
日本各地を巡る期間型サイクリング「サイクルボールSeason7」に全13ステージが出揃い記者発表
Bicycle Club編集部
- 2026年09月02日
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サイクリングアプリ「TraVelo」を使って日本各地の指定コースを巡り、完走の証である「サイクルボール」を集める期間型サイクリングイベント「サイクルボール Season7 -グランボール制覇の旅-」。2026年8月25日、東京都内で記者発表会が開催され、8月7日に追加された第3弾ステージを含む全13ステージの全容が明らかになった。初登場の「丹沢いち」「ぼんいち」をはじめとする魅力あふれる各コースの見どころや、新設された「1ボール賞」など、今シーズンの注目トピックをレポートする。
コロナ禍から始まり7年目を迎えた期間分散型サイクリングイベント

司会の坂上裕子氏の進行でスタートした記者発表会。冒頭、主催であるツール・ド・ニッポン(一般社団法人ルーツ・スポーツ・ジャパン)の中島祥元代表理事が登壇し、イベントの成り立ちと開催に込めた思いを語った。
「『サイクルボール』は、新型コロナウイルスが流行し始めた2020年、大勢が集まるイベントが開催できない中で、期間型のイベントとしてスタートしました。コロナ禍が明けた現在でも、非常に多くの方に参加し続けていただいています。我々の目的は、サイクリングを通じて日本各地の素晴らしい場所を皆さんに体験していただくこと。そして、サイクリストが地域を訪れることで交流が生まれ、経済効果をもたらし、地域側にも喜んでいただくことです。これからもこの両者が喜ぶ形を追求していきます」

「サイクルボール」は、「ビワイチ」「アワイチ」のようにサイクリストが好む「1周したい」という気持ちを全国に広げた企画だ。専用アプリ「TraVelo(トラベロ)」を使って指定コースを1周(走破)すると、アプリ上で自転車の女神から完走の証「サイクルボール(輪球)」を獲得でき、集めた数に応じて地域の特産品などが当たるプレゼントに応募できる。
Season 7の注目トピックと新たな楽しみ方

続いて、同法人の西川晃伸氏からSeason 7の概要と注目トピックが説明された。開催期間は2026年4月25日から2027年1月31日まで(※秋田・宮城の東北3ステージは降雪のため11月30日まで)。
1. 初登場の「丹沢いち」「ぼんいち」を含む全13ステージが出揃う

4月25日の開幕時に7ステージ、7月に「房総いち」が追加され、そして8月7日に第3弾として「かすいち」「丹沢いち」「ぼんいち」「アワイチ」「ビワイチ」の5ステージが開放された。これにより、全13ステージ・36コースが出揃った。距離は18kmから195km、獲得標高は77mから2,760mまでと、同じ「1周」でも地域によって難易度が大きく異なるバリエーション豊かなラインナップとなっている。特に神奈川県の「丹沢いち」と山梨県の「ぼんいち」は、サイクルボール初登場のステージだ。
2. 1コース走破から申し込める「1ボール賞」を新設

今シーズンから、1ステージを走破するだけで申し込める「1ボール賞」が新設された。これにより、初めて参加する方や、地元の1つのステージだけを走った方でも、各地の特産品や自転車グッズが当たるチャンスが生まれた。「3ボール賞」「7ボール賞」、そして全ステージ制覇の「グランボール賞」も用意されており、複数の賞への併願も可能だ。
3. フジイチの一部が「第3次ナショナルサイクルルート」に指定
「フジイチステージ」が走る富士山一周ルートが、2026年7月23日に第3次ナショナルサイクルルートとして新規指定された。サイクルボールのフジイチは御殿場市・小山町・裾野市を発着点としており、全13ステージのなかでもっとも多い6コースが設定されている。国が認めた世界に誇るサイクリングルートの一部を、サイクルボールを通じて体験することができる。
さらに、個人で走るのが不安な人向けに、同じ日にみんなで集まって走る1DAY型イベント「スペシャルDAY」も全国で11本予定されており、アプリ内の「レビュー機能」や、地域のお店で優待が受けられる取り組みなど、走る以外の楽しみも充実している。
個性豊かな全13ステージ 担当者が語る地域の魅力
発表会の中盤では、各ステージの担当者が登壇し、それぞれのコースの魅力と豪華な「グランボール賞」について熱のこもった1分間のPRを行った。

あききたいち(秋田県大館市)

忠犬ハチ公の生まれ故郷である大館市を巡るステージ。25kmから111kmまでの3コースが設定され、秋田犬と触れ合える「秋田犬の里」や「秋田犬会館」、地元のお母さんたちが運営する「陽気な母さんの店」などが立ち寄りスポット。グランボール賞は絶品の「比内地鶏グルメ(3種)」。

スポーツコミッション大館の田村哲也氏は「忠犬ハチ公の生まれ故郷であり、秋田犬に特化したコース。25kmのお手軽なコースから用意しています。秋には新米のきりたんぽ鍋も楽しめます」とアピール。
オガイチ(秋田県男鹿市)

なまはげの里として知られる男鹿半島を走る。25km、27km、77kmの3コースがあり、潮瀬崎の「ゴジラ岩」や、日本海を一望できるダイナミックな景観が魅力。観光拠点「道の駅 おが(なまはげの里オガーレ)」も充実している。

男鹿市観光課の石川卓氏は「なまはげの里です。日本海を一望できるダイナミックな景観やゴジラ岩があり、特に寒風山からの絶景は最高です」と、厳しいアップダウンの先にあるご褒美を強調した。
おしいち(宮城県牡鹿半島)

石巻市から牡鹿半島を巡る65kmと93kmの2コース。東日本大震災の教訓を伝える「女川いのちの石碑」や、絶景の「おしか御番所公園」を巡る。7ボール賞はホタテやササニシキなどが入った「おしいち うまみ周遊セット」。

石巻圏観光推進機構の斉藤雄一郎氏は「リアス海岸の激しいアップダウンが特徴です。ホエールタウンおしかでは美味しい鯨が食べられます。また、ショートコースでは松島基地の横を走るため、ブルーインパルスの訓練飛行が見られることも。11月7日には滑走路を走れる特別なイベント『松島基地ランウェイライド』も開催します」と独自の魅力を語った。
かすいち(茨城県霞ヶ浦)

日本第2の湖・霞ヶ浦をぐるりと1周する125kmのフラットなコース。「かすみがうら市交流センター」や「りんりんポート土浦」を発着点とし、名物の「うな重バーガー」や老舗味噌店の「みそベビーカステラ」などのグルメも楽しめる。
房総いち(千葉県木更津市)

東京湾アクアラインの玄関口・木更津市を発着する24km、61km、113kmの3コース。海沿いの爽快な道から、内陸のアップダウンまで変化に富み、「きみさらずタワー」からの絶景ビューも見逃せない。グランボール賞は高級感あふれる「一番摘み あま海苔」。

きさらづスポーツコミッションの長谷川潤氏は「都心からアクアラインですぐに来られます。アサリや海苔、ブルーベリーなど美味しいものがたくさん。24kmのショートコースは初心者にもおすすめです」とアクセスの良さを強調。
おおいち(東京都伊豆大島)

都心から最も近いリゾート・伊豆大島を走るステージ。40km、56km、65kmのコースがあり、火山の生み出したダイナミックな地形や、神秘的な「泉津の切通し」などを体感できる。グランボール賞は「ぶらっとハウス人気商品セット」。

大島町観光課の谷口海愛氏は「都内から最短で来られる離島です。火山島ならではのダイナミックな自然を満喫してください」とPR。
多摩いち(東京都多摩エリア)

東京都内でありながら豊かな自然が残る多摩エリアを巡る。29km、47km、82kmの3コース。サイクリスト御用達の「CROSS COFFEE」や「高幡不動尊金剛寺」、「大東京綜合卸売センター」など、立ち寄りスポットも多彩だ。
丹沢いち(神奈川県丹沢山地)【NEW】

新登場の丹沢いちは、サイクリストの聖地「ヤビツ峠」を含む72kmと143kmの山岳コース。獲得標高はそれぞれ1,520m、2,760mと、全ステージ屈指の難易度を誇る。「道の駅 清川」や自転車ショップ「TRYCLE Lodge Miyagase」など、サポート環境も整っている。
ぼんいち(山梨県甲府盆地)【NEW】

こちらも新登場。甲府盆地を巡る56kmと132kmのコースで、獲得標高は2,417m(132kmコース)に達する。武田信玄を祀る「武田神社」や、新日本三大夜景に選ばれた「山梨県笛吹川フルーツ公園」からの絶景が見どころ。
かのいち(静岡県沼津市・伊豆の国市・伊豆市)

狩野川沿いや西伊豆スカイラインなど、伊豆半島の魅力を凝縮したステージ。18kmから113kmまでの4コースが用意され、世界遺産「韮山反射炉」や駿河湾と富士山を一望できる標高730mの「戸田峠」を走る。グランボール賞は「特選ひものセットS」「BonBonBERRY詰め合わせ」「アマギフト」の3種。

沼津市産業振興部ウィズスポーツ課の鈴木将太氏は「狩野川沿いや西伊豆スカイラインなど、伊豆半島の魅力を凝縮しています。現在、3市合同で3000円以上お買い物をすると特産品が当たるキャンペーンも実施中です」とお得な情報を紹介。

フジイチ(静岡県御殿場市・小山町・裾野市)

ナショナルサイクルルートに指定された富士山一周ルートの一部を走る。34kmから128kmまで、全ステージ最多の6コースを設定。雄大な富士山を間近に望みながら、「白糸の滝」などの名所を巡る。グランボール賞は「御ブランド ハム・ベーコンセット」「あしがら温泉利用券」「すそのお酒セット」の3種。

御殿場市スポーツ交流課の杉山惇氏は「東京オリンピックのロードレースの舞台にもなったコースを含みます。ナショナルサイクルルートにも指定され、9月26日には小山町発着でスペシャルDAYも開催します」と呼びかけた。
ビワイチ(滋賀県琵琶湖)

日本最大の湖・琵琶湖を走る王道ルート。49kmと195kmの2コースがあり、「ラ コリーナ近江八幡」や「メタセコイヤ並木」などの人気スポットを網羅。レンタサイクルやサポートが充実した「ビワイチバイク」も拠点として利用しやすい。
アワイチ(兵庫県淡路島)

瀬戸内海最大の島・淡路島を1周する68kmと149kmの2コース。岩屋港を出発し、明石海峡大橋や鳴門海峡のうずしおなど、海沿いのダイナミックな景観を満喫できる。

淡路県民局の進藤敦彦氏は「国生みの島であり、古くから『御食国(みけつくに)』と呼ばれる食の宝庫です。約150kmのコースで鳴門海峡や明石海峡の絶景を楽しめます。現在、四国と淡路島を自転車道で繋ぐプロジェクトも進行中です」と壮大な構想を明かした。
6年連続グランボーラー・ナボナ伯爵が語るサイクルボールの魅力

発表会には、過去6シーズンすべてで全ステージを制覇している健脚「グランボーラー」のナボナ伯爵さんがゲストとして登場した。
「サイクルボールの魅力は、自分で自由にルートを引けることです。例えば今年の『おしいち』では、指定コースから少し外れて震災遺構の大川小学校に立ち寄るなど、自分でコースを考える楽しみがあります。一番きつかった思い出は、今年は無いですが『ふくいち(福島県)』の長い坂ですね」と、長年走り続けているからこそのディープな楽しみ方と苦労話を語ってくれた。
サイクリストの悲喜こもごも「サイクルボール俳句大賞」

記者発表終盤には、全国から寄せられた作品の中からファイナリストに選ばれた9作品が読み上げられた。
サイクリストなら思わず頷いてしまうような、過酷な登り坂での挫折や、理不尽な風への恨み節、そして完走した時の達成感が見事に五・七・五で表現されており、会場からは笑いと拍手が起こっていた。
その後の会場の投票によって、グランプリ(1作品)と準グランプリ(2作品)は下記にて決定。
■グランプリ(1作品)
おかしいな 行きも帰りも 向かい風(全ステージ)作者:ざんく様
■準グランプリ(2作品)
なまはげに 追われて登る 寒風山(オガイチ)作者:ふかゆき様
坂越えて シーサーよりも 開く口(おきいち)作者:遮光器がじゅまるZ様
企画期間は終了となるが、今後も、SNSでのサイクルボールの五・七・五投稿に注目したい。
自分のペースで全国を走破しよう

指定された日時に集まるイベントとは異なり、期間中であればいつでも挑戦でき、天候や体調に合わせて柔軟に計画を立てられるのが「サイクルボール」の最大の魅力だ。「1ボール賞」の新設により、まずは近場の1ステージから気軽に挑戦しやすくなった。
アプリ「TraVelo」をスマートフォンにダウンロードし、週末のサイクリングの目標として、あるいは遠方への自転車旅のきっかけとして、全国に散らばる「サイクルボール」を集める旅に出かけてみてはいかがだろうか。
サイクルボール Season7 -グランボール制覇の旅- 開催概要
開催期間:2026年4月25日(土)〜2027年1月31日(日)
※あききたいち・オガイチ・おしいちは2026年11月30日(月)まで
参加費:無料(※スペシャルDAY等の1DAY型イベントは一部有料)
指定アプリ:TraVelo(トラベロ)
主催:ツール・ド・ニッポン(一般社団法人ルーツ・スポーツ・ジャパン)
公式サイト:https://tour-de-nippon.jp/cycle-ball/
- BRAND :
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