
富山のおいしいおもてなし。朝日小屋から雪倉岳へ~美しき稜線歩きの旅~
宇宙HIKE
- 2026年08月31日
一度は泊まりたい憧れの宿、北アルプスの朝日小屋。人気の山小屋ゆえに予約はまさに狭き門ですが、運よく念願の予約が取れた!駐車場確保のため、仕事終わりに新潟市から車を走らせ登山口の蓮華温泉へ。仮眠もそこそこ、期待に胸を膨らませていよいよ登山スタートです。
緑豊かな蓮華温泉から北アルプスの秘境へ

今回は白馬のメインルート白馬大池方面ではなく、朝日小屋方面へ向けてスタート。序盤は北アルプスのイメージとはほど遠い、里山のような樹林帯。森の緑のなかを進みます。日陰なので、夏の直射日光がないぶん涼しく感じます。


かわいい高山植物や初夏の花々に足を止め、癒やされながらゆっくりと登っていきます。
休憩タイムは糖分・塩分補給

水分補給はもちろんですが、ここら辺でしっかりと糖分と塩分も補給しておきます。持って来たのは巨峰と茄子漬け。サプリや飴もいいけれど、やはり生のフルーツや野菜のおいしさは格別。疲れた体にじわっと沁みます。わずかな時間ですが少し木陰で横になる仲間も。5分でも10分でも少しの時間、目を瞑って脳を休めるだけでもこのあとの足取りが全然違ってきます。

水場がありました。冷たくておいしい水です。しっかり補給して再スタート。
目の前に広がる大パノラマ!森林限界へ

徐々に木々の背丈が低くなり、視界が一気に開けます。思わず声を上げたくなるような壮大な景色にテンションアップ。

ちっぽけな人間の存在と、圧倒的な自然の雄大さ。澄んだ山の空気を胸いっぱいに吸い込みながら一歩一歩ふみしめる瞬間は、「あぁ、山に来て本当によかった…!」と、心から幸せを実感するひとときです。
今夜のお宿、憧れの「朝日小屋」が見えた

小高い山の上、赤い屋根の建物が見えてきました。あれが今夜のお宿、朝日小屋です。テント場もありますが、今回の目的は、「富山のおいしい山の幸をいただくこと」。そのため、迷わず山小屋泊を選びました。

夕食は、広々とした食堂に宿泊者が集まり、オーナーさんの温かいごあいさつからスタート。みんなでワインを片手に乾杯します。テーブルに並んだのは、山小屋とは思えないほど豪華で心のこもったメニューの数々。なかでも、富山県名物のホタルイカや、新鮮な昆布締めのお刺身は絶品!ひと口食べるたびに感動してしまうほどおいしく、大満足の夜になりました。
燃えるようなモルゲンロートと雲海の中を出発


2日目は、まだ夜空にまん丸い月が残る夜明け前に出発。歩き出すと、東の空からじんわりと山肌が赤く染まる、燃えるようなモルゲンロート。この一瞬しか見られない山の色が、私はたまらなく大好きです。

広がる雲海は、まるで一枚の絵画のよう。 ふと見下ろすと、かわいらしいハート型の池が。青く連なる美しい山並みの向こうには、妙高、火打、焼山方面の山々でしょうか。

ふり返ると、そこには圧倒的な風格を漂わせる剱岳の姿が!やはりその存在感は別格です。
雪倉岳で絶品ご褒美ランチ

雪倉岳に到着し、朝日小屋で買っておいた押し寿司をいただきます。マスと、もうひとつは胡桃。これがまた絶品で、ふたつしか買わなかったことを後悔。ペロリと完食(笑)。いまさらだけど、お土産にもほしかった!

この絶景を眺めながらいただく山ごはん。雪倉岳がこれほど美しい場所だなんて……!いつまでも、ただ見つめていたくなる景色です。

時折、山肌を優しく包み込むように湧き上がってくる白いガスもまた幻想的ですてき。

足元には、大好きなリンドウの花がたくさん咲いていて、目を楽しませてくれます。


雪倉岳から白馬岳、そして小蓮華山へと続く美しく壮大な稜線は、「これぞ北アルプス!」という感動そのもの。数ある日本の山々の中でも、私が一番大好きな景色かもしれません。

おやつを食べてエネルギーを補給したら、名残惜しさを胸に最後の下り坂を一気に駆け下ります。
下山後のご褒美!雲上の秘湯・蓮華温泉の野天風呂へ

無事に下山したあとは、蓮華温泉の野天風呂へ。蓮華温泉ロッジで受付を済ませ、山道を10分ほど登った先に、4つの野天風呂が点在しています。ここは、たったいま歩いてきた北アルプスの美しい稜線を眺めながら入浴できる、知る人ぞ知る贅沢な秘湯。泉質は単純硫黄温泉(硫化水素型)。成分がとても濃く、心地よい硫黄の香りがふわりと漂います。基本は混浴ですが、一番高い場所にある「薬師湯」は女性優先。手前の案内板を「女性入浴中」に裏返すことで、女性だけの貸切状態で安心して利用することができます。
「大自然のなかの温泉に入りたいけれど、混浴はちょっと恥ずかしい……」という方にもうれしい心遣いです。もちろん、ロッジ内には男女別の内湯も完備。キレイな脱衣所やシャワー、リンスインシャンプー、ボディソープが揃っているので、2日間の登山の汗をここでさっぱりと洗い流すことができます。
湯上がりには、甘くてみずみずしいスイカをガブリ。体の芯から癒やされる、最高の締めくくりとなりました。おいしいごはんに息をのむ絶景の稜線歩き、そして雲上の温泉。朝日小屋と雪倉岳が教えてくれたのは、これだから山歩きはやめられない、そう再確認させてくれる最高の時間でした。
北アルプス 朝日小屋
https://www.asahigoya.net/latest/
白馬岳 蓮華温泉ロッジ
https://rengeonsen.main.jp/
写真&テキスト◎佐藤百恵(宇宙HIKE)
https://www.instagram.com/momotan715?igsh=N3J5dHBiM2JrcW50&utm_source=qr
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PROFILE
宇宙HIKE
Photographer 松本茜主催、山と写真のコミュニティー。 宇宙を旅するように山へ登り、旅や写真を使って「自分」にフォーカスする。 ユーモア溢れるメンバーが集まり、日々楽しみながらいろんなフィールドで活動を続けている。
Photographer 松本茜主催、山と写真のコミュニティー。 宇宙を旅するように山へ登り、旅や写真を使って「自分」にフォーカスする。 ユーモア溢れるメンバーが集まり、日々楽しみながらいろんなフィールドで活動を続けている。
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