリングに出かけたくても、あまりの暑さに断念した経験がある人も少なくないだろう。そんなサイクリストたちの強い味方になってくれそうなアイテムが、パールイズミから誕生した。その名も「GACHI HIE(ガチ冷え)」。

巷では、「瞬間冷却」などと謳ったアイテムも溢れるが、この「ガチ冷え」は、一時的なひんやり感を得られる一般的な冷感アイテムとは一味違う。新開発の清涼冷感素材「アイスポーラー」により、持続性のある強い冷感を得られ、実温度を下げることも実現している。この夏の猛暑を乗り切るサイクリストたちの救世主となるのか!?

実温度を3℃も下げる「ガチ冷え」の正体は!?

「酷暑を乗り切れる画期的なアイテムがあれば」というサイクリストの多くの声に応える形で、パールイズミが生み出した「ガチ冷え」シリーズ。実際に着用して暑い環境下で運動すると、なんと一般的なウエアと比較して表面温度を3℃ほど下げることができるという。着用するだけで温度が下がる「ガチ冷え」とは。商品の企画・開発を手がけたパールイズミの生産部 デザイン課の佐藤充さんに話を聞いた。

「暑い夏でも快適にサイクリングを楽しめるアイテムを作ろう、という想いから商品開発はスタートしました。接触冷感素材”キシリトール”配合の冷感プリントを施すことで、強い冷感を発揮します。例えば、気温が35℃だったとしても、32℃ほどに下げることができるということです。決して小さくない数値だと思います」(佐藤)

この六角模様が、キシリトールを配合した冷感プリント部分だ。

「さらに素材肌面の吸汗する面積と冷感プリントの面積比率を50:50にしています。これは効率よく汗を吸って、強冷感を発揮するためです。というのも冷感プリントの面積が多すぎると汗を吸わなくなるからです。」

メッシュ

接触冷感素材、通気性が良く、吸汗性が高い

素材肌面

キシリトール配合の冷感プリント、水と反応し強冷感を発揮

吸熱作用のあるキシリトールを活かす

キシリトールを配合した冷感プリント加工と、アイスポーラーメッシュ接触冷感素材という2つの冷感テクノロジーを組み合わせることで、厳しい暑さを涼感に変えていく「ガチ冷え」。では、具体的にはどのような仕組みで強冷感が得られているのか。そのテクノロジーについて、さらに詳しく聞いていく。

「まず、夏のサイクリングウエアには、薄手で軽量な吸汗速乾性に優れる生地を使うことが基本になります。適度な薄さで軽く、通気性がよい素材です。その中で、ガチ冷えは、薄手ながらも生地内に水分をわずかに溜められる設計にしています。そして、肌面にキシリトール配合の冷感プリントを施しています。キシリトールは、皆さんがご存知のスッとした清涼感を得られる天然の甘味成分です。キシリトールには、水に反応して溶けようとする際に吸熱作用が生まれる特性があります。ですので、生地内に汗(水分)が一定量ある状態を作り続けることで、冷感効果が持続します。このアイスポーラーメッシュ接触冷感素材に加えて、肌面側の冷感プリント加工により、冷感値0.3以上という爽快感を実現しています。誰でもひんやりとした涼しさを感じられるはずです」(佐藤)

初期冷感ではなく持続冷感を実現!

冷感値0.3とは、具体的にはどれほどの冷感なのだろうか。この「0.3」とは、接触冷感性能を示す指標「Q-max( W/㎠)」の値を指す。熱が移動することで温度が下がり、ひんやり感を得られる仕組みだ。一般的にQ-max 0.1以上で冷感素材と呼べ、0.3以上になると、強めのひんやり感を得られるため、「ガチ冷え」は、冷感素材として高い冷却効果があると言える。

「一般的な接触冷感素材は、触れた瞬間は冷たさを感じますが、すぐに冷たさを感じにくくなる傾向にあります。一方で、ガチ冷えで採用している冷感プリントは、汗のなかの水分とキシリトールの反応による吸熱特性によって冷感効果を持続させる工夫をしています。さらに、自転車ならではの走行風によって、冷感効果をより高めることができます。初期冷感ではなく持続冷感を実現できている点が、ガチ冷えの最大の特長です」

50回以上も洗濯できる高い耐久性

そもそもキシリトールとはどのような素材なのだろうか。そして、強冷感を発揮するキシリトール成分を練り込んでいる生地は、使用を重ねると徐々に冷感効果が薄れてしまうのではないだろうか。その冷感性能はどの程度維持されるのだろうか。

「キシリトールとは、いわゆるガムや歯磨き粉などで知られる天然甘味成分で、食品に分類されます。白い結晶状のもので融点が低いため、水と反応すると吸熱性能が発揮されますが、溶けて成分量が減るような仕組みではありません。キシリトールを冷感プリントの中に練り込んで樹脂で固定しているので、溶け出してなくなることはありません。確かに、生地自体の物理的な劣化で機能が低下することはありますが、それはあらゆるアパレルに言えることですので、ガチ冷えに限った話ではありません。開発段階で、50回ほど洗濯を繰り返しましたが大きな性能低下は見られませんでした。頻度高くタフに使っても、ワンシーズン以上にわたって十分に使えます」(佐藤)

生地の厚みなどを検証して開発

パールイズミが日本のサイクリストのために生み出した冷感ギア。東京・墨田区にある本社内で、佐藤さんを中心に開発を進めてきた。今回の開発工程について振り返ってもらった。

「開発にあたっては、生地の厚さや接触冷感のレベルなど、素材の組み合わせを含めてさまざまな候補がありました。その中で、まずは通気性の高い大型のメッシュ生地をベースに開発が進みました。生地は薄いほど速乾性は高まりますが、冷感を高めるためには厚みを調整する必要があります。薄すぎると冷感プリント自体が表に出てきてしまい、見た目はもとより吸汗性能も低下してしまいます。また、冷感プリントのキシリトールが占める割合の調整もポイントになりました。キシリトールの面積割合を増やせば良いという単純なものではありません。自社の試験機で表面温度を測定したり、いくつかのパターンで試験を実施しました」(佐藤)

「さらっと感」、そして「ひんやり感」

パールイズミのラインナップには、ロングセラーモデルの「クールフィットドライ」アンダーウエアがある。ガチ冷え同様に、吸汗速乾にすぐれるが、「ガチ冷え」との違いについて、佐藤さんに解説してもらった。

「クールフィットドライは、大型のメッシュ生地をベースにしています。非常に薄手で軽量なので、走行風を身体に取り入れて、積極的に汗を外へ出すことに優れています。レース志向の方からは、軽さを要望する声が多いです。一方で、ガチ冷えシリーズは、キシリトールによる強冷感を追求したアイテムなので、吸汗速乾素材でありつつも、生地に水分を溜めながら、キシリトールによる吸熱効果を最大限発揮できるように設計しています。いずれも、走行風を浴びることで、それぞれの効果が最大化されます。クールフィットドライは、さらっとした着心地が得られるのに対して、ガチ冷えは、ひんやり感を得られます。どちらも真夏のアンダーウエアとしておすすめですが、ガチ冷えは、汗と反応して冷やすので、より酷暑に向いていると言えるでしょう。暑さに負けずにパフォーマンスを発揮したいレーサーはもちろん、マイペースで週末サイクリングを楽しみたいロングライダーの皆さんに着ていただきたいと思います。すべてのサイクリストに効果を実感していただきやすいアイテムになっています」

暑くなるほど涼しさを感じる不思議

今回、自転車ジャーナリストのハシケンが、「アイスポーラー ロングスリーブ」を着用して初夏の峠ライドへ。日差しが厳しい5月下旬、当日の気温は30℃ほどで、まだ酷暑と呼べる環境ではなかったが、実際の冷感レベルや使用感をレポートする。

「着用した瞬間から、接触冷感素材らしいひんやり感が感じられ、爽快な着心地に包まれた。走り出して30分ほど経ち、体温が上がり始めても、ベタつきや蒸れを感じることはなく快適。そのまま20分ほどの峠の登りへ。終盤、額は汗ばむくらい頑張ってヒルクライムをしても、暑いなと感じることは一切なかった。いつもの感覚では間違いなく身体に熱を持っているはずなのに、あまり感じない。

そして、ガチ冷えの効果をより実感したのは、峠の下りに入った瞬間だった。ジャージのジッパーを下げて走行風を積極的に取り込んでみる。より冷感が強まり、涼しさを実感しながらダウンヒルを楽しめた。これからやってくる本格的な夏に向けて、UV対策もバッチリでき、涼しさを実感できるアイスポーラー ロングスリーブは必須アイテムになると確信した。間違いなく購入することになると思う」

ガチ冷えシリーズのラインナップ!

ガチ冷えシリーズには、アイスポーラー冷感素材を採用するアンダーウエアのほかに、ビブパンツやレーサーパンツのほか、アームカバー、ネックカバーをラインナップする。ノースリーブタイプのアンダーウエアは、サイクリングだけでなく日常使いにも適した汎用性の高いモデルだ。ロングスリーブタイプは、サイクルジャージの下に着用することで、UV効果と合わせて冷感効果を感じられるモデルになる。

このほか、下半身の涼感をサポートするビブパンツと、ビブなしタイプのレーサーパンツをラインナップ。走行風が最も当たる脚前面と側面、さらに汗が溜まりやすい腰部分には、アイスポーラーメッシュを採用し冷感を最大化した一着だ。パンツはインドアサイクリング用としてもおすすめだ。

また、酷暑時には、走り始める前に水をかけて湿らせておくのがおすすめ。キシリトールが水分と反応し、より高い冷感効果を発揮してくれるはずだ。

「ガチ冷え」(GACHI HIE)シリーズ

アイスポーラー メッシュ ノースリーブ

7,700円(税込) サイズ:S、M、L、XL、3L

アイスポーラー メッシュ ロングスリーブ

9,900円(税込) サイズ:S、M、L、XL、3L

アイスポーラー ビブパンツ

19,250円(税込) サイズ:S、M、L、XL、3L

アイスポーラー レーサーパンツ

15,950円(税込) サイズ:S、M、L、XL、3L

アイスポーラー アームカバー

4,950円(税込) サイズ:S、M、L、XL

アイスポーラー ネックカバー

7,700円(税込) サイズ:フリー

問い合わせ
パールイズミ https://www.pearlizumi.co.jp/

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PROFILE

ハシケン

Bicycle Club / スポーツジャーナリスト

ハシケン

ロードバイクに造詣が深いスポーツジャーナリスト。国内外のレースやロングライドイベントを数多く経験。Mt.富士ヒルクライムの一般クラス優勝、ツールド宮古島優勝。UCIグランフォンド世界大会への出場経験あり。

ハシケンの記事一覧

ロードバイクに造詣が深いスポーツジャーナリスト。国内外のレースやロングライドイベントを数多く経験。Mt.富士ヒルクライムの一般クラス優勝、ツールド宮古島優勝。UCIグランフォンド世界大会への出場経験あり。

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