
チームUKYOが堺ステージでワン・ツー、ダーティがコースレコード、山本哲央が2位に入り|TOJ2026
せいちゃん
- 2026年05月25日
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「8 PIECES, ONE FUTURE.」をコンセプトに掲げる第28回「ツアー・オブ・ジャパン(TOJ)2026」がいよいよ開幕。初日の「チャリ・ロト 堺ステージ」2.6km個人タイムトライアルは、チームUKYOのトンマーゾ・ダーティ(イタリア)が2分57秒94という驚異のタイムで優勝。急遽出走が決まった同僚の山本哲央も2分59秒台を叩き出し、大会5連覇を狙うチームUKYOが初日から完璧なワンツーフィニッシュを飾った。
熱気と強風に包まれた大仙公園 16チーム96名が堺に集結

大阪府堺市の仁徳天皇陵古墳に隣接する大仙公園。初夏の日差しが照りつける中、本戦に先立って行われた国際クリテリウムの熱気も冷めやらぬまま、全16チーム96名が参加するチームプレゼンテーションが行われた。
「8つのステージ(PIECES)を走り抜き、勝ち切ることが若手選手たちの未来(FUTURE)へつながっていく」という大会コンセプトの通り、今年はアンダー23の若手有望株から経験豊富なベテランまで多士済々なメンバーが堺に集結。海外7チーム、国内9チームがこれから始まる8日間の過酷な戦いに向けてファンの前で意気込みを語った。
第1ステージのコースは、大仙公園の周囲をほぼ1周する2.6km。完全なフラットコースだが、途中にある直角コーナーの処理とそこからの再加速が勝負の鍵を握る。レース開始時刻の13時30分時点では東寄りの風が強く吹き抜けており、選手たちは向かい風と追い風の区間をいかに攻略するかが問われるコンディションとなった。
スワットクラブの好タイム連発を切り裂いたダーティの「2分57秒94」

各チーム1名ずつ、30秒間隔でスタートしていくタイムトライアル。最初の基準タイムを作ったのは、第1ウェーブ(各チーム1人目)で出走したマッズ・アナスン(スワットクラブ、デンマーク)だった。午前中のクリテリウムでも逃げに乗って3位に入っていたアナスンは、疲れを見せることなく3分00秒47という絶好のタイムをマークしホットシートに座る。

その後も、スワットクラブはマティアス・マルンベアが3分00秒59、カスパー・アナスンが3分04秒25を出すなど、トラック競技で培ったデンマーク籍選手を中心としたスピードマンたちが次々と好タイムを連発し、旋風を巻き起こす。

しかし、各チーム2巡目の出走となったトンマーゾ・ダーティ(チームUKYO、イタリア)が、その空気を一変させた。
頭から背中まで一直線に保たれた美しいエアロフォームで風を切り裂き、コーナーからの立ち上がりでも一切のロスを感じさせないペダリングを披露。フィニッシュラインに飛び込んだタイムは、なんと「2分57秒94」。昨年の優勝タイム(2分58秒)を上回る衝撃的なコースレコードで、一気にトップに躍り出た。平均速度は驚異の52.6km/hに達した。
山本哲央が2人目の3分切り! チームUKYOがワンツーフィニッシュ

レース後半にかけて風が穏やかになる中、各チームのエース級が続々と登場する。しかし、ダーティの叩き出した2分57秒台の壁は厚く、3分の壁すら破る選手がなかなか現れない。
日本人選手として意地を見せたのは、2019年にこの堺TTを制している岡篤志(Astemo宇都宮ブリッツェン)。熟練のコーナリングと力強い踏み込みで3分01秒26をマークし、上位に食い込む好走を見せた。

そしてレースの最終盤、各チームの6巡目(最終走者)としてスタート台を降りたのが山本哲央(チームUKYO)だった。大会のわずか3日前に急遽メンバー入りが決まったという山本だが、トラック競技で磨き上げた圧倒的なスピードを遺憾なく発揮。後半にかけてタイムをグングンと伸ばし、フィニッシュタイムは「2分59秒12」。
ダーティに次ぐ2人目の3分切りを達成し、チームUKYOが見事なワンツーフィニッシュで初日を制圧した。


ダーティが2冠、新人賞はギャラガー、特別賞に住田悠人

この結果、ステージ優勝のダーティが個人総合時間賞(グリーンジャージ)とポイント賞(ブルージャージ)の2冠を獲得。チームUKYOは大会5連覇に向けて、これ以上ない最高のスタートを切った。
表彰式でダーティは「もちろん最高の結果だ。勝利を狙ってワンツーを達成できたのだから、これ以上はない。速く走るための秘訣は、若い時から毎日一生懸命練習して努力すること、それしかないよ」と笑顔で語り、キッズプレゼンターからの質問にも優しく応えた。

23歳未満の選手を対象とした新人賞(ホワイトジャージ)は、3分05秒53でステージ18位に入ったオスカー・ギャラガー(シーキャッシュXボディラップ、オーストラリア)が獲得。
また、将来の活躍が期待される日本人U23選手に贈られる「RTA賞(Road to l’Avenir賞)」には、3分07秒08でステージ25位に入った住田悠人(VC福岡)が選出され、浅田顕プロジェクトマネージャーから表彰を受けた。「まさか自分がTOJに出られるとも、表彰台に立てるとも思っていなかったので本当に嬉しい」と初々しく喜びを語った。
明日行われる第2ステージは、京都府精華町の「けいはんなプラザ」周辺を回る103.6kmの周回コース。アップダウンとテクニカルなコーナーが連続するコースで、早くも総合争いの火蓋が切って落とされる。
リザルト
1位 トンマーゾ・ダーティ(チームUKYO、イタリア) 2分57″秒94
2位 山本哲央(チームUKYO、日本) +1秒18
3位 マッズ・アナスン(スワットクラブ、デンマーク) +2秒53
4位 マティアス・マルンベア(スワットクラブ、デンマーク) +2秒65
5位 リアム・ウォルシュ(シーキャッシュXボディラップ、オーストラリア) +2秒67
6位 ファーガス・ブラウニング(トレンガヌサイクリングチーム、オーストラリア) +2秒71
7位 ゼブ・キフィン(トレンガヌサイクリングチーム、イギリス) +2秒75
8位 岡篤志(Astemo宇都宮ブリッツェン、日本) +3秒32
9位 フェデリコ・イアコモーニ(チームUKYO、イタリア) +3秒45
10位 マティアス・ブレンホイ(トレンガヌサイクリングチーム、デンマーク) +5秒03
個人総合時間賞(グリーンジャージ)

1位 トンマーゾ・ダーティ(チームUKYO、イタリア) 2分57秒
2位 山本哲央(チームUKYO、日本) +2秒
3位 マッズ・アナスン(スワットクラブ、デンマーク) +3秒
4位 マティアス・マルンベア(スワットクラブ、デンマーク)
5位 リアム・ウォルシュ(シーキャッシュXボディラップ、オーストラリア)
6位 ファーガス・ブラウニング(トレンガヌサイクリングチーム、オーストラリア)
7位 ゼブ・キフィン(トレンガヌサイクリングチーム、イギリス)
8位 岡篤志(Astemo宇都宮ブリッツェン、日本) +4秒
9位 フェデリコ・イアコモーニ(チームUKYO、イタリア)
10位 マティアス・ブレンホイ(トレンガヌサイクリングチーム、デンマーク) +5秒
ポイント賞(ブルージャージ)

トンマーゾ・ダーティ(チームUKYO、イタリア)
新人賞(ホワイトジャージ)

オスカー・ギャラガー(シーキャッシュXボディラップ、オーストラリア)
チーム総合成績
チームUKYO
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PROFILE
せいちゃん
稲城FIETSクラスアクト所属のJプロツアーレーサー。レースを走る傍ら、国内外のレースや選手情報などを追っている。愛称は「せいちゃん」のほか「セイペディア」と呼ばれている
稲城FIETSクラスアクト所属のJプロツアーレーサー。レースを走る傍ら、国内外のレースや選手情報などを追っている。愛称は「せいちゃん」のほか「セイペディア」と呼ばれている



















