
【ミレー】最先端素材が生み出す圧倒的な快適性|2026-2027 FALL & WINTER COLLECTION
PEAKS 編集部
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止まらず動きつづけるための防水&保温アイテムが、今季のミレーで一気に揃った。モント3D搭載のティフォン・ウォーム、ふたつのインサレーション、体温を機能で制御するアクティブサーマル。
冬山のレイヤリングを、開発の現場から読み解く。
ティフォン・ウォームがモント3D採用でさらに進化
防水透湿シェルと思えないほどの伸びとしなやかさで大きな支持を受けてきたティフォンシリーズ。その秋冬バージョンがご存知「ティフォン・ウォーム」だ。裏起毛で、雪山用途にもよく売れている。
その「動ける防水ウエア」が、今シーズンさらに進化した。そこで同社のテクニカルウエア開発を担当する櫻井久男さんに、特長を聞いた。
「今季はさらに動きやすさが向上しました。その秘密は、新たに開発されたミレー独自の立体裁断パターン『モント3D』です。これにより、肩まわり、腕の付け根、肘の動きやすさを大きく改善しています」
着てみると、腕を前に出す動作がこれまでより軽い。肘を体の前で動かすアクションもとてもしやすい。
「登山では手を前に出す、鎖場で鎖やロープを掴む、アイスアックスを雪壁に打ち込む、手を大きく振って歩行ペースを上げる。そうした動きがよりラクになると思います」
もともと類い稀な柔らかさを持っていたティフォン・ウォームが、これでさらに動けるようになった。秋冬の防水ウエアのスタンダードになることは、間違いないだろう。
ティフォンウォーム|冬の山でも、自由に動き続けられる防水シェル
ティフォン ウォーム ジャケット
モント3Dの立体裁断が、冬の動きを止めない。
裏起毛されたティフォン・ウォームにミレー独自の立体裁断「モント3D」を投入。袖から肩甲骨まで自在に動かせる新パターンがアックス操作に追従する。耐水圧30,000㎜、透湿40,000g/㎡ /24h。ポケットはハーネスに干渉しない高め位置に設定。前屈の際にも背中が出ないよう後ろ身ごろが長い。本体はフード内へ収納可。

- ¥39,600
- サイズ:XS ~XL
- カラー:ギャラクシー、ブラック、フォギーデュー、オッター、パプリカ
- 重量:504g(M)
- ウィメンズモデルあり




ティフォン ウォーム パンツ
ラッセルにも、ハイステップにも余裕で対応。
裏の起毛トリコットがデッドエアを含んで暖かく、オーバーパンツでも肌ざわりが柔らかい。太ももから膝にかけてモント3Dの立体裁断を採用し、大きな動きをしても突っ張りにくい。今季は裾のゲイターを廃止し、軽量性と汎用性に振った。

- ¥33,000
- サイズ:XS ~XL
- カラー:ブラック
- 重量:348g(M)
- ※ウィメンズモデルあり


インサレーションにふたつの新テクノロジーを投入
秋冬の山行で求められるもの。それは立ち止まって暖を取るウエアではなく、動きながら体温を最適に保つ、行動のための保温ウエアだ。
その代表格が「イーボル・ハイブリッド」。ダウンと化繊中綿を適材適所に配した、複合型のインサレーションである。
「薄手で携行しやすいダウンセーターなのですが、肩まわりに『リプリーブ』という化繊中綿を使っています。リサイクルペットボトル由来のポリエステルを天然ダウンのように膨らむ形状に加工した化繊綿です」
リプリーブは米国ユニファイ社のポリエステル繊維ブランド。濡れやつぶれに強い化繊を、バックパックのショルダーハーネスが当たる肩まわりに置いた。背負ったまま行動してもロフトがつぶれにくく、着雪が体温で溶けても保温力が落ちにくい。
「天然ダウンのほうも『Kドライ』という撥水加工をされた羽毛を使っています。過酷な環境でもガンガン使っていただけると思っています」
そしてもうひとつの新作が、化繊中綿のスルーウォームとストレッチフリースを組み合わせた「ボッソン・ハイブリッド」だ。
「こちらは秋のアルプス縦走の行動着、という設定で開発しました。前後の身頃と肩から腕にかけては、風に強いミニリップストップナイロンでカバーし、その内側に『スルーウォーム』を張りました。そして脇の下から身体の側面には、軽量で通気性に優れたストレッチフリース『カルイシ』を配置しています」
その要になるのが、ミレー独自の起毛中綿のスルーウォームだ。
「もともとのコンセプトは『着る中綿』です。薄いメッシュのニットに起毛繊維を組み込んであります。このままでも着られますが、ヌケが良すぎるので、ナイロン15Dの薄手シェルを当てて保温性を高めました。ただし全面を覆うと通気性が消えるので、通気と動きのためにフリースとのハイブリッドにしています」
インサレーション|動き続けるために進化した、ふたつのハイブリッド
イーボル ハイブリッド ジャケット
撥水ダウンの温もりと、化繊の強さを一着に。
身頃は700フィルパワーのダックダウン、肩と脇下は濡れと潰れに強いリプリーブ化繊中綿を配置。薄手でポケットに本体を収納できるので、携行しやすい。アウターシェルの下にも単体でも着られるサイズ感は、さまざまな山行で使いやすい。

- ¥35,200
- サイズ:XS ~L
- カラー:グラナイト、ブラック
- 重量:271g(M)
- ※ウィメンズモデルあり



ボッソン ハイブリッド ジャケット
蒸れを逃して、縦走のペースを落とさない。
表は防風リップストップナイロン、裏は「通気する保温材」のスルーウォーム、そして脇部はカルイシ・フリースと、盤石の体制を敷く。秋のアルプス縦走を想定した、どこまでも歩き続けるための保温着だ。行動時だけでなく、停滞時にも活躍。

- ¥30,800
- サイズ:XS ~XL
- カラー:ブラック、フォギーデュー、ギャラクシー
- 重量:340g(M)
- ※ウィメンズモデルあり



アクティブサーマルにはユニークな4素材が揃った
秋冬の山では、ベースレイヤーの役割が大きい。肌面をいかにドライに保つか、動きやすさと暖かさをどう両立させるかが焦点になる。
インサレーションやアウターは着替えられても、寒風の雪山でベースは替えられない。着っぱなしで動き続けられるサーマルとして、今季ミレーは4タイプを提案している。まずは新作の「ソルサーモ」から。
「冬向けの保温肌着には、ユニクロのヒートテックやミズノのブレスサーモなどがありますが、どちらも湿気を吸って発熱する吸湿発熱素材で、蒸れたり汗をかかないと効果を発揮しにくいので登山向きではない。そこで当社は、太陽光に含まれる近赤外線を使う素材を開発しました。それがソルサーモです」
ソルサーモは、住友金属鉱山の「SOLAMENT(ソラメント)」テクノロジーを応用している。これは近赤外線をコントロールすることができるレアメタルの粉だ。
「ソラメントはパウダーなので化繊との相性が良いんです。これを原料となるポリマーに練り込むことで近赤外線を蓄熱し、サーマル効果を高めるウエアができました」
近赤外線は太陽光の約42%を占め、光そのものが熱の源になる。それを薄手の生地に仕立てたために通気性も高く、軽快で動きやすい。
「秋口や残暑の山でスルーウォームだと暑すぎるという環境や用途には、こちらがはまると思います」
疎水素材を使った二重ニットのハイドロドライもおもしろい
今季のもうひとつの新製品・新素材が、「ハイドロドライ」だ。
「ダンボールのような二重ニットです。表面にドットに見える点がありますが、これが表生地と裏生地をつなぐ接結部です。表側が『スペースマスター』という吸水速乾ポリエステル、裏側が『エプシロン』という画期的な撥水繊維です」
エプシロンは、出光興産が開発したスチレン系樹脂を、クラレが長繊維にしたもの。ドライ感に非常に優れ、撥水加工をしなくても強力に水を弾くのがその特徴だ。
「これまでアウトドアの撥水にはポリプロピレンがよく使われてきました。とても優秀なんですが、熱に弱く、染色しにくい。そこを改善したのがエプシロンなんですよ」
肌面のエプシロンが汗を弾き、接結部から表の十字断面ポリエステルへ渡して拡散する。表面が濡れても肌への戻りが少なく、汗冷えしにくいので寒冷シーズンに最適なのだ。
さて、三つ目が「スルーウォーム」。
「これは昨年から採用している、メッシュの編み地に起毛を組み合わせたミレーの独自素材です」
掲載モデルはボッソン・ハイブリッドの裏地にも使われているスルーウォームを単体でフーディに仕立てたアイテム。空気を適度に通しながら暖かさを保つので、登山やバックカントリーの行動着向きだ。
最後が「ワッフルウール」だ。極細メリノウールを立体的に編んだ、着心地のよいベースレイヤーである。
「こちらも継続商品ですが、高品質なウールを70%使っているのがポイントです。厳冬期や雪山ではウールは暖かく使いやすく、ガイドやスキーヤーにも愛用者が多い。しかもただのワッフル生地ではなく、コンピューター制御の凝った編み方で、縫い目を減らし、部位ごとに編み方まで変えています」
採用したウールは18.5㎛の極細メリノ。細いのでチクチクしにくい。ワッフルの凹凸がソフトな肌あたりとストレッチを助け、ナイロン混紡で強度と耐洗濯性も上げている。厳冬期のベースはもちろん、長いバックカントリーのシーズンを支えてくれる一枚になるはずだ。
動き続けるための防水、行動のための保温、体温を機能で制御するサーマル。今季のミレーは、止まらず動きつづけるためのアイテムが、すべてのレイヤーで揃った。凍える季節が待ち遠しい。
アクティブサーマル|近赤外線から超撥水まで、最新技術が集結した
ソル サーモ ハーフ ジップ
近赤外線を熱に変え、体温を底上げする。
近赤外線を特殊繊維で食い止め、ウエアに蓄熱するソラメント・テクノロジーを応用。近赤外線は通常の繊維を透過するので上にシェルを着ていても問題なく蓄熱する。スルーウォームより軽く、通気も高い。秋から初冬のトランスファーレイヤー。

- ¥19,800
- サイズ:XXS ~ XL
- カラー:グレープリーフ、シャドウブルー、スモークドパール
- 重量:178g(M)
- ※ユニセックス


ハイドロドライ クルー
最新の疎水繊維が、汗を肌から引き剥がす。
裏面に新開発の疎水繊維エプシロンをボーダー状に配置し、接結部から表のスペースマスター速乾ポリエステルへと汗を渡して拡散する。この連携のおかげで肌表面はドライのまま、適度な保温も残すという最新アイテムだ。

- ¥15,400
- サイズ:XS ~ XL
- カラー:グラナイト、ブラック、シャドウブルー
- 重量:196g(M)
- ※ウィメンズモデルあり


スルー ウォーム フーディ
この起毛メッシュは、まさに「着る中綿」だ。
ミレー独自の緩く編んだメッシュに起毛を配したスルーウォーム素材を全面に使ったサーマルウエア。アウターの下ではデッドエアを蓄え、一枚歩きでは余計な熱と湿気が抜ける。ヘルメットやフードの下にも着やすいフーディタイプだ。

- ¥20,900
- サイズ:XXS ~ XL
- カラー:シナモン、カステルロック、フォギーデュー、グレープリーフ
- 重量:190g(M)
- ※ユニセックス


ワッフル ウール フーディ
メリノウールの暖かさを、ホールガーメントで着る。
18.5㎛の極細メリノ70%。ホールガーメントで部位ごとに通気と伸縮を分け、タイトだが締めつけない。長期山行にウールの調湿と防臭が効く。本品に使用しているメリノウールは製糸段階から別注したもの。ミレーこだわりの素材なのだ。

- ¥19,250
- サイズ:XS/S ~ M/L
- カラー:ブラック、ヘザーグレー、シャドウブルー、トリュフ
- 重量:232g(M)
- ※ウィメンズモデルあり


企画協力◉ミレー・マウンテン・グループ・ジャパン
TEL.050-3198-9161
www.millet.jp
- BRAND :
- PEAKS
- CREDIT :
-
文◉ホーボージュン
写真◉矢野悠太
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PROFILE
PEAKS 編集部
装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。
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