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研究から導き出された、ナンガの新しいスリーピングバッグ

日本のダウンプロダクトを牽引してきたナンガが定番スリーピングバッグを刷新した。
その背景には、Nanga Mountain Laboratoryでの研究と極地モデル「レベル8」で得た知見があった。
なぜいま寝袋を作り直したのか、その進化の理由を紐解く。

NANGA MOUNTAIN LABORATORYが導いた、ふたつの答え。

▲ナンガマウンテンラボラトリーでは発足以来、自社で手がけるダウン製品を素材や構造の面から検証し、その知見を製品開発へ還元している。

日本のアウトドアシーンで、高品質なダウン製品を世に送り出してきたナンガ。なかでもスリーピングバッグは、ブランドを象徴してきたプロダクトのひとつだ。テント泊において、夜を安心してすごし、翌日の行動に備えて身体を休めるために欠かせない装備。その性能を、ナンガは長年にわたって磨き続けてきた。

今季、その定番を担ってきたふたつのシリーズが生まれ変わった。それが、防水透湿素材を採用する「オーロラテックスライト」と、超撥水ダウンを用いた山岳向けの「ドライドレイトバッグ」だ。前者は幅広いシーンに応える汎用性を、後者は登山での軽さと扱いやすさを、より鮮明に打ち出している。

今回の刷新の背景にあるのが、ナンガの独自研究機関「Nanga Mountain Laboratory(ナンガマウンテンラボラトリー)」だ。発足は約7年前。きっかけは、なぜ自分たちの寝袋が支持されているのか、感覚ではなく検証によって〝答え合わせ〞することだったという。羽毛の品質だけでなく、生地、縫製、キルト構造、サイジングまでを細かく調べ、その知見から「レベル8」を生み出した。素材選びから羽毛量、配置、シェル設計までを徹底的に検証した極地仕様モデルで、そこで得た快適なシルエットと羽毛配分の考え方が、今回のふたつにも受け継がれている。

研究で見えてきたのは、羽毛のフィルパワーの高さがそのまま保温力に比例するわけではないということ。羽毛は、収められるバッフルの広さや形によって膨らみ方が変わる。大きく膨らむ高品質な羽毛でも、狭いスペースでは能力を十分に発揮できない。そこでナンガは、まず対応気温を設定し、必要な保温力を導き出したうえで、各バッフルの体積に合わせて羽毛の量を細かく配分した。高価な羽毛を増やすのではなく、必要な場所に必要な量を封入し、羽毛1g あたりの性能を引き出す。寝袋設計の高効率化とは、素材を削ることではない。羽毛の力を、無駄なく発揮させることにある。

オーロラテックスライトは、その設計思想に快適性を重ねたモデルだ。防水透湿素材を軸に、首元のチューブ、ベンチレーションなどを採用。羽毛量630g以上のモデルでは首元と腰周りのチューブにアルミスパッタリング材を採用し、輻射熱を利用して保温性を高めた。さらに腰周りのチューブが隔壁となり、寝返りによる暖気と足元の冷気の入れ替わりを抑える。一方、顔周りのベンチレーションは、暖かさを保ちながら余分な熱や蒸れを逃がしてくれる。

対するドライドレイトバッグは、より登山へ照準を合わせたシリーズ。軽量な15デニール撥水ナイロンと超撥水ダウンを組み合わせ、キルトには撥水糸を採用。頭部にはフード付きの防寒着を着たまま入れる余裕をもたせた。一方で、ドライドレイトバッグには腰周りのチューブやベンチレーションを設けず、登山者が防寒着やインナー類を自分の判断で組み合わせられる余地を残す。従来のUDDバッグの軽さと濡れへの強さを受け継ぎながら、登山用という役割を、より明確にしている。

両シリーズに共通して、ファスナー位置は地面側から胸側へ移し、冷気の影響を受けにくい構造へ改められた。これはレベル8の開発で得た知見を受け継いだもの。いわばこのふたつの寝袋は、レベル8から枝分かれした兄弟のような存在だ。

研究によって羽毛の力を引き出し、使う場所から逆算して必要な性能を組み上げる。長く積み重ねてきた経験を、もう一度問い直し、製品へ戻す。その先に生まれたふたつの寝袋。そこには、ナンガが山の眠りに導き出した、ふたつの答えがある。

ドライドレイト バッグ 900DX

軽さと濡れへの備えを、ひとつの答えに。

超撥水ダウンを用いた山岳向け。310~900gまで、ダウン量の異なる5モデル・3サイズを展開し、季節や標高に合わせて選べる。430gモデル以上はボックスキルト構造。写真は国内厳冬期や海外登山のベースキャンプに対応する900DX。

  • ¥84,700(ロングは¥86,900)
  • 快適使用温度:~ -13℃
  • サイズ:ショート、レギュラー、ロング
  • カラー:サンドベージュ、アイスグレー、セージグリーン
  • 収納サイズ:φ21×L41cm
  • 重量:1,330g(レギュラー)

商品の詳細はこちら

 

▲軽量でしなやかな15デニール撥水ナイロンを表地・裏地に採用。テント内の結露や湿気からダウンを守る。
▲体から出た水蒸気はキルト線から外へ抜け、氷点下では水や氷になる。撥水糸がその染み戻りを抑え、テント内の結露など外側からの水濡れにも備える。
▲フード付きの防寒着を着たまま入れるよう、頭部や肩周りにゆとりをもたせた設計。衣類のロフトをつぶしにくい。
▲足先に余裕をもたせた立体形状。つま先の圧迫を減らし、ダウンのロフトを保ちやすい。

 

オーロラテックス ライト 900DX

山の夜に包まれる、濡れに強い快適性。

防水透湿素材を用いた定番シリーズ。380~1,100gまでダウン量の異なる6モデル・3サイズを展開し、厳冬期登山まで幅広くカバー。630gモデル以上はボックスキルト構造。写真は国内厳冬期から海外高所登山まで対応する900DX。

  • ¥80,300(ロングは¥82,500)
  • 快適使用温度:~ -14℃
  • サイズ:ショート、レギュラー、ロング
  • カラー:ストームグレー、ダークオリーブ、トワイライトカッパー
  • 収納サイズ:φ20×L40.5cm
  • 重量:1,430g(レギュラー)

商品の詳細はこちら

 

▲表地に独自の防水透湿素材オーロラテックスライトを採用。テント内の結露を防ぎつつ、内部の蒸れを逃がす。
▲630DX以上には、アルミスパッタリング材を挟み込んだ腰周りのチューブが採用される。腰から下の空気の移動を抑え、足元の冷気と上半身の暖気が入れ替わるのを防ぐ。
▲従来よりもファスナー位置を胸側へ移し、地面からの冷気の影響を軽減。
▲頭部左側にベンチレーションを装備。寝袋内の温度や湿度を調整し、顔周りにこもる熱や蒸れを逃がす。

 

企画協力◉ナンガ
store.nanga.jp

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PEAKS 編集部

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装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。

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