
【山小屋泊・テント泊登山】標高2,100mの絶景温泉。「白馬鑓温泉小屋(はくばやりおんせんごや)」|北アルプス山小屋大全
PEAKS 編集部
- 2026年01月15日
INDEX
白馬三山のひとつに数えられる白馬鑓ヶ岳の中腹に建つ温泉小屋。残雪時は登山道に雪渓が残るため注意が必要で、また白馬鑓ヶ岳から向かう際はクサリ場が多く、足場が悪いので気をつけて歩きたい。
黄色いコンパネづくりの特徴的な外観で、雪崩発生地帯にあるためオフシーズンは小屋を解体する。小屋開け前の3週間で組み立て、小屋閉めとともに2週間で解体。雪崩に流されないように取りまとめて建材をしまい、雪の下で冬を越す。
小屋の大きな特徴は標高2,100mに湧く温泉だが、数年前に露天風呂の浴槽の床に穴が空き、お湯が流出し登山道下に空洞ができてしまった。そのためしばらく休業し、浴槽に鉄骨を入れる工事を行ない営業を再開したのが2022年だ。見た目としては変わりないが、パワーアップした温泉を楽しめるはずだ。
\スタッフボイス/
小屋の周辺では準絶滅危惧種に指定されているシロウマリンドウが8月上旬ごろに見られます。宿泊者に提供する、こだわりの特注ハヤシライスもぜひ食べにきてください!
インフォメーション
| テント場 | 個室 | 自炊室 | 乾燥室 | お風呂 | 生ビール |
| ◯ | ー | ー | ◯ | ◯ | ー |
| ドコモ | au | ソフトバンク | 楽天 | 公衆電話 |
| ◯ | × | ◯ | × | × |
■連絡先
0261-72-2002
https://hakubakan.com/lodge/yarionsengoya/
■営業時間
7月中旬~9月下旬
■収容人数
100人
■標高
2,100m
■宿泊料金
1泊2食 ¥16,000
素泊まり ¥12,000
お弁当 ¥1,500
■水
宿泊者・テント泊は無料(それ以外は1L¥100)
館内施設
1.開放的な食堂兼談話室
宿泊者の食堂だが、食事の時間以外は開放している。軽食が食べられたり、風呂上がりにビールで宴会をしたり。売店が併設し、オリジナルTシャツや手ぬぐいなども購入可能だ。

2.天気やアクセス、時刻表をチェック
毎朝白馬岳の気温と天気が表記されるので携帯電話の電波がない登山者にはありがたい情報が手に入る。下山時の時刻表や交通アクセスも張り出されている。

3.トイレは屋外に2カ所
こちらは宿泊者専用の簡易水洗トイレ。通過者用のトイレは別に和式の汲み取り式トイレが設置されている。利用料は100円。どちらも屋外の別棟にある。

4.入浴後のタオルを干すのに便利なテラス
食堂館に面した屋外屋根下の部分は衣服を干すことができ、乾燥室の役割を担っている。雨天時以外でも入浴時に着用した水着やタオルを干すのに活躍している。

5.縦走者にうれしい充電コーナー
1時間100円で携帯電話を充電できるコーナーが食堂内にある。数に限りがあるので混雑時はひとり20分まで。なるべく自身のポータブルバッテリーで賄おう。

豊富な湯量を誇る雲上の絶景湯
露天風呂に浸かりながら、ほかにはない、この開放的な景色を満喫できる温泉としてファンの多い白馬鑓温泉。1分間の湧出量は760Lと、高標高においてかなりの湧出量を誇る山の出湯だ。露天風呂は通常時間は混浴だが水着での入浴も可能で、20時~21時は女性専用風呂になるため混浴が苦手な女性も気兼ねなく入浴できる。無色透明の硫黄の匂いがする炭酸水素塩温泉だ。

大岩から湧き出る源泉
小屋の裏側にある巨大な岩が白馬鑓温泉の源泉で、岩の割れ目から温泉が湧き出ている。源泉の温度は43.1℃。疲労回復や筋肉痛にも効くとされ、登山に最適な効能だ。

露天風呂のほか内湯や足湯もある
露天風呂のほかに女性専用の内湯と、キャンプ場の脇には足湯もある。

源泉はすべて同じであたり一帯、硫黄の匂いが充満し、温泉好きにはたまらない。

毎朝の風呂掃除
宿泊者が出ていったあとに毎朝掃除する。湯舟のなかに隠された栓を開き、お湯を入れ替える。露天風呂は浴槽からお湯が湧いているためすぐに溜まる。

食事
【夕食】試作に試作を重ねて作った自慢のハヤシライスが定番メニュー。味わい深く、とてもおいしい。ハヤシライスはおかわりができるのもうれしい。付け合わせはハンバークに副菜など。

【朝食】朝食もご飯はおかわり自由。この日のメニューは豆腐の肉味噌餡包み、ボロニアソーセージ、イワシのショウガ煮、切り干し大根の酢漬け、花豆の煮もの、キュウリの漬物、野沢菜。

部屋
客室は相部屋のみ。2人部屋、3人部屋、5人部屋がそれぞれある。倉庫がないため一部は備品置き場となる。

お土産・売店
食堂内に併設された売店にはオリジナルグッズがずらりと並ぶ。

Tシャツや手ぬぐい、バンダナ、スポーツタオル、ポンチョまである。ビールは切らさないように荷揚げのたびにかなりの量を上げている。さすが温泉小屋。

テント場
地面:岩、土
テント設営数:30張
利用料金:1人¥2,000+1張¥2,000

露天風呂の下に広がるテント場スペース。今年は完全予約制だ。学生証を提示することで1人あたり1,000円値引きされる学生割引もある。温泉は別途1,500円で利用できる。夕食の利用は受け付けていないがお弁当は注文可能。
※この記事はPEAKS[2024年9月号 No.167]からの転載であり、記載の内容は誌面掲載時のままとなっております。
※最新の情報を直接ご確認の上ご計画ください。
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PEAKS 編集部
装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。
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