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新しい選択肢 スマートヘルメット「S1」|SENA

ヘルメットは、万が一のときに頭を守るためのもの――そのうえで、安全性はもちろん、軽さや快適性、エアロ性能などさまざまな機能を備えたモデルが登場している。
そのようななか、SENAが提案するのは、「声でつながる」という価値だ。今回紹介するSENAのスマートヘルメット「S1」は、サイクリング中に仲間とリアルタイムのやり取りを楽しめる、これまでにない新しいカタチの製品である。その特徴を見ていこう。

S1とは? 「声でつながるロードバイク用ヘルメット」

SENAといえば通信機器(インカム)の分野で世界的なシェアを誇るメーカーだ。本誌でも以前、ヘルメットのストラップに装着するサイクリング用インカム「BiKom20(バイコム20)」を紹介した。小型・軽量で、後付けとは思えない自然な装着感が魅力だった。

一方、SENAにはもう一つの選択肢がある。それがヘルメットそのものを通信ツールへと仕上げたスマートヘルメット「S1」だ。ヘルメット本体にマイクとスピーカー、通信機能を内蔵したオールインワンモデルで、あとからインカムを付けることなく仲間とコミュニケーションできるのが特徴だ。海外ではすでに高い評価を受けている注目のモデルで、日本市場への導入により、国内でも手軽に手に入れられるようになった。

S1はマット・グレー、マット・ホワイト、マット・ブラックの3色をラインアップ。写真はマット・グレー
写真はマット・ホワイト。インカム機能を内蔵しながらも、一般的なロードバイク用ヘルメットと変わらないシルエットに仕上がっている

スピーカーもマイクも内蔵。「かぶるだけ」で始められる

マイクとスピーカー、通信ユニットがヘルメット本体に組み込まれているS1は、ハンズフリー(手を使わなくてもいい状態)で、すぐに会話を始められる。マイクはヘルメット前方の裏側にあり、スピーカーはヘルメット左右のちょうど耳の上にあたる部分に埋め込まれている。各部品をつなぐ配線なども見当たらないすっきりしたつくりなので、見た目もスマートだ。いつものヘルメットをかぶる感覚で使い始められるので、「インカムは難しそう」と感じていた人でも取り入れやすい。

マイクはヘルメット前方に内蔵。口元にブームマイクを伸ばすような必要もない
左右のスピーカーもヘルメット本体へ一体化。耳をふさがないので周囲の音にも気を配りやすい

メッシュインターコムが生み出す、新しいコミュニケーション

S1の快適な通信を支えるのは、SENA独自の「Mesh Intercom(メッシュインターコム)」という技術だ。ひと言でいえば、「グループみんなの声が同時につながる」通信システムで、ライド中の情報共有はもちろん、移動中の何気ない雑談まで楽しめるのが大きな特徴だ。つながる人数はほぼ無制限で、小人数のライドから大人数のサイクリングイベントまで対応する。さらに、もし誰かが離れて通信圏外になってしまっても、近づくと再び自動で再接続されるため、接続し直す手間もない。自身の声を聞かれたくない場合はミュート(マイクオフ)もできる。

通信の届く距離は1.2km(見通しのよい場所)。加えて、それぞれのS1が送信機・受信機の両方の役割を担うメッシュインターコムの特性により、6人以上のグループで使う場合の通信可能距離は最大4.8kmまで広がる。

ライダー同士の会話はメッシュインターコムで行い、Bluetoothはスマートフォンとの接続に使用する

通話時間は16時間と長く、ロングライドでもバッテリー切れの心配はなさそうだ。また、S1にはインカムのほかにLEDテールライトも内蔵(後述)されていて、テールライトを点灯させた場合の通話時間は5.5時間となっている。バッテリーの充電はUSB Type-c(タイプC)方式で、モバイルバッテリーからの充電も可能だ。

シンプルな操作だから、走ることに集中できる

S1は、高性能なインカム機能を搭載しながらも、操作方法はシンプルにまとめられている。電源のオン・オフやメッシュインターコムの操作、音量調整などはボタンを押すだけで簡単に行える。操作に応じて日本語の音声ガイダンスやアラート音が知らせてくれるため、現在の状態や操作内容も確認しやすい。
また、Bluetoothでスマートフォンと接続すれば、ナビ音声を聞いたり、電話を受けたりすることも可能。普段使いしやすい機能もしっかり備えている。

操作用のボタンはヘルメット上部後方に配置されている
インカムの操作は「(+)ボタン・(-)ボタン・多機能ボタン」の3つで行う。LEDテールライトのオン・オフは「テールライトボタン」で行う
専用アプリ「セナサイクリングアプリ」を使うと各種設定やファームウェアのアップデートも手軽に行える

ロードバイク用ヘルメットとしての完成度も高い

S1は、ベースとなるヘルメットとしての完成度も高い。ヨーロッパ(CE)、アメリカ(CPSC)、イギリス(UKCA)の安全基準をクリアし、世界で求められる自転車用ヘルメットの安全性を満たしている。
ヘルメット内部に風を効率よく取り込むベンチレーションホール(通風口)があり、暑い季節のライドでも快適性に配慮。後頭部のダイヤルによってフィット感も細かく調整できるため、頭の形に合わせた自然なかぶり心地が得られる。また、後部にはLEDテールライトも内蔵。周囲へ自分の存在をアピールしやすく、早朝や夕方など被視認性が気になる時間帯のライドにも役立つ。走行中にブレーキ(減速)が検知されるとライトも自動的に点灯する。重量は約340g(Mサイズ)で、一般的な軽量ロードヘルメットが約200g前後であることを考えると、通信機能を内蔵したスマートヘルメットとしては非常に軽量な設計になっている。価格は34,980円(税込)。
S1は、「インカム付きヘルメット」ではなく、ロードバイク用ヘルメットに求められる性能を備えたうえで、さらにインカム機能も持ち合わせた製品だ。

流線形のエアロダイナミクスデザインを採用。ヘルメット全体に9つのベンチレーションホールが効果的に配置される
LEDテールライトを内蔵。周囲に自身の存在をアピールしやすい
インナーパッドは着脱可能。汚れても手軽に洗えるのがうれしい
後頭部のフィットシステムはダイヤル式。リアバスケットの高さも上下に調整できる

「声の掛け合い」が増えるとライドも変わる

S1があると、仲間と景色を共有したり、「この先、段差があるよ」と危険を知らせたり、「今日は調子がいいね」と何気ない会話を交わしたり、これまで走りながらでは難しかったコミュニケーションが、ライドの一部になってくる。その積み重ねは、グループライドをもっと安全に、そしてもっと楽しいものへと変えてくれる。
ロードバイクは一人でも楽しいが、仲間と声がつながることで、その楽しさはもう一歩先へ進む。走ることも言葉を交わすことも、その二つが当たり前になる。

仲間との「会話」を生むS1。これまで話したくても話せなかった、そんな悩みを解決するアイテムだ

S1 Specs

価格:34,980円(税込)
カラー:マット・グレー、マット・ホワイト、マット・ブラック
サイズ:M(55-59cm)、L(59-63cm)
重量:340g(Mサイズ)

サイド(左真横)
フロント(正面)
リア(真後ろ)
トップ(真上)

SENA公式サイト

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Bicycle Club編集部

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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