
インターハイ自転車ロード 松山学院・井上悠喜と地元・北桑田・綱島凛々音が頂点に
管洋介
- 2026年08月02日
令和8年度全国高等学校総合体育大会(インターハイ)自転車競技大会は、7月30日から4日間、大阪府・京都府を舞台に開催された。最終日8月2日(日)、南丹市美山町の特設ロードコースで行われたロードレースは、男子を松山学院高校3年・井上悠喜、女子を地元・京都北桑田高校3年・綱島凛々音が制した。
男子ロード:井上悠喜、逃げ切って高校日本一

男子ロードレースには全国から142名が出走。真夏の厳しいコンディションのなか、高校日本一を懸けた熱戦が繰り広げられた。
近年、全日本選手権ジュニアロードレースでも使われる1周10.3kmの美山の公道を7周する72.1km。号砲とともに選手たちが威勢よく走り出すと、1周目から早くもシード選手を含む6名の先頭グループが形成され、メイン集団に約20秒のリードを築いた。

2周目中盤には逃げ集団から3名が脱落し、先頭は3名に。その15秒後方に5名の追走グループ、さらに1分後方に大集団が続く展開となった。先頭3名は息の合ったローテーションでリードを拡大し、7名の追走グループとの差を約40秒、メイン集団との差を1分40秒まで広げた。

序盤からレースをリードしたのは次の3名。
– 松山学院高校3年 井上悠喜
– 帯広南商業高校3年 寺町悠希
– 渋川高校3年 関口煌大

勝負の可能性を残す追走グループには、保土ケ谷高校・真鍋、地元京都・北桑田高校・田中らを含む7名が懸命に食らいつく。しかし先頭3名の協力体制は崩れず、勝負は逃げ切り濃厚に。

ゴールまで残り3km、井上がわずかに抜け出す。寺町がゴール500m手前で追いつくが、井上は最後まで力強く踏み続け、マッチレースを振り切ってフィニッシュ。見事、インターハイロードレースの頂点に立った。
優勝・井上悠喜(松山学院高校)インタビュー

「ポイントレースではマークを振り切れず惨敗し、チームのみんなに迷惑をかけたので、今日は絶対に勝たなければいけないと思っていました。すごくきつかったんですが、一緒に逃げてくれた2人がいたからこそ勝てました。3人ともナショナルチームで走っていた仲間だったので、お互いを信頼して最後まで協力できました。
自分から集団を絞って少人数の展開に持ち込み、そのまま逃げ切るという理想のレースができました。昨年はインターハイ・ポイントレース優勝、そして今年はロードレース優勝。自分の競技人生の中でも、本当に大きな自信になる結果が残せました」
ポイントレースでの悔しさを糧に、積極的なレース運びで掴み取った優勝。高校最後のインターハイで、井上悠喜はその実力を全国に証明した。
女子ロード:綱島凛々音、地元・美山で2連覇の快挙

女子ロードレースは、男子と同じ1周10.3kmのコースを3周する30.9kmで行われ、37名がスタートした。
序盤から積極的に飛び出したのは、地元・北桑田高校の綱島と塩貝、松任高校の市川を加えた3名。後方では集団が細かく分断され、別府翔青高校・阿部、青山学院高校・小田島らが追走グループを形成して差を詰めていく。


中盤、先頭グループから綱島を除く2名が脱落。後方から阿部と小田島が合流し、優勝争いは3名に絞られて終盤戦へ突入する。
最終周回の登坂で綱島が鋭いアタックを決め、一時は単独先頭に立つ。しかし粘り強く追い上げた阿部が追いつき、勝負はゴールスプリントへ。最後は両者の一騎打ちとなったが、地元の大声援を背に力を振り絞った綱島が阿部をわずかに抑えてフィニッシュ。地元・美山でのインターハイロードレース2連覇という快挙を成し遂げた。
女子優勝・綱島凛々音(北桑田高校)インタビュー

「6月にここで行われた全日本選手権では、集団の動きが少なく最後は大人数でのスプリントになってしまいました。その経験があったので、今回は最初から塩貝さんと2人でレースを速い展開に持ち込もうと決めていました。
前日のポイントレースでは落車してしまい、痛めた脚を叩きながら走るような状態でした。それでも最初から積極的にペースを上げ続けたことで、最後に阿部選手に追いつかれた時には脚がほとんど残っていませんでした。
本当に苦しいレースでしたが、何とか振り切って勝つことができて、とてもうれしいです」
全日本選手権での経験を糧に、自らレースを動かした綱島。落車の痛みを抱えながらも最後まで攻め続け、地元開催のインターハイで2年連続のロードレース王者という最高の結果を手にした。
大会概要
– 開催日:令和8年8月2日(日)
– 開催地:南丹市美山町特設ロードコース
– 男子:10.3km×7周=72.1km
– 女子:10.3km×3周=30.9km
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