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【アークテリクス リソス SL ハーネス】スポーツクライミングに徹した、軽量クライミングハーネスが誕生。

幾多の革新的テクノロジーで世界を驚かせてきたアークテリクスから、また新たなクライミングハーネスが誕生した。
ハーネスづくりから始まったブランドのDNAを濃密に受け継ぐ、本気度満点のプロダクトとは。

文◉寺倉 力
写真◉熊原美惠

着けていることを忘れるほど薄く、軽く、動きやすい、超攻撃型ハーネス。

アークテリクスの原点は、クライミングハーネスづくりにある。熱心なふたりのクライマーが自宅の地下室で自作し、岩場で手売りした。それが始まりだ。そんなガレージブランドが社名を「アークテリクス」に変更したのが1991年。その最初の製品が成形EVAフォームを採用した「ヴェイパーハーネス」だった。

【ヴェイパー ハースネス】1991年登場のアークテリクス最初の製品がこのハーネス。3D成形されたEVAフォームをウエストベルトとレッグループ内側に配置。クライマーの荷重や墜落時の衝撃を、弾力性のあるパッドで吸収する。現代的ハーネスの原型となったエポックメイキングな製品。

当時のハーネスの多くは幅広のウェビング(平織りテープ)で構成されていたため、衝撃はダイレクトに伝わり、長くロープにぶら下がっていると、硬めのウェビングテープが腰や太ももに食い込んだ。それを大きく改善したのがEVAフォーム。いわば、衝撃吸収パッドを備えたハーネスの誕生だった。

その後、成形EVAフォームは各社で採用され、クライミングハーネスにおける定番になった。だが、自ら開発した技術をあっさりと捨て去り、さらに進化した技術を生み出したのもアークテリクスだった。2009年登場の「ワープストレングステクノロジー」シリーズである。

これは、ハーネスを構成するウェビングのうち、荷重がかかる部分の縦糸(経糸)をすべて抜き、横糸(緯糸)を上下に広げた構造だ。パッドで墜落の衝撃を吸収するのではなく、ハンモックのように広げたウェビングそのものが面となり、荷重や衝撃を分散させる。

【AR-395a】ウェビングの縦糸を排し、横糸を上下に広げてハンモック状に体を包み込むワープストレングステクノロジー採用。荷重や衝撃を面で分散させる。非常に軽量で、フィット感が高く、より荷重分散を実現。写真はレッグループに調整機能が付いたオールラウンドモデル。

サポート性を追求すれば、パッドは厚みを増し、動きは鈍く、重量もかさむ。だが、ワープストレングステクノロジーはまさに逆転の発想だった。パッドと縦糸を排したことで、動きはしなやかになり、驚くほどの軽さを実現。なにより、かつてない柔らかさに包み込まれる装着感は、多くのクライマーを驚かせた。そしてこの構造は、現在にいたるまでアークテリクスのすべてのハーネスに受け継がれている。

そのテクノロジーが、今季大幅にアップデートされ「2.0」へと進化を遂げた。それをいち早く採用したのが、新製品の「リソスSLハーネス」。着けていることを忘れるほどの軽さで、自らの限界グレードを押し上げたい。そんな高難度スポートルートに挑むスポーツクライマーのニーズで生まれた、非常に攻撃的な軽量ハーネスである。

軽量性だけを求めるとしたら、アルパインクライミング用にはもっと軽いハーネスが存在する。だが、落ちないことを前提に行動するアルパインクライミングに対し、スポーツクライミングは繰り返しの墜落を織り込んだスタイルで、ハンギング、つまりロープに体重を預ける時間も長い。

したがって、サポート力を維持したまま、いかに軽量性と快適性を高めるか。その問いに対する答えが、ワープストレングステクノロジーのさらなる改良だった。

縦糸を排したウェビングに、高強度のナイロン66を使った構造用生地を接続。これにより、必要な強度と耐久性、包み込まれるような装着感を維持しながら、より薄く、より軽い本体構造を実現した。さらに、ハーネス内側やレッグループの股上など、体に触れる部分から一切の縫製部を排除し、ストレスのないムーブ感を生み出している。

もう一点、こだわったのがフィッティングだ。ハーネスはウエストベルトとレッグループの位置関係が非常に重要になる。そこで、6段階のウエストサイズそれぞれに対し、高さの異なるレッグループを2種類用意。安全かつ最適なサイズを選ぶためにも、店頭での試着は欠かせない。

リソス SL ハーネス[Lithos SL Harness]

「ワープストレングステクノロジー 2.0」採用。より軽く、より薄く、より耐久性が高く、クライマーのストレスを大幅に軽減。装着していることを忘れるほどのフィット感で、よりムーブに集中できる。スポートルートや屋内壁などスポーツクライミング全般に最適。

商品の詳細はこちら

  • ¥25,300
  • サイズ:1a ~ 6b(6段階のウエストサイズごとにレッグループの高さa/bの2種類用意)
  • カラー:ブラック/ マンティス
  • 重量:275g(4a) ※ユニセックスモデル
折りたためば、この薄さ。ウエストベルトとレッグループの厚みはなんと2.0㎜。従来のアークテリクス製品から0.3㎜薄くなり、しなやかさと適度な剛性を発揮する。
収納性と携行性に優れたタテ型スタッフバッグが標準装備。

①ワープストレングステクノロジー 2.0

縦糸を排したウェビングをユニットで分断。ウエスト中央部を中心に、さらなる軽量化を実現。快適なフィット感を維持しつつ、より薄型に仕上がっている。

②新たに改良されたバックルデザイン

動きに干渉しにくい薄型デザインながら、鍛造パーツの採用により締め付け動作を改善。確実なフィット感を実現するとともに、ハーネスの着脱も容易に。

③人間工学に基づいたふたつのギアループ

スポートルートでのクライミングを想定したギアループ。左右合わせて必要十分な数のクイックドローを収納可能。薄型デザインながらクリップ操作は容易。

④ミニマムでスムーズなビレイループ

高い強度と耐久性を維持しながらスリムに進化。縫製部が目立たないスムーズな表面仕上げにより、ビレイ中のビレイデバイスの引っかかりを軽減させる。

 

企画協力◉アメア スポーツ ジャパン
arcteryx.jp

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PEAKS 編集部

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装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。

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