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第95回全日本トラック開幕!女子TPで大会新、エリミネーションは窪木一茂と梶原悠未が王者に輝く

2026年のトラック競技日本一を決定する「第95回全日本自転車競技選手権大会トラック・レース」が6月12日(金)、静岡県伊豆市の伊豆ベロドローム(250mトラック)にて開幕した。

「日本一の戦い、日本一の遊び場」をキャッチフレーズに掲げる本大会。初日はエリートカテゴリーのチームパーシュート、チームスプリント、そしてエリミネーションの決勝が行われ、早くもナショナルチャンピオンジャージを懸けた熱戦が繰り広げられた。

女子チームパーシュートでHPCJC-BSが大会新記録を樹立

女子エリートのチームパーシュート(4km)決勝は、HPCJC-BS(内野艶和、垣田真穂、池田瑞紀、水谷彩奈)の単独出走となった。パリオリンピックを経験した国内トップクラスのメンバーを中心に構成された同チームは、序盤から15秒後半〜16秒前半の安定したラップタイムを刻む。1名が離脱し3名体制となってからもスピードを維持し、フィニッシュタイムは4分22秒717。自身らが前年の同大会で記録した4分23秒026を上回り、見事な大会新記録での優勝を果たした。

レース後、内野は「久しぶりのこのメンバーでのチームパーシュートだったが、しっかり大会記録を塗り替えることができて良かった」と確かな手応えを語った。

男子エリートのチームパーシュート(4km)決勝(1位・2位決定戦)は、予選トップのHPCJC-BS(三浦一真、河野翔輝、兒島直樹、梅澤幹太)と、同2位のRadical Aero Club(伊澤将也、山本哲央、原田裕成、窪木一茂)の対戦となった。国内トップレベルのスピードと持久力を誇る両チームの激突だったが、HPCJC-BSが徐々にリードを広げ、最後は相手チームを視界に捉える圧巻の快走を見せた。タイムは3分55秒731。大会記録にはわずかに届かなかったものの、圧倒的な強さで頂点に立った。

代表してマイクを握った兒島は「新しいメンバーで新しい試みをして、このような結果が出て凄く嬉しく思う。あと3日間続くので、楽しみながら応援していただけると嬉しい」と笑顔を見せた。

大学生チームが躍動 男子は日本大学、女子は法政大学が制覇

男子エリートのチームスプリント(250m×3周)決勝は、予選を1位、2位で通過した日本大学(鶴見健二、松岡勇斗、山下翔太郎)と明治大学(藤澤佑成、中村和樹、宮崎太志)の対決。スタートからほぼ差のない互角の勝負が展開されたが、最終周回で日本大学が僅かに抜け出し、45秒839でフィニッシュ。明治大学(46秒125)をコンマ差で抑えて優勝を飾った。

優勝した日本大学の鶴見は「最高です。予選で自己ベストが出て、2走に完璧に繋げることができた。応援ありがとうございました」と会心のレースを振り返った。なお、3位決定戦は中央大学が法政大学を逆転で下している。

女子エリートのチームスプリント(250m×3周)決勝は、法政大学(濱彩春、相見涼花、鍋島実愛)と八戸学院大学(江戸優、丸子南徠、嵯峨希来)が激突。第2走者が外れるまで0.1秒差の息を呑む大接戦となったが、最終の第3走者でリードを広げた法政大学が53秒285をマークして先着。八戸学院大学(54秒031)を退けた。

「普段支えてくれるチームのメンバーと、今日優勝に導いてくれた2人の後輩に心から感謝したい」と法政大学の濱は喜びを口にした。

サバイバルレースのエリミネーション 窪木一茂と梶原悠未が王者の貫禄

初日の最終プログラムを飾ったのは、2周に1回のスプリント周回ごとに最後尾の選手が除外(エリミネート)されていく過酷なエリミネーション。

5名で争われた女子エリートでは、ハイペースで選手が絞り込まれ、最後は梶原悠未(TEAM Yumi)と垣田真穂(HPCJC-BS)の一騎打ちに。最終の第3・第4コーナーから一気に加速してまくった梶原が垣田を突き放し、圧倒的なスプリント力を見せつけて勝利を挙げた。
「優勝できてとても嬉しい。あと3日間レースは続くので応援よろしくお願いします」と語り、会場に駆けつけたベルギーの友人へ英語で感謝を伝える一幕もあった。

14名が出走した男子エリートは、強豪選手がひしめく注目のレースとなった。レース中盤以降、集団内での激しい位置取り争いが繰り広げられ、ジャパントラックカップ覇者の兒島直樹(HPCJC-BS)や全日本TT王者の今村駿介(ロット・グループワンティ)らが次々と除外されるスリリングな展開に。

最後まで生き残ったのは、昨年の同種目覇者である窪木一茂(チームUKYO)と、現アジアチャンピオンの橋本英也(JPCA)。マッチレースとなった最終周回、先行した窪木が巧みなペース配分とバンクの傾斜を活かした加速で橋本の猛追を退け、見事に大会連覇を達成した。

右手を挙げた窪木は、「1位になれて嬉しい。昨年と似たようなレース運びになった。ロス五輪に向けて、たくさん応援してもらいたい」と力強く締めくくった。

大会2日目以降も、短距離の華であるスプリントや、中長距離のオムニアム、スクラッチ、マディソンなど、注目の種目が目白押しとなっている。伊豆ベロドロームを舞台にした日本一を懸けた熱戦から目が離せない。

リザルト

女子エリート チームパーシュート

1位 HPCJC-BS(内野艶和、垣田真穂、池田瑞紀、水谷彩奈) 4分22秒717 ※大会新記録

男子エリート チームパーシュート

1位 HPCJC-BS(三浦一真、河野翔輝、兒島直樹、梅澤幹太) 3分55秒731
2位 Radical Aero Club(伊澤将也、山本哲央、原田裕成、窪木一茂) 4分01秒335
3位 京都産業大学(稲吉一生、原田應佑、沢野司、倉谷侠俐) 4分09秒317

女子エリート チームスプリント

1位 法政大学(濱彩春、相見涼花、鍋島実愛) 53秒285
2位 八戸学院大学(江戸優、丸子南徠、嵯峨希来) 54秒031
3位 日本体育大学(伊藤來未、玉井葵妃、江﨑結衣) 54秒206

男子エリート チームスプリント

1位 日本大学(鶴見健二、松岡勇斗、山下翔太郎) 45秒839
2位 明治大学(藤澤佑成、中村和樹、宮崎太志) 46秒125
3位 中央大学(引場正弥、金子颯、熊谷海飛) 46秒811

女子エリート エリミネーション

1位 梶原悠未(TEAM Yumi)
2位 垣田真穂(HPCJC-BS)
3位 水谷彩奈(HPCJC-BS)

男子エリート エリミネーション

1位 窪木一茂(チームUKYO)
2位 橋本英也(JPCA)
3位 今村駿介(ロット・グループワンティ)

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PROFILE

せいちゃん

せいちゃん

稲城FIETSクラスアクト所属のJプロツアーレーサー。レースを走る傍ら、国内外のレースや選手情報などを追っている。愛称は「せいちゃん」のほか「セイペディア」と呼ばれている

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