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初心者にこそ伝えたい、テント泊に役立つ10のヒント【前編】

これから紹介する10のヒントは、筆者が初心者向けのテント泊講習会に参加して、気づいたり学んだりしたことをまとめたものです。
経験がある人には「当たり前」と思われる内容もあるでしょう。
ですが、実際の講習会では、それがこれからテント泊を始める人にとって大きな学びになることを知りました。
ひとつでも気づきがあれば、それを学びに変えてこれからのテント泊に役立ててください!

編集◉PEAKS編集部
文・写真◉吉澤英晃

Tips 1:大きなビニール袋は必携アイテム

▲テント泊講習会の一幕。実際のテントを使って設営方法などを学びます。

講習会の初日、まずはテントの設営&撤収方法から学んでいきます。山にいて無風で晴天という日はめったになく、風に吹かれながらテントを立てたり、濡れたテントを片付けたりする状況はめずらしくありません。

そこで考えたいのが、濡れたテントの撤収の仕方についてです。雨さえ降らなければテントが濡れることはないと思っているかもしれませんが、それは大きな勘違い。実際の山では雨に降られなくても朝起きて外に出るとテントが濡れていることがあるんです。

それは、いわゆる結露の仕業。空気中の湿気がテントに触れることで水滴になって生地に付着し、結果テントが濡れてしまう現象です。結露はテントの種類に関係なく、条件が揃えば等しく発生します。

そこで持っておきたいアイテムが、大きなビニール袋です。

▲筆者が愛用している袋は一般家庭用のゴミ袋。

結露で濡れたテントをこれに包んでパッキングすれば、バックパックの中まで水で湿ることがありません。もちろん、予期せぬ雨に降られてしまったときにも重宝します。

ほかの荷物を濡れから守るためにも、テント泊には大きめのビニール袋を用意しておくと安心です。

Tips 2:フロアの防水にひと工夫

▲場所を移して、今晩寝るためのテントを各自が設営。

参加したテント泊講習会では、実際にテントに泊まって夜を明かします。その翌朝、参加者から「テントの中の濡れはどうしたらいい?」という質問がありました。

テントによっては室内に結露が発生する場合があります。内側に生じる結露を防ぐには換気をこまめに行なうことが重要で、ベンチレーションを開けて中にこもっている湿気をなるべく外に出すように心がけましょう。

それとは別に、テントの床(フロア)に水が染みてくることがよくあります。これは、結露の影響なのかフロアが地面の湿気を含んでいるのか、原因はよくわかりません(詳しい方がいたら教えてください)。

▲敷いてあるのはSOLの「ヘビーデューティエマージェンシーブランケット」。

フロアの濡れに対しては「気にしない」という力技もありますが、筆者は内側に薄い防水シートを1枚敷いて凌いでいます。薄い防水シートを1枚敷くとフロアはつねに乾いた状態になり、雨の日に水が染みてきても気にならなくなるのです。

ちなみに、筆者は薄い防水シートを内側に敷く派なので、テントの下に敷くグラウンドシートは持っていません。試したことがないので効果は未確認ですが、グラウンドシートを使ってもフロアの濡れは防ぐことができるようです。

Tips 3:寝心地を高めるために荷物を敷こう

▲快眠を得るにはマットも重要。タイプごとに寝心地の違いを体験中。

参加者からはほかに「地面が斜めだったので寝心地が悪かった」という声も聞かれました。山のなかにあるキャンプ指定地も、地面が斜めになっていることがよくあります。なるべく平らなスペースにテントを立てられるとベストですが、どこに張るかは先着順(なかには場所を指定されるキャンプ指定地もあります)。ほぼ全員が同じ考えで設営場所を選ぶので、条件のいいスペースは早く埋まってしまうのが現実です。

▲寝心地をよくするためにはザックの向きにもこだわろう。

そこで、傾いた地面でも快適に寝るためによく用いられるのが、マットの下に荷物を敷く方法です。足元が下がっていたら空のバックパックを置いたり、凹んでいる場所があったら使わない衣服で穴埋めしたり、気になる箇所に荷物を置いて平らな状態を無理やり作るのです。もしも体が左右のどちらか一方向に傾いていたら、マットの片側にクサビを打つように荷物を差し込むこともよくあります。

Tips 4:虫の侵入はヘッドランプの赤色灯で解決

▲講習会の夕食は2班に分かれて調理。林間学校のような楽しさがありました。

同じくテントのすごし方に関わる内容で、「テントの中に虫が入ってくるときはどうしたらいい?」という質問もありました。虫は標高が高い山にも生息していて、悪いことに羽虫はヘッドランプの明かりに集まってくる習性をもっています。

そこで役立つのが、ヘッドランプの赤色灯です。赤色灯は山小屋で眩しさを抑えるために使えるばかりでなく、虫を寄せ付けない効果もあるんです。

▲小屋泊やテント泊、天体観測などでも赤色灯は大活躍。

夜にトイレなどからテントに戻るときは、入り口を開ける前にヘッドランプの明かりを赤色灯に変えて、そのまま中に入って入り口を閉める。これだけで虫の侵入を減らせるのでぜひ試してみてください。

Tips 5:快眠には耳栓とアイマスクがおすすめ

▲講習会は座学の時間も多く、気になったことはすぐに質問できます。

前編の最後に、睡眠の質を高めてくれる小物をふたつだけ紹介します。

ひとつは「耳栓」です。山小屋じゃないのに耳栓なんて必要? と思われるかもしれませんが、防音機能を備えているテントはまだ開発されていません。むしろ、周りの音が筒抜けで聞こえてきます。虫の音、川の音、雨の音、風の音、だれかのいびきが聞こえてくこともあるし、暗いうちから出発する人たちの話し声や足音で目覚めることもよくあります。夜、静かに眠りたいなら耳栓は必須アイテムといえるでしょう。

▲筆者はパディ・バディーズの耳栓を常備しています。

もうひとつは「アイマスク」です。なかでもおすすめは目を温めるタイプなのだとか。講習会の参加者から教えてもらったので試したことはないのですが、目を温めて体が癒される効果は山でも期待できそう。慣れない環境だと眠りが浅くなるなど、テント泊に不安がある場合に使ってみるとぐっすり就寝できるかもしれません。

学びが多いテント泊講習会に参加してみよう!

▲講習会はアドベンチャーディバズが運営する古民家カフェ「沢井マウンテンカフェ」で毎回開催。料理がおいしいと評判です。

取材で参加したテント泊講習会は、東京都青梅市沢井で行なわれた、アドベンチャーディバズが主催する「テント泊ワークショップ」。2日間のスケジュールで、テントの立て方、道具の選び方、パッキングのコツ、軽量化のヒントなどを学ぶことができ、テントに泊まる、スリピーリングバッグとマットで寝る、テント泊装備の重さを背負って山道を歩いてみるなど、リアルな体験を通してノウハウを学べる点が大きな魅力です。

▲講師はアドベンチャーディバズ代表の北村ポーリンさん。カナダ出身の日系3世で、カナダのアウトドア事情など、なかなか聞くことのできないおもしろい話も講義の合間に聞かせてくれます。

アドベンチャーディバズ」はほかにも、地図読み講習会、テント泊ツアー、ロゲイニング大会など興味深いイベントを多数主催中。ぜひHPをチェックしてみてください!

▼ 後編はこちら

初心者にこそ伝えたい、テント泊に役立つ10のヒント【後編】

初心者にこそ伝えたい、テント泊に役立つ10のヒント【後編】

2025年10月03日

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PEAKS 編集部

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装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。

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