
青切符導入後に初開催、超党派自転車活用推進議員連盟『青空総会2026』開催
Bicycle Club編集部
- 2026年06月08日
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6月8日に、超党派の国会議員連盟「自転車活用推進議員連盟(以下、自転車議連)が3年ぶりとなる「青空総会2026」を国会議事堂前で開催した。会場には自転車メーカーや販売店、シェアサイクル事業者、自治体、関連団体が集結。2026年5月に閣議決定した第3次自転車活用推進計画、2027年に愛媛県で開催される世界最大級の自転車国際会議「Velo-city 2027愛媛」、そして自転車を取り巻く新たな交通ルールなど、日本の自転車活用が大きな転換期を迎えるなかでの開催となった。
超党派の自転車活用推進議員連盟の3年ぶりに国会前に集う

自転車議連は1999年設立され、現在150名を超える超党派議員連盟として活動し「自転車活用推進法(議員立法)」を全党一致で成立させるなど、自転車利用環境の改善に寄与してきた。この『青空総会』は環境・健康・交通・経済に貢献する自転車利用を啓発するため国会議事堂前に自転車で集合し、皇居を一周する「青空総会」を開催するものだ。
開会にあたり、自転車活用推進議員連盟事務局長の江島潔参議院議員は「自転車の活用と啓発を進めるためのイベント。参加した皆さんにとって有意義な時間になれば」と挨拶。国会議事堂前には、自転車業界を代表する企業や自治体、関係団体がブースを構え、政策、産業、地域振興が一体となって自転車活用を推進する現在の流れを象徴する光景が広がった。
橋本聖子会長「自転車は未来の社会を支えるツール」

議員連盟会長の橋本聖子参議院議員は、自転車が果たす役割の広がりについて語った。「環境の観点から見ても、自転車は日本だけでなく世界の産業を支えるツールになっていく」
脱炭素社会への移行が求められるなか、自転車は単なる移動手段やスポーツではなく、社会基盤としての価値を高めているという認識を示した。
一方で、2026年4月から本格運用が始まった自転車の交通違反に対する青切符制度にも触れ、「ルールを守り、安心・安全のもとで楽しめるものでなければ本物ではない」と強調。安全利用の徹底と事故防止が、自転車活用拡大の前提条件であると訴えた。
また、健康寿命の延伸やスポーツ振興の観点からも自転車の重要性は高まっているとし、「今日集まった皆さんと情報を共有し、ネットワークを広げ、自転車産業をさらに発展させたい」と呼びかけた。
金子国交大臣「第3次計画とVelo-cityへ向けた決起集会」

続いて登壇した金子恭之国土交通大臣は、政府の自転車政策について説明した。
金子大臣は、自転車活用推進本部長として5月29日に策定した「第3次自転車活用推進計画」に触れ、「安全に自転車を利用していただくことが何より重要。その実効性を高めるため、国と自治体が連携して取り組んでいきたい」と述べた。
また、サイクルツーリズムの推進にも言及。現在審査が進むナショナルサイクルルートについて、「外国からのサイクリストが日本全国を走りたくなる環境を整えたい」とし、インバウンド需要への期待を示した。そして来年5月に開催される「Velo-city 2027愛媛」に向け、「今回の青空総会が第3次計画スタートとVelo-city成功に向けた決起集会になれば」と期待を寄せた。

さらに「自転車を活用したまちづくりを推進する全国市区町村長の会」を代表して、高知県宿毛市の中平富宏市長、スポーツ界を代表してTEAM UKYO代表の片山右京も登壇。
Velo-city 2027愛媛が示す、日本の新たな挑戦

愛媛県からは、Velo-city 2027愛媛実行委員会事務局長を務める藤原康芳観光交流局長が登壇した。
世界最大級の自転車国際会議であるVelo-cityでは、健康、環境、交通安全、都市計画など幅広いテーマが議論される。藤原氏は「自転車を活用したまちづくりの議論がさらに進み、Velo-city愛媛が大きな転換点になれば」と語り、日本の自転車政策や都市づくりを世界水準へ引き上げる契機になることへの期待を示した。
また、「官・民・学すべての協力が必要」として、参加や発表、出展など幅広い形での参画を呼び掛けた。会場の愛媛県ブースでは大会PRも実施。完成したばかりのオリジナルピンバッジも披露され、来場者へVelo-cityへの参加をアピールした。
警視庁の自転車安全利用指導啓発隊「BEEMS」先導のもと皇居を一周

開会式後には走行会が行われ、議員連盟メンバーをはじめ、自転車業界関係者や自治体関係者など約50人が参加した。ライドを先導したのは、警視庁の自転車安全利用指導啓発隊「BEEMS(ビームス)」。交通量の多い交差点や幹線道路を中心に、自転車利用者への安全指導やマナー啓発を行う専門部隊だ。

参加者はBEEMS隊員の先導のもと皇居周辺を走行。自転車の安全利用を象徴するイベントとして、国会議事堂前から都心の景観を楽しみながらペダルを回した。
今回の走行会は、単なるサイクリングイベントではなく、自転車活用推進法が掲げる「安全で快適な利用環境づくり」を体感する機会にもなった。
「ふたごじてんしゃ」を議員自ら体験

会場で注目を集めた展示の一つが幼児2人を同時に乗せられる3輪自転車「ふたごじてんしゃ」だった。
実際に試乗した岡野純子衆議院議員は、電動アシスト付きモデルで走行を体験。幼児2人を乗せられる独自設計と、3輪ならではの安定感を確かめていた。
子育て世代にとって移動手段の確保は大きな課題の一つだ。「ふたごじてんしゃ」は、双子や年齢の近い子どもを育てる家庭の移動を支えるモビリティとして注目を集めており、自転車が福祉や子育て支援の分野でも活躍できることを示した。そのいっぽう、今回実際に都内で車道を乗車することで、まだまだ自転車にとって厳しい道路環境を体験する貴重な場となった。

自転車の可能性を示した展示エリア

会場にはホダカ、メリダジャパン、ヤマハ発動機販売、BESV JAPAN、パナソニックサイクルテック、ブリヂストンサイクルをはじめ、多数の企業・団体が出展した。
出展者一覧
- ホダカ株式会社
- メリダジャパン株式会社
- ヤマハ発動機販売株式会社
- 株式会社BESV JAPAN
- パナソニックサイクルテック株式会社
- 一般社団法人自転車協会
- 株式会社ふたごじてんしゃ
- 株式会社サイクルスポット
- 株式会社あさひ
- 株式会社オージーケーカブト
- 愛媛県
- MTB活用社会推進連絡協議会
- チャリチャリ株式会社
- 株式会社ドコモ・バイクシェア
- 一般社団法人散走ネットワーク
- TEAM UKYO
- ブリヂストンサイクル株式会社
- 一般財団法人トヨタ・モビリティ基金
- 太陽誘電株式会社
- シナネンモビリティPLUS株式会社
- 自転車物流イノベーション協議会

会場にはスポーツバイクや電動アシスト自転車だけでなく、ふたごじてんしゃ、障がい者向け自転車、カーゴバイク、マウンテンバイク、シェアサイクルなど多様な車両が並んだ。

それらは、自転車がスポーツや趣味だけではなく、福祉、物流、地域交通、観光といった社会課題の解決にも貢献できる存在であることを示していた。

青空総会2026で語られたキーワードは、第3次自転車活用推進計画の始動、Velo-city愛媛の開催、ナショナルサイクルルートの拡充。
国会議事堂前で開催された今回の青空総会は、日本の自転車文化と産業の未来を展望する象徴的な一日となった。
問:自転車活用推進議員連盟
https://www.cyclists.jp/legist/memberlist.html
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- CREDIT :
- 写真、文:BicycleClub
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