
東京唯一の路面電車に乗って、ノスタルジックトレイルへ|地図好き芸人が案内する、TOKYOココ岳TRAIL
小林知之
- 2026年07月04日
その土地ならではの魅力が全国各地にあるように、東京には東京にしかない魅力がある!新旧入り混じる大都会で山好きに歩いてもらいたい、ランドネ的トレイルを紹介します。
乗って、降りて、歩いて。いつでもエスケープできる旅

岡山県や富山県、広島県、熊本県、鹿児島県などに共通する景色が路面電車。全国17都市で走っています。東京生まれの僕は、路面電車に乗っていると「こんな風景がある街ってすてきだな」と感じます。けれど、かつては東京も路面電車が縦横無尽に走っていました。しかし現在は、都電荒川線(愛称・東京さくらトラム)だけになってしまいました。

今回は、そんな都電に揺られて降りて、歩いて楽しむココ岳トレイル。おすすめの歩き方は、まず1日乗車券を買いましょう。これで心置きなく、乗り降りすることができます。走るのは東京23区のうち荒川区、北区、豊島区、新宿区の4区。さらにその中でも、大きな駅やビジネス街を通るわけではなく、人々の生活や文化を感じられる場所を通ります。
東京は都市や観光の一面に目がいきがちで、人々の生活圏内を垣間見ることは難しい。都電荒川線は、電車と言いながらも感覚的にはバスに近く、なにげなく通りすぎてしまうような〝生の東京〞を、間近に感じることができます。


トレイル上では、鬼子母神堂のケヤキ並木を抜けて日本最古の駄菓子屋さんを訪ねたり、徳川が築いた飛鳥山公園でモノレールに乗ったり、都電もなかを食べたりと、東京にいながらノスタルジーに浸ることができます。駅と駅の区間が短いので、都電に乗らず、歩いて目的地に向かうことも可能。また、電車よりも目線が低く、歩くよりは少し高い目線で見る東京の景色は、とてもいいものです。

今回紹介した以外にも、あらかわ遊園や巣鴨とげぬき地蔵、下町の商店街など、まだまだ見どころはたくさん。町の雰囲気も出会う人たちも、どことなくゆったりしている都電荒川線沿いのトレイルを楽しんでみてください。
SPOT1 逸話だらけの面影橋

早稲田駅から1駅目、500mほどの面影橋駅で早速下車。神田川にかかる面影橋には、太田道灌にまつわる「山吹の里伝説」などがありますが、個人的には川を覆うように咲く桜の木が楽しめる、花見の名所としておすすめ。

SPOT2 鬼子母神堂参道のケヤキ並木

東京都指定天然記念物になっている大ケヤキ並木。見上げるほど大きな巨木が立つここは、鬼子母神堂に向かう石畳の参道で、歩けば自然と気持ちが整います。古いもので、樹齢400年!江戸から続く景観のなか、いまも多くの参詣者が訪れる場所です。

SPOT3 安産・子育ての神を祀る「鬼子母神堂」

国の重要文化財に指定されている鬼子母神堂。境内のさまざまな場所には、縁起物の「ふくろう(不苦労)」像が顔を見せます。また、推定樹齢700年、樹高33m、幹周約11m を誇る大イチョウがあるほか、江戸時代から続く日本最古の駄菓子屋もあり。

雑司ヶ谷 鬼子母神
東京都豊島区雑司が谷3-15-20
TEL.03-3982-8347
https://www.homyoji.or.jp/kishimojin/
SPOT4 庶民の行楽地として徳川が築いた飛鳥山

明治6 年、日本最初の公園に指定された飛鳥山公園。桜の名所としても有名ですが、博物館やカフェ、SLから古墳まであります。山頂には25.4mの基準点が設置されていて、公園の楽しいがギュッと詰まっている、個人的にも都内屈指のおすすめ公園です。



SPOT5 都電を愛する気持ちから生まれた「都電もなか」

最中から包装、パッケージに至るまで、すべてのデザインがすてきな商品。昭和52年に誕生した地域の愛され土産で、都電型をした最中の皮の中に、求肥入りの餡がたっぷり詰まっています。個包装の箱デザインは、全部で7種類。10輌入りの箱は車庫、14輌以上の箱のフタはすごろくに!


都電もなか本舗 菓匠明美
東京都北区堀船3-30-12
TEL.03-3919-2354
営業時間 10:00~18:00
定休日:月曜日(祝日の場合は営業・振替休業あり)
https://www.todenmonaka.com/
SPOT6 ゴールは荒川区だけど隅田川

じつは荒川区には荒川は流れておらず、流れているのは隅田川。現・隅田川は元々荒川の一部で、俗称で隅田川と呼ばれていました。昭和40 年に正式に隅田川と荒川に分けることが決定し、荒川区に荒川が流れないことになりました。
今回歩いたトレイル

「TOKYOココ岳TRAIL」の紹介スポットは、ランドネのマイマップでもチェックできます!
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