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小型バックパックの実力を検証!【容量20L以下で荷物多めの日帰りハイク】|PONCHOギア深堀りレビュー(PEAKS 2026年5月号)

登山道具の超軽量化が進み、日帰りはもちろん山小屋泊でも、容量20L以下の小型バックパックで行ける時代。小型モデルは軽い荷物を背負うので、大型、中型に比べて性能差を感じないと思っているとしたら大間違い! 背面構造、ショルダーハ―ネスの形状や長さ調節などなど、個性豊かな背負い心地を体感、レポートしたい。

文◉PONCHO
写真◉長谷川拓司

<今回の比較アイテム ラインナップ>

【フレーム入り】
1.OSPREY(オスプレー)ハイクライトLT 16
2.NEMO(ニーモ)リゾルブ15L エンドレスプロミス
3.MAMMUT(マムート)リチウム15

【クッションありハーネス】
4.EXPED(エクスペド)スカイライン12

【クッションなしハーネス】
5.KLATTERMUSEN(クレッタルムーセン)スクリムナーバックパック20L
6.BLACK DIAMOND(ブラックダイヤモンド)ディスタンス15

【ハーネス長ダイヤル調節】
7.MILLET(ミレー)トリロジー スカイ 15+
8.SAMAYA(サマヤ)アルパインペース

フィット感が上がって運動性も快適さもアップ

最初に手に入れるバックパックは、山小屋泊にも対応できる容量30L前後がいい。長いあいだ、私はそうアドバイスしてきた。けれど、レインウエアや防寒着の収納サイズは半分になり、バーナーやクッカーも驚くほど小さく軽くなった。ポケットもフロントやサイドに加えて、ベスト型が増加。収納力が上がったことで、いまや山小屋泊でも容量20Lのパックで対応可能になっている。

また以前であれば、中型以上のモデルに搭載されることが多かった高機能な背面パネルシステムやショルダーハーネスの仕様も、小型モデルに採用されるようになった。軽いけれど、フィット感はそれなりだったものが、長時間背負っても肩や背中への重さを感じない、快適なものへと進化を遂げている。

さらにダイヤル操作でショルダーハーネス長を調節できるモデルも登場。それはベスト型以上に「着る」感覚が強く、身体と一体となり、ブレがない。保守的な方はコードの破損を心配するが、私が使用した経験ではなんら問題なかった。なにより容量を小さくすれば、荷物は軽くなり、足取りも軽快になる。小型モデルを選べば、普段以上に山を楽しめるメリットがあるのだ。

【Check 1】小型でも妥協なし! 工夫された背面構造

少し前まではクッション材に速乾性の高いメッシュ素材を張って、通気がよいとしたモデルが多かった。しかし現在は中型以上のモデルとほぼ同じ背面構造が増えている。とくにオスプレーは、20年ほど前から小型モデルにもエアスピードサスペンションと呼ばれる立体構造のメッシュパネルを採用。通気性のよさは他を凌駕。エクスペド、マムートは背中の骨格や筋肉に沿うような立体クッションを搭載。ブラックダイヤモンドは、軽さと運動性、通気性を高次元融合させた梯子型クッションとダイヤモンドメッシュが機能的。

各メーカーの背面構造

ニーモ

オスプレー

エクスペド

ブラックダイヤモンド

今回、時代の変化を感じさせたのはニーモ。リサイクルしにくいクッション材の定番PUフォームではなく、リサイクル性の高いPET素材に空気を封入したエアクッションを開発。当然、通気性も向上している。

【Check 2】開口部のつくりと荷物の量を比べてみる

容量20L以下のバックパックは、実際にどれくらいの荷物が入るのか? あまり多くのものは入らないのでは? と疑問に感じる人がいるだろうと、今回集めたモデルに収納した装備がこちら。
春~秋の山小屋1泊想定で、スマホ自撮り用三脚まで用意した。

容量12Lのエクスペド、マムート、フロントポケットのないブラックダイヤモンドは、かなりパンパンになった。でも他はすべて収めることができた。オスプレー、ニーモ、クレッタルは余裕があり、サマヤは容量20Lということもあり着替えや食べ物を追加できるレベル。エクスペド、マムート、ミレー、ニーモは大きく開くパネルローディングで、装備の出し入れがしやすく、パッキングが苦手な人に向いている。

収納した装備のなかで、容量600mlのソフトボトルはショルダーポケットに収納想定で用意。オスプレー、マムートはポケットがなく、ニーモはポケットが小さく収納できなかった。またソフトボトルだと収納しづらいポケットが多かったが、500mlペットボトルに変えると、すんなり収納できた。これはソフトボトルでも問題ないように、さらなる工夫を求めたい。

【Check 3】これだけでほしくなる! 注目すべきポイントを解説

おもしろいと感心したのは、マムートのウエストベルトに装備されたスマホホルダー。撮影時は袋が反転していて下側から差し込んでしまったが、赤い袋がポケット下部に延長されるのが正しい。ショルダーポケット収納より出し入れがしやすかった。

レインカバーは、マムート、エクスペド、オスプレーが付属。

ニーモは本体に備わったループにコンプレッション用コードを可変装着可能。フロントに付ければポケット代わりになり収納力をアップできる。

なにより機能的に思えたのはミレーとサマヤのダイヤルフィット。太めのショルダーハーネスのフィット感を高め、ブレのない、軽さを感じさせる背負い心地は、他ブランドでも採用するモデルが増えてほしいと感じた。

マムートのスマホホルダーは入り口がポケット内で分かれているので、収納をじゃましない
専用レインカバーは、サイズ&フィット感が高く、使用時にバタつかないのがいい
ニーモのコンプレッションコードは2本を標準装備。パック内にも装着可能だ
サマヤは順回転で締め、逆回転で緩められ、ホールド力の細かな調整もできるのがいい

各アイテムを徹底検証!

1.OSPREY(オスプレー)ハイクライトLT 16

容量以上の収納力。ムレを抑える高通気背面
本体と背中の間に大きな隙間をつくるメッシュパネルを搭載。背中のムレを抑制するだけでなく、トランポリンのように荷重を背中全体に分散吸収。軽い背負い心地を実現する。また背面をぐるりと囲む金属フレームがパックの形をつくることで収納物の出し入れがしやすく、容量以上に荷物を収められるのが特長だ。

価格:¥14,410
サイズ:16L(W30cm×D22cm×H50cm)
カラー:カスケードブルー、他2色
重量:720g
問い合わせ:ロストアロー
商品の詳細はこちら
肉抜きパッドが封入され、通気性を持たせたショルダーハーネスは細め。ウエストベルトは付け根部が腰部にフィット
深いサイドポケットは、ポールなどの長尺物を収納するのにいい。反面、行動中にアクセスしやすいボトルホルダーがないので、ハイドレーションを使う必要がある

2.NEMO(ニーモ)リゾルブ15L エンドレスプロミス

環境性の高い素材と仕様で空気をクッションにした意欲作
リサイクル性を高めるため、構成素材をPETで統一。さらに従来のPUフォームのクッション材からエアクッションに変更。環境性と機能性を同時にアップさせたもの。背負ってみると、背面とショルダーハーネスのクッションのソフトさを感じ、軽さもある。本体はワイドな長方形で、開口部が大きく、使いやすい。

価格:¥19,250
サイズ:15L(W15cm×D26cm×H45cm)
カラー:スモーキーオリーブ、他2色
重量:875g
問い合わせ:ストライド
商品の詳細はこちら
ショルダーハーネスは太め。ポケット付きだが意外と小さく、行動食は入るが、スマホはちょっと難しいのが残念……
丸みを帯びた本体は、容量15L以上の収納力がある。フロントパネルも大きく開き、コンプレッションコードは行動中に着脱したウエアを留めておくのに便利

3.MAMMUT(マムート)リチウム15

しっかりめウエストベルトで背負いやすさを実現
背負い心地、収納力、動きやすさのバランスの高さを感じられる。多くの小型モデルは軽量性を求めてウエストベルトをシンプルにするが、これはパッド入りのベルトで腰骨をしっかり包み込む。厚手の背面パネルとともに重心を低くして、歩行の安定感を生み出している。ポケットの作り込みもおもしろい。

価格:¥17,600
サイズ:15L(W18cm×D9.5cm×H49cm)
カラー:マムートレッドブラック、他3色
重量:720g
問い合わせ:マムート
商品の詳細はこちら
背面はメッシュ内に通気性の高い構造のクッションを内蔵。ショルダーハーネスは細いがクッションのよさが際立つ
細身でスタンダードなつくり。開口部も大きめで機能性も過不足ない。ショルダーポケットがないので、ボトルはサイドに収納。想定装備を入れるとやや窮屈

4.EXPED(エクスペド)スカイライン12

コンパクトながらも小分け収納がしやすい
12Lとかなり小さな容量だが、背面パネルはハードなものを採用。本体の外側背面にハイドレーションスリーブが備わり、背負い心地はガチっとしっかりめ。フロント、サイド、本体上部2カ所、ウエストベルトとポケット収納が多い。使い勝手のよさは随一。とはいえ容量は最小なので装備の軽量コンパクト化は必須だ。

価格:¥19,800
サイズ:12L(W27cm×D18cm×H49cm)
カラー:ゴールド、他2色
重量:800g
問い合わせ:アクシーズクイン
商品の詳細はこちら
人間工学に基づいた形状の背面パッドは、身体の動きに合うだけでなく、サポート力も装備。硬さに反して動きやすい
マムートに似ているが、フロントポケット、J字に開く開口部、ショルダーポケット装備など、機能充実。12Lの小ささを感じさせない使い勝手が魅力だ

5.KLATTERMUSEN(クレッタルムーセン)スクリムナーバックパック20L

シンプルさと軽さを極めた山を旅するためのベスト型
薄いパッドのみの背面、幅広のショルダーハーネスはクッションもなく、チェストストラップは伸縮コードをフックで掛けるだけ。本体内にはハイドレーションスリーブもない。だがフロントに大きめのストレッチポケットを装備。開口部は巾着+フラップタイプ。U.L.パックとトレランパックの良さと機能を融合している。

価格:¥31,900
サイズ:20L(W30cm×D20cm×H48cm)
カラー:ダークティール、他3色
重量:358.5g
問い合わせ:クレッタルムーセン
商品の詳細はこちら
ループウェビングを用いた伸縮式チェストストラップは、ベスト形状とともに、上半身をソフトなフィット感で包み込む
開口部は大きく開き、内側も明るいカラーなので、トップローディングとしては収納物にアクセスしやすい。シンプルさのなかに機能性を上手く盛り込んでいる

6.BLACK DIAMOND(ブラックダイヤモンド)ディスタンス15

細かいギミックを集積。揺れ防止、疲れにくさを装備
パッドが入っていないベスト型ショルダーハーネスは、縫い目のないストレッチ網目素材を封入。面で身体の動きに追随し、絶妙なフィット感を提供する。ショルダーポケットは、ボトル、行動食やスマホ、さらにゴミを入れられる3つを備え、本体両サイドにはトレッキングポールを挿入できるロングポケットも装備。

価格:¥29,150
サイズ:15L(W30cm×D17cm×H50cm
カラー:デザートスカイ、他2色
重量:330g
問い合わせ:ロストアロー
商品の詳細はこちら
胸を開くように背負うショルダーハーネスは呼吸がしやすい。上下2本のチェストストラップは、胸への荷重をサポート
背負い心地は前モデルより向上、完成度が増している。本体形状が立体的でパッキングにコツが要るが、軽さと機能、そのギリギリを攻めるハイカー向きだ

7.MILLET(ミレー)トリロジー スカイ 15+

BOAフィットシステム搭載。背負い心地の軽さも秀逸
本体下部のフラップに装備されたダイヤルを回し、ショルダーハーネスのフィット感を得られるモデル。通常のストラップ式では感じにくい高フィットを実現。背中に吸い付き、それが荷重分散を生み、軽い背負い心地に昇華する。本体フロント部はストレッチ素材が施され、それがコンプレッションとなる機能は合理的。

価格:¥37,950
サイズ:15L(W25cm×D13cm×H45㎝)
カラー:ホワイト、他1色
重量:500g
問い合わせ:ミレー
商品の詳細はこちら
ショルダーポケットは、ボトルの出し入れがしやすいタテ型と、ジッパー付きのヨコ型を採用。収納力は十分だ
伸縮フロントパネルが、見た目以上の収納性に効果を発揮。定番的本体形状も使いやすく、今回集めたパックのなかで、もっとも装備の出し入れがしやすい!

8.SAMAYA(サマヤ)アルパインペース

背負うのではなく「着る」バックパックの最高峰
ショルダーハーネスの下部にあるダイヤルを回すと、本体と連結するコードが締まり、上半身を面で挟み込み、高いフィット感を得られる。岩場等で身体を大きく動かしたり、下りで走った際に、ブレのないスムーズな移動が可能だ。フロントに伸縮ポケット、ショルダーはボトルと行動食を分けて収納できる仕様。

価格:¥48,400
サイズ:20L(W25cm×D18cm×H45cm)
カラー:ブラック
重量:450g(S/M)
問い合わせ:スタティック
商品の詳細はこちら
L字型のショルダーハーネスは、荷重を胸で受け止めるもの。腰はフリーで下半身の動きが制限されないのがいい
ダイヤルフィットで身体を包み込む反面、背面とショルダーハーネス裏面がフラットなので、やや暑い。ポールはフロントポケットだけでなくサイドにも留められる

今回のお気に入り

PONCHO

●OSPREY(オスプレー)ハイクライトLT 16
●SAMAYA(サマヤ)アルパインペース

ショルダーポケットの小さなものが多く、ならば後付けでいい。また私は暑がりなので高通気を求める。となると一番手はオスプレー。サマヤは暑いがフィット感の高さが唯一無二。どちらも背中にフィット。ブレがなく、軽さを感じるものでした。

オダマキ(編集担当)

●EXPED(エクスペド)スカイライン12
●SAMAYA(サマヤ)アルパインペース

エクスペドの背面は、ピタッとまっすぐくっつく感じが個人的には心地よかった。本体が背中からはみ出さないサイズも歩きやすい。同じ理由でマムートも好感触。サマヤのフィット感は不思議な感覚。フォームの当たりも柔らかく純粋に感動!

 

※この記事はPEAKS[2026年5月号 No.177]からの転載であり、記載の内容は誌面掲載時のままとなっております。
※最新の情報を直接ご確認の上ご計画ください。

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