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山肌を染める神様の絵の具。秋を届ける栗駒山へ

登山をしていると、自然の移ろいに敏感になります。山の季節が変わるのは早いと思いませんか。つい先日まで太陽が近く感じる夏山を楽しんでいたと思うと、すぐそこに秋がやってくる。そして、北の山から、山肌は緑から赤、そして黄金色へと、姿を変え始める。いよいよ秋の山歩きシーズンの到来です。

今回ご紹介するのは、「神様が作った絨毯」と称される紅葉の名峰・栗駒山。なだらかな山肌をもつ栗駒山は、地元の方にも古くから愛されています。

雲が秋空に変わってくると、山は一気に秋の山に衣替え

訪れたのは9月下旬。山頂を囲むようにさまざまな登山ルートがある栗駒山。今回は駐車場のあるいわかがみ平からスタートし、東栗駒コースから中央コースを下りるルートを選びました。登山口がいくつかあり、急登ではなく、なだらかな登りであることも、家族登山に人気な理由でしょう。いわかがみ平をあとに、少しワクワクする沢沿いの道を行きます。雨上がりだったので、沢の水も多く、ここは慎重にローブを握り歩いていきます。

▲川のほとりで、秋の訪れを感じるリンドウが出迎えてくれました。
▲ゴツゴツした岩の東栗駒山。

ゴロゴロとした岩を乗り越え、木々のトンネルを抜けた先、ふっと視界が開けた瞬間に広がるのは、息をのむほど鮮やかな「東栗駒山」へのビュートレイル。緑のハイマツの中に、燃えるような赤と黄金色の木々がパッチワークのように重なり合っていく。一歩一歩高度を上げるたびに、目の前のパノラマがダイナミックにその表情を変えていきました。

白いベールをまとった山肌に一喜一憂

▲山頂はあいにくのガスでしっとりしています。
▲山頂にある祠。

山頂に着いたものの、またもや白い霧に。山肌の景色はうっすら白いベールをまとっています。でも、山頂で写真を撮ったり休憩していると、ガスが晴れ、山頂にいた人々から歓声の声!

目の前にはどこまでも続く錦秋の大パノラマが広がり、赤、オレンジ、黄色が複雑に交じり合うパッチワークの世界。見上げる木々の天井からも、足元の落ち葉からも、秋の濃密な気配が包み込んでくれます。

霧が晴れるとそこには神様の絨毯が広がる

▲登山道も真っ赤に染まり、なかなか前に進めません。

草を覆っていた雨粒が太陽に照らされてキラキラと光る。まさに「神々の絨毯」を目の当たりにし、下山はなかなか歩みを進めることができません。写真を撮る人や動画を撮る人で渋滞の場所も。でも、みんながなんだか、うれしそうで幸せそうです。

もうひとつの山の楽しみを求めて

下山後は、ふもとの温泉で体を温めて、秋の実りが詰まったご当地の味覚に舌鼓。仙台駅前にある居酒屋やお寿司を堪能し、秋旅の余韻に浸ります。少し遠征できるなら塩釜市場や松島に移動して、地元ならではの食材を使った料理を楽しむのも東北の秋山の楽しみのひとつです。

見て、歩いて、味わって。全身で秋を抱きしめるような、特別な一日になりました。

▲地酒を堪能。
▲地元市場ならではの採れたてホヤの刺しは、えぐみもなく日本酒に合います。
▲松島まで足を伸ばして特別握りを堪能。

今年の紅葉はいつごろから始まるでしょうか。紅葉の当たり年になりますように……と願いながら、仕事の帰り道、空を見上げています。今年はぜひ、東北宮城の栗駒山まで紅葉散策に足を運んでみてはいかがでしょうか。

 

写真&テキスト◎MAKI YAMAGISHI(宇宙HIKE)
https://www.instagram.com/blue.photo2022?igsi=MTI0OWRrZHFseHlvdQ%3D%3D&utm_source=qr

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宇宙HIKE

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Photographer 松本茜主催、山と写真のコミュニティー。 宇宙を旅するように山へ登り、旅や写真を使って「自分」にフォーカスする。 ユーモア溢れるメンバーが集まり、日々楽しみながらいろんなフィールドで活動を続けている。

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