UCI BMXフリースタイルW杯境町大会 小澤美晴が優勝し年間女王に輝く 男子は中村輪夢が年間総合3位

茨城県境町で開催された「IBARAKI SAKAI Urban Sports Fes.」内で行われたUCI BMXフリースタイル・パーク ワールドカップ最終戦。女子エリートでは小澤美晴が優勝を飾り、同時に2025年シリーズの年間総合優勝を獲得した。男子エリートはジュード・ジョーンズ（イギリス）が優勝、中村輪夢は決勝を6位で終え、年間ランキング3位となった。

2025年シーズンのUCI BMXフリースタイル・パーク ワールドカップ（W杯）最終戦が、日本の茨城県境町にある「アーバンスポーツパーク」で開催された。シーズンを締めくくるこの大会には、世界各国からトップライダーが集結。ハイレベルなエアトリックの応酬が繰り広げられた。

女子パーク：小澤美晴が地元日本で頂点に　吉田実央とワンツーフィニッシュ

多くの観客が詰めかけた女子決勝。ホームの大声援を背に、日本人ライダーたちが躍動した。

優勝を飾ったのは小澤美晴。高さのあるエアと難易度の高いトリックを構成に組み込み、見事なランを披露した。小澤はこの勝利により、2位のキムレア・ミューラー（ドイツ）、3位のナタリア・ディーム（オーストラリア）を抑え、2025年シーズンのW杯年間総合優勝のタイトルも獲得。地元開催の最終戦で優勝と年間女王の座を同時に手にするという、これ以上ない最高の結果でシーズンを締めくくった。

また、2位には吉田実央が入り、表彰台のトップ2を日本勢が独占。3位にはオーストラリアのナタリア・ディームが入った。

男子パーク：ジョーンズがキャリア最高得点で優勝　中村輪夢は6位

男子決勝は、イギリス勢が圧倒的な強さを見せる展開となった。ジュード・ジョーンズ（イギリス）が、アンプリチュード（ジャンプの高さ）とオリジナリティ、そして難易度を極限まで高めたランを披露。キャリア最高スコアとなる94ポイントを叩き出し、W杯最終戦を制した。

2位には同じくイギリスのジョーダン・クラークが入った。クラークは金曜日に同会場で行われたスクーター（キックスケーター）の世界選手権でも2位に入っており、境町のパークとの相性の良さを証明する形となった。3位にはアメリカのニック・ブルースが入った。

日本期待の中村輪夢は決勝に進出したものの、6位でフィニッシュ。小澤楓は8位で大会を終えている。

年間タイトル：ジャンジャンが世界選手権とW杯の2冠を達成

男子の年間総合ランキングでは、アンソニー・ジャンジャン（フランス）が2025年シリーズチャンピオンに輝いた。ジャンジャンはリヤドで開催された世界選手権でも優勝しており、BMXフリースタイル・パーク史上初となる「同シーズンでの世界選手権＆ワールドカップ制覇」という偉業を成し遂げた。

なお、中村輪夢は本大会の結果を受け、男子エリートの年間総合ランキングを3位で終えている。

2025年のワールドカップシリーズはこれにて閉幕。2026年シーズンに向け、世界のトップライダーたちは束の間の休息期間に入る。

UCI BMXフリースタイル・パーク W杯2025 最終戦 境町大会 リザルト

女子エリート

1位 小澤美晴（日本）
2位 吉田実央（日本）
3位 ナタリア・ディーム（オーストラリア）

男子エリート

1位 ジュード・ジョーンズ（イギリス）
2位 ジョーダン・クラーク（イギリス）
3位 ニック・ブルース（アメリカ）

6位 中村輪夢（日本）
8位 小澤楓（日本）

2025 UCIワールドカップ 年間総合ランキング

女子エリート

1位 小澤美晴（日本）
2位 キムレア・ミューラー（ドイツ）
3位 ナタリア・ディーム（オーストラリア）

男子エリート

1位 アンソニー・ジャンジャン（フランス）
2位 ジャスティン・ダウエル（アメリカ）
3位 中村輪夢（日本）